魔法使い探します 続
はい、とゆうことで一日になんと2話更新しましたよ。
きっとこれからは亀更新なんだろうけども....
楽しんでいただけると嬉しいです
[ 第二続 魔法使い探します ]
「えッ?ホウキで行くんじゃないんですか?」
「馬鹿ね、今の時代ホウキでカナダまで飛んでったら凍死しちゃうわ。とゆうか、魔法は魔法が使えるもの以外目に触れちゃいけないの。今の時代上空飛んでったら見つかるわよ」
そう言いながらシートベルトを締める。
気嗣は英語でペラペラとCAさんを口説いている。この女ったらしが。
「へぇ、そうなんですね!私に見習いで。第4弟子ってことですけど、本当は23人目なんです」
「じゃぁなんで第4なの?」
「それはですね」
まぁ、わかりやすく言うと、こうゆう事らしい。
アリスとお弟子さんは昔からの付き合い、まぁいわゆる幼馴染。
お弟子さんは呪術師と魔女のハーフだから、魔法使いの一族ではいい家系とは言えなかった。
実はお弟子さんの母は魔女で、アリスの叔母の姪だった。
だから、少しだけ不自由もなく、ひと目に触れず生きていけた。
そのなかで、同じ年齢の子で昔から唯一仲良くしてくれたのが、アリス。
昔から呪術の血が混ざってることにコンプレックスを抱いていたお弟子さんは、魔法の力を高める
ことにより、呪術の血を消そうとした。
だけど、呪術師の力があるせいか昔から魔法は人一倍苦手だった。
大人になると二人はそれぞれ違う国に行ってしまったけど、アリスがマギックを開く前に
もともと居たアリスの弟子に、一応の形で入ったそうだ。
いわゆる予約ってやつ。
「私ダメダメで、少しでもアリス様のお力になれるのなら、と今回はほかの弟子を説得して東さんの所へ来たんです」
「ふーん、てゆうか、なんで幼馴染なのに様付け?」
「そ、それは私を救ってくださったからです!呪術師の血が混ざってるからほかの準魔法使いにいじめられてたんです、でも、そ、それをアリス様が助けてくださってっ!」
勢いよく話すなぁ...
「ここ、飛行機の中静かに」
「あ!はいいッ!」
赤面で口をパクパク...デジャブぅ?
話が終わると、気嗣が「フラれちゃったぁ」と言いながらこちらへ擦り寄ってくる。
気持ち悪い。
「いい?あんたら、カナダには呪術師がところどころいるわ。お弟子さんの魔力を消すのは私がするけど、ほかの髪の色、ペンタグルぺンダント、ホウキは自分で管理するのよ?OK?」
「「はーい」」
返事だけはいいのだから。
その後、お弟子さんは見事に眠りにつき、気嗣はほかのCAを口説いて回った。
私は窓側の席で静かに魔法書を読む。
「てんちょは何読んでんの?」
お弟子さんをまたぎ、話しかけてくる。
あ、全部失敗だったのね。
「今は魔法薬の管理。何年たっても薬だけは得意になれないのよ。だってあれ気味悪いし、一歩間違えると死ぬし、つか、こんなところで魔法の話しさせないでよッ」
私はプンスカしながら本を閉じる。
今回持ってくのはマンドラゴラの根。これは魔物を倒す際に使う。マンドラゴラの悲鳴は良く効くのだ
私はアリスと北の魔女...カリナがきっと魔法を探すにあたって魔物にあたってしまったんだとおもう。とゆうか魔物だろう。
魔物というのは、古代魔女狩りで狩られた魔女・魔導師の魂が残った魔力と同化することにより
暴走化とし、異様な魔力を出す。
その魔力は、魔法を信じていない、もしくは魔力を持っていない人間にあてられると
病や厄、負の感情などマイナスのものと化す。
しかし、それを退治し、静かなるものとして自らと契を交わせば、魔法にもなる。
ただ、死んだ魔法使いの魔力が大きければ大きいほど、魔物は強くなる。
強い歴代魔法使いに、たまたま当たることも少なくはない。
きっと今回は北の魔女、旧第9魔女にでも当たったんだろう。
魔法探しには3つ種類がある。
ひとつは、純潔の結晶として世界のどこかに眠っているのを探し出す。
ふたつは、魔物を倒し、その魔力を自分と契を交わすことにより魔法を入手する。
みっつは、自分で魔法をつくる。これは数億という魔法薬の種類から何かしらを組み合わせると、
奇跡的に見つかる。これは普通の魔法使いではできない。
全くもって面倒くさい依頼を引き受けてしまったものある....可愛い子にはつくづく甘いな私。
アリスは黒魔法と白魔法を兼ね備えてる天才ちゃんだから普通の魔物じゃぁまけるはずがない。
数時間ってか9時間ほどするとカナダにつく。
あーやだやだ、既に呪術の匂いがする。臭いわ。
今の日本でも中々いない呪術師でも、魔法使いが多い国に限ってよく居んのよ。これが。
「ねぇ、お弟子さん?服装と髪の色替えてって言ったわよね?」
「ご、ごめんなさい。私魔法薬でいつもしてて、魔法じゃ出来ないんです」
涙目でこちらを見てくる。
マジでその顔やめて、そんな顔されちゃ断れないじゃないですか。
「あーもう。トイレ行くよ?」
「あ、はいぃ」
私は気づかれないように、指で小さく円を描く。
これで4分は魔力を封印できるでしょう、きっと。私もそもそも魔力がないヘタレだし。
トイレに着く。
「いつもどんな格好してんの?」
「男子です」
「はぃい?なんで男子なの?女子じゃないの?」
「てゆうか、私男ですよ」
「はぁ?じゃあなんで魔女って名乗ってんのよッ!」
「身元を隠すための変装です」
あぁぁぁッッッッたまきた!
んだよ、男かよ。マジで男とかありえない。いいのこんなやつトイレに連れてきて怒られない?
「...ああもういい。薬あげるから飲んで、そしたら言って。私が良いって言うまでトイレにいて」
「はい、分かりました」
今更そんな可愛い顔されても私は落ないわよ。
私は女子が好きなんですもの、それも範囲は広め、8~48までいけるわ。顔が幼ければ何歳でも。
はぁ、今までなんで気づかなかったのかしら。
薬じゃずっと変身できないだろうし、きっとアリス....
って待てよ。
魔法が解けてないってことは、アリスの魔力は衰えていない?
いや、地図にはっきり赤い点が示されていたし....
何かおかしい....何かが違う。
何が違う.....?
「東さん、終わりました」
「あぁ、大丈夫出て。多分気が極薄いから、周りの人には気づかれてない」
「了解です!」
トイレ。洋室5番目から出てきたのは....
イケメン...私は興味ないけど普通の女子だったら一発で落とせそうな、気嗣も裸足で逃げ出すほどの
美形。
.....まぁ私にとっちゃ、だからなんだって話なんだけど。
「あーもう行くよ」
「了解しました」
私はこの時、こいつの正体に気づけなかった。
それが後にどう影響するかなんて、私じゃわからなかった。