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「そういえばオマエ、自分でも思い出が……記憶が違うと思っていたんだな」

「……見てても分かった?」


 家まで帰る道でフェルリくんが月を見ながら言う。

 ずっと側にいてくれてるから分かってくれてたのかな。


「ああ、オマエがオレ様たちのことを君付けで呼び出した時からな」

「そうだね、昔から一緒にいるのに何でだろうね」


 そういえばそうだよね。なんで“ちゃん”とか“くん”を付けて呼んでるんだろう。


 これじゃあ会ったばかりの人みたい。


「ごめんねフェルリク」

「別に気にしていなかったが……。早く落ち着くといいな」

「うん、ありがとう」


 家の前までついて来てくれたフェルリクはおやすみと言って帰って行く。


 家に入るとママがごはんを作ってくれていたけど、なんだかお腹がすいてなくて食べれなかった。


「ごめんなさい」

「いいのよ。またお腹が減ったら言ってね?」

「うん」


 ママに謝ってから部屋に行く。今日は絵本を読む気にもならなくて明かりを消してそのままベッドに横になる。


 今日はどんな夢を見るんだろう。


 楽しみだけど、ちょっと怖い。でも二人が出てきてくれるなら大丈夫だよね。

 そう思うと安心できて目を閉じた。




 ママが帰ってきてからも二人は仲良くしてくれた。


 夏、秋、冬、そして春の思い出。

たくさん遊んで、たくさん仲良くなった。そして約束もした。


「レミチャ、フェルリク……いつまでも仲良くしようね」


 そう、それは大切な約束。





 なのに、どこからかあたしの声が聞こえるの。


『それじゃあ、あたしが二人を外に出してあげる!』


 誰を? あたしたちはずっと外で遊んでるのに。





『だから、だから……絶対に会おうね!』


 何で? 毎日会ってるのに、何言ってるの?





『約束だからね!』


 何を、約束したの? 誰と、どうして、約束したの?





「ああ、約束しよう。私たちはいつまでも仲良しだ」

「オレ様たちとの、約束だ」


 そう、これは――


 レミチャとフェルリクとの、約束なの。

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