ep4 部屋割りとメール
ちょっと文章おかしいところがあるかもしれませんが・・・とりあえず、第4話です。
あと・・・すいません・・・後書きの重要な部分変えました。
「そんじゃお願いします」
「は~い」
俺は気絶した出雲を保健室に連れていった。
どうやってだって?
抱き抱えていったに決まってんだろ。
背負うとなんかいろいろ背中に当たりそうだからな・・・
出雲も一回目を覚ましたんだけどさ、なんかあうあう言ってまたすぐ気絶しちまったんだよな。
一体何でなんだ・・・?
その後午後の授業も滞りなく終了した。
で、終わったはいいけど・・・この学園は全寮制。
そのまま自宅に帰るなんて事はない。
皆それぞれの部屋に行くんだが・・・ここでひとつ問題がある。
俺の部屋は一体どこなんでしょう?
生徒の部屋割りは貼り出されるんだけど、どこを探しても俺の名前が見つからないんだ、これが。
どういう事?
俺には部屋はないってか?
くじで入学が決まった俺には部屋はないってか!?
「あ、方城君」
名前を不意に呼ばれた俺はその方向に顔を向けた。
「方城君に伝えたい事があったんです」
空巻先生・・・だっけ?
「方城君、先生の名前はきちんと覚えましょうね。血祭りにしますよ?」
怖っ!
っていうか心を読んだのか!?
「別に読んでませんよ」
「じゃあエスパーっすか!?」
「エスパーでもありません。そんなことはどうでもいいんです。私はあなたに伝えたい事があるって言ってますよね?」
「あーはい。なんっすか?」
「態度が良くありませんね。肋骨折ってそれを肺に刺しますよ?」
怖いなホントこの人・・・
「また失礼な事を考えてましたね。〔ピーーーーーーー〕しますよ?」
「すいませんでしたあ!!ご用件はなんでございましょう!?」
今のは駄目だあーーーーーー!!
怖いとかそういうレベルじゃない!!!
公に出せる言葉じゃなかったーーー!!
「では用件を言います。えーと・・・ですね。方城君、部屋割りの貼り紙に名前がないのは気付きましたか?」
「はい。何でっすか?」
「単に理事長が忘れてたそうです」
・・・・・・
「ちょっとあの理事長泣かしに行っていいっすか?」
「ダメですよ。仮にも理事長なんですから」
『仮に』って言っちまったよ今・・・
「先生、何であの子供が理事長なんすか?」
「特例だからです」
また来た特例・・・
勘違いしてねえか・・・?
特例は何でも許される言葉じゃないぞ・・・?
「ただ特例な訳ではありません。ああ見えて理事長は学力は高いんです」
全然そんな風に見えねえ・・・
「どんな風に高いんすか?」
「IQ200だそうです」
嘘!!?
あれが!?
「私も正直信じられませんが、本人はそう言ってました」
嘘臭え・・・
「話が脱線しました。本題に戻ります」
そうだった・・・
「え~と・・・で・・・俺の部屋はどうなるんすか・・・?」
「安心してください。ちゃんと手配しています」
「そうっすか」
「相部屋ですが」
えー・・・一人が良かった・・・
「文句があるんですか・・・?」
「いえ!ないです!」
今睨んだ・・・!人を睨み殺すかのように・・・!
「それで、方城君の部屋は、808号室です」
「808っすね」
そして空巻先生は俺に鍵を渡した。
「なくさないでくださいね?入れなくなっちゃいますから」
「はい」
「まあそれはそれで面白いんですけどね」
「はい・・・!?」
なんか今、また怖い言葉が・・・
「それでは私はまだ仕事があるので」
そう言うと空巻き先生は職員室の方へ歩いていった。
さて・・・俺も自分の部屋に向かうとしますか。
SIDE 出雲
「はっ・・・!」
・・・あれ?ここどこ?
「起きました~?」
ベッドのカーテンが開いて・・・
校医の岸田先生・・・?
って言うことは・・・ここ保健室・・・?
「食事中急に気絶したって、方城君が連れて来てくれたんですよ~」
時雨が・・・えへへ・・・
「天崎さ~ん、顔がニヤついてますよ~?」
「はにゃ!?」
顔に出てた・・・!?
「天崎さん、もしかして・・・方城君のこと好き?」
「・・・!」
おそらくその時の私の顔は茹で蛸のように真っ赤だったと思う・・・
「顔が赤いですね~。これは図星ですね~」
「あうあうあう~・・・」
バレた・・・あんまり人に知られたくないのにぃ・・・
「大丈夫ですよ~!私は応援しますから~」
「はうあ~・・・」
おまけにこんなことまで言われるなんて~!
顔から火が出そうだよ~!
「それだけ赤くなればもう大丈夫ですね~。自分の部屋に戻っていいですよ~」
「は・・・はい・・・」
私はベッドから降りて保健室を出た。
あ・・・そういえば私、まだ部屋割りの貼り紙見てないや。
私は貼り紙があるところへ行き
え~と、あ!あったあった!
808号室か~!
SIDE 時雨
「おお・・・!!」
俺は部屋に入ってまずこの一言が口から出た。
いや、おおげさかも知れないけどマジすげえんだって!
まず広いんだよ。20畳以上は軽くある。
そこにフカフカそうな大きなベッドが二つある。
最新型のブルーレイが搭載された薄型テレビに、パソコン二台は置けそうなパソコンスペース。
内装も結構凝ってるし、こりゃあそこら辺のホテルのツインより豪華だ・・・!
洗面所も広くて綺麗だ。トイレも落ち着いた感じになってるし、シャワールームもいい感じだ・・・!
寮で生活ってあんましいいイメージなかったけど、全然問題なかったな・・・!
とりあえず・・・
ボフッと音を立てて俺はベッドに寝転んだ。
「あ~~・・・」
我ながら気の抜けた声だ・・・
すげえフカフカしてるぞこのベッド・・・
このまま寝そうだ・・・
そういえば・・・相部屋なんだっけ俺・・・
誰となるんだか・・・
まあ誰でもいいか・・・
そんなことを思っていると『ガチャリ』とドアの開く音がした。
「わ~・・・ここか~」
・・・・・・
「広いな~・・・って・・・時雨・・・?」
嘘だろ・・・
まさか・・・出雲が相部屋相手なんて・・・
「何でここに時雨がいるの?ここ私の部屋のはずなのに・・・」
「お前の部屋でもあるが、俺の部屋でもあるんだよ・・・」
「・・・つまり・・・どういうこと・・・?」
理解力が無いバカ・・・
「つまり、俺らは相部屋だってことだよ・・・!」
「あ~なるほど・・・・・・って・・・・えええええええええ!!?」
叫びてえのはこっちだよ・・・
「えっ!?えっ!?相部屋!?私達が!?」
「何回も言わせんな・・・」
SIDE 出雲
えええ!?
時雨と相部屋!?
こんな・・・こんな・・・二人しかいない空間で・・・寝食を共にするってこと・・・!?
あ・・・でも・・・逆にこれは時雨と付き合えるチャンス・・・!?
なら・・・!
SIDE 時雨
「いいんじゃない!?相部屋!!」
いきなり顔が明るくなった・・・
「お前今何考えてた・・・?」
「何も考えてないよ!?」
絶対嘘だ・・・
ったく・・・やっぱり前言撤回だ・・・果てしなく前途多難な寮生活だ・・・
「あれ?時雨、携帯鳴ってるよ?」
「ん?」
あ、本当だ・・・
俺は自分のバッグから携帯を取り出した
メールか・・・
誰からかは想像できるな・・・
俺は送られてきたメールを見た。
【時雨~!
学園はどんな感じ?楽しくなりそう?
お姉ちゃんは時雨がいないから今日からご飯は一人だよ~(>_<)
とってもとっても寂しいです・・・
でもでも!毎日こうしてメールするから!
あとあと!できれば電話もしてくれたらお姉ちゃん幸せで~す!
ということでこのメールを見たらすぐ電話してね~! 】
・・・バカ姉が・・・
「誰から~?」
「姉さんだ」
「・・・へえ・・・・」
ああ・・・なんか出雲の顔が怖くなってきた・・・
と、そんな時に俺の携帯が再びなった。
今度は電話だ・・・
誰からかは・・・もう、分かりきってる・・・
俺は仕方なく出た。
「もしもし・・・」
《時雨~!お姉ちゃんだよ~!》
「・・・」
ああ・・・出雲がどんどん怖くなっていく・・・
「何の用だよ・・・」
《ちょっとー!その言い方は冷たいなー!お姉ちゃんは寂しかったんだよー!》
声でけえ・・・
《あ~そうそう!誰か友達できた~?》
「いや・・・昔の知り合いに会った・・・」
あんまし言いたかねえけど・・・
《誰誰~?》
「出雲だ・・・」
《・・・》
電話越しでも恐ろしい気が伝わってくる・・・
《時雨・・・お姉ちゃんつまんない冗談は良くないと思うな~・・・》
「冗談じゃねえよ・・・」
《・・・・・・泥棒猫があああ!!高校でも私から時雨を奪おうっての!?》
プツン
あ・・・出雲の何かがキレた・・・
出雲は俺から携帯をぶんどった。
「誰が泥棒猫だ!このブラコンがあ!!」
《なに!?その声は泥棒猫・・・!?何でお前が時雨の携帯から・・・!》
「ふん!私は時雨と相部屋だからだよ!」
《なぁぁぁにぃぃぃ!?泥棒猫が時雨と相部屋ぁぁぁ!?ふざけんなああああ!!!》
「ざまあ見ろ!このブラコンが!」
《があああああ!!!泥棒猫なんかに時雨を渡すものかああああああ!!!》
「こっちだってブラコンなんかに負けないんだからああああああ!!」
相変わらず仲悪いなこの二人は・・・
《時雨は私のものだああああ!!》
「なに言ってんのブラコンが!時雨は私のものなの!!!」
・・・
「二人とも!!」
「ああ!?」
《なに!?》
俺は両方に聞こえるくらいの声で言った
「あんましやかましくすると・・・」
「・・・」
《・・・》
「お前らの恥ずかしいエピソードを校内放送でながすぞ?」
「《すいませんでしたああああああ!!!!》」
おお、見事なユニゾン。
俺は出雲から携帯を取り返した。
「姉さん、もう切るぞ」
《あ、ちょっと待っ―――― 》
俺は電話を切った。
「ったく・・・」
「うう・・・」
あ~・・・なんかすげえ疲れた・・・
「・・・あ、そうだ!時雨、晩ごはん食べに行こうよ!」
「あ?・・・まあ別にいいけど・・・」
「やった♪」
ちょうど腹減ってたし・・・
俺は出雲と一緒に食堂へ向かった。
〈次回予告〉
食堂で飯食ってると知らない奴が話しかけてきた。ずいぶんと不機嫌なようだけど・・・
次回 夕食と令嬢
非常に面倒臭い奴に目をつけられちまった・・・