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反乱の終わり⑤

 やがて見つけたので、そこをめくった。


「これは……」


 ロウマは、目を見張った。そこに描かれている絵は先ほどと打って変わって綺麗な人物画だった。一体どうしたことだろうか。ロウマはさらに次のページもめくった。


「ウェルズ……」


「えっ?」


「間違いない。その前のページの男は知らないが、このページの男はウェルズ=アルバート。我がアルバート家の三代目当主だ」


 顔を見てすぐウェルズと分かったのは、代々の当主の絵が屋敷にあるからである。その絵とスケッチブックの絵が瓜二つだった。だが、どうしてウェルズの絵がこんなところにあるのだろうか。


「ディナ、このスケッチブックはどこにあった?」


「セングンとレジストの遺体が発見された現場の机上です。内装から幹部の部屋と考えられます」


「誰の部屋か分かるか?」


「いいえ。ですが、捕虜から聞き出せば分かると思います」


「判明したら、すぐに知らせてくれ。それと、このスケッチブックは私が預かる」


 頷いたディナをその場に残して、ロウマは現場へと向かった。迷ったものの現場にはどうにか到着した。部屋に入ろうとしたが、すぐに足を止めた。入口におびただしい血と引きずった痕跡があった。


「確か遺体には腹や胸にも刺し傷があったそうだな。ということは、ここで殺されたな」


 察しがついたロウマは、ドアを開けて部屋に入った。中は特に変わった様子は無かった。やはり血の痕跡などがあるだけで、誰の部屋か特定できるものは無かった。どうやら無駄足だったようである。


 立ち去ろうとしたその時だった。部屋の内側のドアに文字が書かれていることに気付いた。


『死でつぐなえ』


 ロウマは驚愕した。

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