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異世界への招待状  作者: よ~こ
第一章 招待状
4/8

探偵のちバトルジャンキーのち仲間?



 青い空……太陽の光がさんさんと降り注ぐ森の中、一人の男が空を見上げていた。


「良い天気だ」


 この場所はリンドラに続く道なき森の中……


 その森の中を歩く男の前から青い毛のクマ二匹が駆けて来ていた。


「ブルーベアーか……どうやら年々近隣の魔物が強くなっていると言うのは本当の事らしいな」


 住処を追われたのか、ブルーベアー二匹は時折後ろを覗きこみ、何かから逃げるように駆けてくる。


 クマ二匹が青年に気づき、邪魔だとばかりに吠える。


「何を怯えているのかは知らぬが、牙をむいた事、後悔するが良い」


 銀色の鎧に身を包んだ男は背負っていた真っ赤な刀身の大剣を抜き放つ。


『『ぐるぅがぁぁぁぁぁ!!!』』


 爪を、牙を振るうその瞬間、男のもった大剣は真っ赤な刀身から炎を放ち、ブルーベアー二体の首と腕を切り落とす。


『グルッ!!? グガガがガ!!』


 腕を切り落とされたクマが、切り落とされた痛みとその傷口が燃えたことによる熱でのたうちまわる。


「今、楽にしてやる」


 斬!!


 首を落とされ絶命するブルーベアー。男が大剣を背中の鞘に納めると、傷口を燃やしていた炎も同時に消え去った。


「ふぅ……リンドラまで、あと少しか……夕方頃には着くか」


 男はブルーベアーの解体を行いながら、そうつぶやいた。







 ☆~~☆~~☆





 日が暮れ、門の前にて……


「ちわ~、解体作業の見学に来たんですけど?」


 そう言ってクマの元に行くと、そこには筋骨隆々のおっちゃんが一人待っていた。30代後半位のおっちゃんで黒いひげを蓄えている。髪も黒々としていて、もしかするともっと若いのかもしれない。


「おお、待ってたぞ。しかしレッドベアーを狩ったと聞いていたが、傷一つないな」


 俺の全身を見回してそう言って来たおっちゃんに俺はそんな訳ないだろうと返した。


「ありますよ。傷、ほらここ頭にかすめちゃったんですよ」


 かすめた部分を指差しながらそう言うが、おっちゃんは手をパタパタさせてありえないと言う。


「いやいや、普通それだけでも死ぬぞ。へたすりゃ首折れだ。いや、普通の人間なら絶対に首折れだっての……それに、こいつ(レッドベアー)の傷も妙だ。切り傷でもなく、打撃での二発……たったそれだけでこいつを殺すなんてS級以上の冒険者でもなけりゃ出来ねぇぞ」


 ※S級とは冒険者のランクで、Fが最初で、E、D、C、B、A、Sとなっている。そのさらに上位にSS級やG級、GS級なんてのも居たりするが、そこら辺は神魔級とも呼ばれているらしい……まあ、F級の俺にはどうでもいいことだ。ぶっちゃけ、日銭さえ稼げれば今はそれで良いのだ。


「まぐれっすよ。まぐれ……それにブルーベアーの方は逃がしちゃいましたし……」


「はぁ!? ちょっとまて!! ブルーベアーまで居たのか!?」


 ブルーベアーは最初に会った二匹のクマのことだ。


「ええ、まあ、ボスが死んだんで逃げたんでしょうけど……って、もしかして、これって先に伝えるべきだった? あんなのが二匹も居るってことはあの道は危険って事だし……」


 顔を青くして、そんな事を呟く俺に、おっちゃんは


「あ~~、まあ、そこら辺は大丈夫だろうよ。話を聞く限り、その二匹はこいつの子分だったんだろう……なら、その親分がやられたところにはあまり近づきたくないだろうからな。今頃はここら一帯から逃げ出してるだろうさ、まあ、逃げた先で騒ぎになるだろうが……」


 救いになるのかならないのか、そんな事を言って来た。


 若干、非難めいている気がする……うぅ、泣きそう。


「これは、すごいな……この傷、殴っただけか」


「ああ、そうだよなぁ、最初はハンマーかなにか使ったのかと思ったら、まさか拳での二撃ってのは想像もつかなかった」


 いつの間にか話しに加わっている銀色を着た、これまたおっちゃん……いや、なんというか解体を頼んだおっちゃんよりも、威厳もあって老兵と言った雰囲気を感じることから、四十代位かもしれない男だった。いや、おっちゃんと分ける

ためにも男と言っておこう。


「いや、だから、それはあくまで偶然って奴で……ってあんた誰だ!?」


 銀色の鎧を身に纏い背中に大剣を背負った白ひげ、白髪の男に今さらながら驚き、声を上げる。


「まぐれでこんなことできぬさ……私でも出来ん……と言うよりも武器もない状況で立ち会うなどしたくはないな」


 ふっとニヒルな笑みを浮かべて男はそう呟いていた。


「ああ、わしの名だったな……わしは」


 男が名乗ろうとした時、おっちゃんは驚いた声で、その男の名を叫んだ。


「あ、あなたは!! 炎帝・グラディウス様ぁ!!?」


 ああ、有名な人だったのね……でもおっちゃん、人の自己紹介の邪魔をするのはどうかと思うよ……グラディウスさん?の方も苦笑いだし


「まあ、そう言う者だ。これはお主がやったのか?」


「え? あ~、まあそんな感じです。まぐれですけど」


「ふむ、まぐれか……まぐれでレッドベアーは狩れぬのだが、そう言うことにしておこうか」


「そうですね、そうしておいてください。そんなことよりもおっちゃんレッドベアーの解体してよ。俺、解体の仕方知らないから勉強しに来たんだし」


 驚いてグラディウスさんの名前を叫んでから放心し続けていたおっちゃんはmその言葉によって我に返り……


「あ……ああ、そうだったな。それじゃ……」


 いや、どうやら、いまだに放心しっぱなしらしい。解体作業は流れるように続いているので手元を謝って傷つけると言ったことはしないだろう。


「へぇ、そうやるんだ」


 おっちゃんの流れるような解体作業を眺めていると、ポケットに入れてあるスマフォが震える、どうやらスキルを習得することが出来たらしい。


 後で確認してみようと思う。




☆~~☆~~☆




 解体が終了したのだが……


「あの、なんでまだ居るんです?」


 まだ居るんですけど……グラディウスさん


「いや、なに。すこしお主に興味を覚えてな。すこし考えていたのだ」


 そう言ってグラディウスは語り出す。


「まず、このレッドベアーは見る限り死後数時間と言ったところだろう。おそらく昼ごろに倒された」


 良くわかるなぁ……前の世界に行っても、化学捜査室とかで働けそうだ


「それなのにお主の傷は軽微、レッドベアーにブルーベアー二匹と戦ったとは思えないほどだ」


 ん? ブルーベアーの話ってこの人にしただろうか?


「その顔を見るに私の推測は間違っていなかったようだな。わしがこの町に来る途中、ブルーベアー二匹と遭遇したのだよ。その二匹は何かに脅えるように逃げている最中だった。そこから考えれば、ボスであるレッドベアーが倒されたからとみて町が居ないだろう」


 うわ~……それで俺にカマをかけてみたと……なんか、推理ドラマでも見てるみたいだなぁ……銀色の鎧ってのが雰囲気台無しだけど……この人ホームズ役とか似合いそうだなぁ


「そしてお主がどうやって倒したのか考えてみたのだ。レッドベアーに与えた攻撃は打撃、それも拳によるものだ。だが、三匹もの巨体の魔物に襲われて無傷とは考えにくい」


 あれ? でもそうすると俺って犯人役じゃないか?


「可能性はいくつかあるが、わしが最初に考えたのは魔術で治癒を行いながら戦闘を行ったというものだ。しかしこれは君の体に残っている傷が否定している」


 あ、やっぱりあるんだ魔術……


「そして次は人間ではないと言う考えだ」


 あれ? なんか雲行きが……マジ犯人とかやめてほしいんだけど?


「まあ、その可能性も否定しきれないが、お主と話していた感覚ではないと言って良い」


 ほっ……


「そして、魔力で体を強化した……これが、わしとしては有力な線だと思っている」


 へぇ、あれだろうか……無意識にそんなことをやってるとかかな? 実際、どうやってこの体があれだけの力を発揮して居るかなんて俺にも分かんないし……このまま、いろいろと謎解きしてくれないかな


「それで結論だが……」


 うんうん


「なんにせよ、お主はかなり強いと言うことだ」


 その言葉と同時に完全に日が暮れ、門の両側にある松明がともされる。


 その火の光に照らされたグラディウスの顔は嬉しそうな笑みを浮かべており……


 その手は背中の大剣の柄を握りしめていたのだった。







 って!! この人、ホームズとか探偵役じゃねぇ!! バトルジャンキーじゃねぇか!!



「ちょ、、ちょっとまった!! なんで、そこで剣を握る必要がある!?」


「決まっている!! 強い者と戦う事、武人としての頂きを望むからだ!!」


 完全に、バトルジャンキーじゃねぇか!! 誰だよ、ホームズ役とか似合いそうて言ったの!! って俺だ!!


「いやいやいやいや、アレです!! 俺には貴方と戦う理由なんてありませんって!!」


「フーハハハーーーーー!!! そんなことは知らん!!!」


 むちゃくちゃだこの人ーーーーーー!!!




 



 ☆~★~☆





 日が完全に暮れて、数時間……夜も深まり、深夜……


「待てぃ!! 本気を出さんか!!」


 大剣が振るわれ、その刀身から炎の飛ぶ斬撃が襲いかかる。


「いやぁぁぁぁぁぁ~~!!」


 横っ跳びで避けて、叫びながらひた走る。


 体力の限界は感じないが、精神的に疲労でいっぱいいっぱいになっている俺だった。


 しかしその逃走劇も、とうとう終わりを迎えようとしていた。


「んなぁ!?」


 森が途切れ、目の前に広がる壁……いや崖だった。


「くっ」


「は~~、は~~~、は~~~、とうとう追い詰めたぞ……さあ、戦おうぞ」


 振り返るとそこには、息を切らせたグラディウス…………なんと言うか、かなり疲れ果てており、押せば倒せそうなくらいに弱り切っていた。


「……あ~、えっと今日はやめませんか? ほら、お互い疲れていますし、グラディウスさんは旅の疲れもあるでしょう!!」


 戦うことを回避するべく、身ぶり手ぶりも加えて説得に掛かった。


「ぬぅ……たしかに……このままではお主と満足に戦うこともできぬか……くっ、わしも老いたか……」


 なんと言うか一気に老けこんだ表情で、剣を地面に突き刺しながら座りこむグラディウス。


 どうやら、戦いを避ける事は出来たらしい


「ほっ……」


「しかしお主は体力があるな。速さもあれが限界ではあるまい」


「いや、限界ですよ」


 実際、あれ以上早くすると思考速度が追いつかずに木にぶつかったり、背後から迫る炎を避けられないのだ。もし遮蔽物も何もなく、地面が平らな場所であれば、数秒、長くても数分で撒けたとは思う……


 それに動きに無駄が多くて木を避けるのに手間取ったと言うのも理由の一つだ。


 いやはや、森に逃げたのは失敗だった。うんうん


「まあ、良いわい……どうやら技であのレッドベアーを倒した様じゃなさそうじゃしの」


 ってか、口調まで老けこんじゃってるじゃないか……


 最初に会った時の威厳はどこに行ったのやら……いまではなんというかおじいちゃんって雰囲気である。


 もしかすると自分が老いた事を自覚した所為でそんな口調になっちゃったのだろうか? それなら安心してほしい。


 普通の人じゃ、森に駆けこむまでに視界から居なくなるような素早さだったから!! おじいちゃんはいまだに化け物だから!!


 そう言って励まそうとした俺だったが、話しかける前に、とある声を聞いてしまった。


「キャーーーー!!」


「これは!! 美女の悲鳴!!」


「なんで、美女限定なんじゃ」


 そりゃ、テンプレだからだ!!


「今、行くぞ~~!!!」


「やれやれ……あっと言う間に居なくなってしもうたわい。やはり全速ではなかったな」


 初速から先ほどの追いかけっこよりも素早いスピードを見せ付けられ、苦笑いを浮かべるグラディウス。


「あの小僧に技術が加わったら……いったいどうなるのやら……ふっ、あの小僧の先行きが楽しみじゃわい」


 そう呟いて、懐からお札の様なものを取り出すグラディウス


 それをグラディウスが破ると発光し、その光はグラディウスを包んで大空へと消えて行った。


 その場にグラディウスは居らず、光とともに何処かへと消えていたのである。


 その後、グラディウスは今回の冒険を終えた後、引退を宣言し、隠居生活を行うのだが、それはまた別の話……





 一方その頃……




「そこぉぉ!!」


 森を駆け抜け、茂みから飛びだした俺


 目の前に広がるのは幻想的な大きな湖だった!!


 月を映し出すその湖は幻想的に光り輝いており、その中心の小島ではシカの様でいて良くわからない生物がいた。


「おっこ○主さま!?」


 いや、そんなことはどうでもいいや。それよりも悲鳴だ悲鳴!!! ここじゃなかったのか!?


「きゃーーーたすけてーーー!!」


「あっちか!! どうりゃぁぁぁ!!!」


 声の聞こえた方向にかけようとするが、なぜか行く先々で木々が邪魔をして来た。


「邪魔ぁ!!」


 テンプレにテンションが上がっていた俺は邪魔してきた木々を蹴っ飛ばして、声のする方向へまっすぐと向かったのだ。


「ここだぁぁ!!」


 最後の一本を蹴り飛ばすと顔面になにか柔らかい物が当たった。


「キャッ!?」


 とカワイイ声の悲鳴と同時、そいつは地面に落ちようとしていた。それを慌てて手のひらで受け止める


 そこに居たのは……20㎝程の体に背中から無視の様な翅を生やした存在……


「妖精?」


 そう、妖精だったのだ。


「SMの妖精?」


「ちがうわよ~~~!! 木の邪妖精にやられたの!!」


 俺が間違うのも仕方がない事だろう。こいつのいまの格好はそう思っても仕方ない格好である。なんたって木のツルで亀甲縛りされているのだから……


「と言うかほどいてよ!!」


「ああ、それもそうか……えっと、これがこうなって……ここがこうか?」


「ひゃっ!! ああん!! 変なところ引っ張らないでよぅ……あ」


「すまん、すまん。ちょっと待ってろ……えっと、これがここで……メンドウだ」


 ぶちっ


 途中で面倒になってツルをぶっちぎることにした。


「あ~、ひどい目にあったわ……えっと、ありがとう。助かったわって人間!?」


 驚くの遅っ!!


 妖精は飛び立って大きめ葉っぱの裏に隠れるが、体が発光して居るために隠れて居ないようなもんだった。しかも葉っぱから顔を出してちらちら覗いてるよ……


「人間って初めて見たわ」


 どうやら興味はあるらしい


 と言う訳で俺のやるべき事は……


「ちちちちちち」


 舌を鳴らしながら猫じゃらし


「って私は猫か!?」


 ピシッ!! と振られていた猫じゃらしを叩いてツッコミを入れてくる妖精さん


「おお、ナイスツッコミ……」


 ぶぅっと頬を膨らませてそっぽを向く妖精


「あ~、すまんすまん。ついな、それよりもさっき言ってた木の邪妖精ってのは大丈夫なのか?」


「それなら大丈夫よ!! あんたが蹴飛ばしてそこで倒れてるから」


 そう言われて指の先を見るとそこには木があった。


「ん? 誰もいないぞ?」


 そう言って視線を戻す俺に妖精は


「だから後ろだってば!!」


 とそう言うだけ、仕方なく、もう一度後ろを振り向くと……やはり木……なのだが……何やらおかしい


 妖精の方に顔を戻そうとして、もう一度振り返る。


 するとそこには…………


「木のおっさん!!?」


『しまった!! バレタ!!』


 バレタとか言っちゃってる!!


 そのまま根っこを地面から出してそのまますたこらさっさと逃げて行く木……


「……あれが、邪妖精?」


「そう!! 私たち妖精を魔力タンク代わりにする悪い奴らなんだよ!!」


「へぇ~」


「あ~!! もしかして興味ない!? こんなかわいい子が束縛されて手籠にされちゃうんだよ!!」


 いや、まあそれにしちゃ……なんかさっきからノリが軽いなぁと……


「まあ、とりあえず良かったじゃないか」


「何が良いのよ!!」


「今回は助かったんだろ?」


 俺の言葉に怒っていた妖精は言葉を詰まらせ、頬を染めた後、お礼を言って来た。


「う……まあ、そうね……改めてお礼は言っておくわ。ありがと」


「どういたしまして」


「……助けてくれたのは嬉しいけど……でも、あんたって変な人間ね」


 超直球、ドストレートだな……心の傷に野球のボールをぶつけられたみたいだよ……しくしくorz


「あ~、なんかごめんね? そんな落ち込まないでよ」


「人をむやみに変とか言っちゃだめだよ」


「でも変よ? その服装とか」


 グサッ


「真っ黒な髪とか」


 グサァッ


「妖精を見て驚かないとか」


 ドグサッ!!


「やっぱり変!!」


 ドゴォォォォン!!


「しくしくしくしく」


「でも、面白い人間だわ!!」


 それは慰めなのだろうか……いや、今までの言葉から考えて全て心に純粋なのだろう。


 ただ面白い人間ってのは……褒め言葉なのか?


「私はシェリー!! 妖精のシェリー!! あなたは?」


「ああ、俺はユキト・アイサカ……人間だよ」


「ユキト……アイサカ? 長い名前」


「ユキトが名前でアイサカが姓なんだよ」


 落ち込んでいた気分を立て直して起き上る。


「じゃ、ユキトね!! ねぇねぇユキトは旅人なの?」


「ん? そうだけど?」


「んじゃ、私ユキトについてく!!」


「はぁ!?」


「ほら、助けてくれた恩返ししないとじゃない!!」


 あ~、そういや伝承とかで恩返しする妖精が居るって聞いた事あるな……その類か?


「むっふふ~、悪戯のしすぎで里から追い出されちゃったし、この人間、面白いから一緒に行くのもありよね! それにお人よしっぽいから絶対連れてってくれるわ!!」


 お~い。そりゃ独り言か~? てかツッコミ待ち?


「まあ、良いけど」


「んじゃ、決まり!!」


「でもいたずらとかは程ほどにしてくれよ? やってもばれない範囲でやってくれ」


「え!? 私が悪戯好きなのばれてる!? なんで!?」


 いや、さっき普通に喋ってたし…………でも、言わない。そっちの方が面白そうだ。


「うぅ、なんか笑み浮かべてる……もしかして思考読んだりできるのかな? そう言えば悪戯したらすぐに族長にばれちゃうんだよね……なんでだろ?」



 こうして、旅の道連れが出来た俺……でも……そんなことよりも気になる事が一つ。






 ここってどこでせう?






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