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1 欠けた記憶と三日月
残叫の第1章です。
まだシリアスです。
------忘れなさい。
その言われようの無い切なさに囚われるこの言葉は、いったい何処で聞いたのだろう。
何を、忘れたのだろう。
その問いに答える者は、誰もいない。
その冬の惨劇が起こったのは、北に位置する帝国、タタラだ。
人口はそこそこ、住民は農民と平民の身分に分類され、国王とそれを補佐する4神官が、国を戦禍の波に投じることなく導いていた。
その時、惨劇が起こった。それは当事者しか知らない事実。
そして、その時期の記憶を失っている一人の青年の為に、当事者たちは口を閉ざし続けた。
青年の名は、シリスといい、タタラの秘密部隊「シェルト」の隊長である。
そしてその「シェルト」に命令を下すのが、国王である貴狼の役目でもあった。
第1章です。今回はどうしても説明調になってしまったので、次からは気をつけます。




