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君に天使が見えるだろうか  作者: 坂階 櫂砂
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透子の稀有な一週間

不思議な事って、実は昔からたくさん起こっていて古文書なんかにも残されていたりする。

私は、テレビでよくやってる”都市伝説”や”あなたの知らない世界”なんていうのが大好き♪

小さい頃から、超能力や魔術なんていうのにも憧れている。


でも、幽霊とかに会ってみたいとかワクワクしても

そういう才能は全くないらしく、見えるどころか感じもしない。

何か、つまんない。


あいにく、私のこれまでの交友関係には

そんな私の好奇心を満たすのはおろか、共有すらできる人はいなかった。

ガッカリ。。


ネットで色んな情報を見るたびに、心惹かれたんだけどやっぱり怖いしね。


でも、高校を卒業するときにそんな普通のつまらない私も卒業しようと決めたの。

あんまり有名じゃなくて、周りの人も選ばなそうな大学に進学して、誰も私を知らないところに行くの。


一人暮らしにアルバイト、サークル活動にコンパ♪ 


好奇心のおもむくままに、大学生活楽しんでやるわよ!


今年の桜は遅く、ちっとも春らしくない。

ポケットに手を突っ込んで、背中を丸めながら歩く学生の群れ。


雪が積もっていたら気をつけなければいけないだろう坂道を上った丘の上に

透子の決めた大学はあった。


こじんまりとしているが、これだけ学生が歩いているのだからちゃんとしたところなのだろうが

進路指導の時に先生にこの大学に決めたと報告しても、「どこだそれ?」みたいな顔をされた。


別に透子はそれほど進路先に困っていたわけではない。

選ばなければ、地元のそこそこの大学にも推薦で入ることもできただろう。


でも、この大学を見つけた。

透子がこの大学を知ったきっかけは、古書店で立ち読みした古いオカルト雑誌だった。


聞いたこともない学校だったが、神秘的な建物のモノクロ写真が心霊写真として載っていた。

場所の空間のひずみがどうのとか、霊媒師の解説があったのでとても惹かれたのだった。







  

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