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方城時雨の奇妙でイカれた学園生活  作者: 水面出
序章 -始まるは、日常-
6/46

ep3 特例とお昼

更新遅くなってすいません!第3話です!

「それでは今回の授業はこれでおしまいです」



午前の授業終了。そんな難しくなかったな。高校の内容ってこんなもんか?



さて、出雲のほうを見てみるか。


「・・・・・・」


・・・燃え尽きてる・・・

頭から煙が吹いているように見えるのは俺の気のせいか?



なんか憐れだから声かけてやるか。


俺は出雲の席の方に行き

「おい出雲。大丈夫か?」

「・・・・・・」



へんじがない ただのしかばねのようだ



少しふざけてみた。

てかこいつ本当に大丈夫か?


「おい?出雲?おーい!」

「・・・ぐすっ・・・」

おお、動いた。



「大丈夫かお前?」

「全然大丈夫じゃない・・・」



だろうな~・・・



「何であんなにむずかしいの!?鬼なの!?いじめなの!?」


いやいや・・・

「私に死ねって言ってるの!?」


「お前な・・・」

行き過ぎだろ・・・


つうかそんなに難しかったか?

「今『そんなに難しかったか?』って思ったでしょ!?」


何・・!?


こいつ・・・5年の間に読心術を身に付けたのか・・・!?


「言っとくけど読心術なんか身につけてないからね!?」

バカな・・・!?


また心を読んだのか・・・!?


「読んでないよ。なんとなくそう思っただけ」


それにしちゃあ当たり過ぎだろ・・・

「まあ・・・いいか・・・」



「とにかくさ!難し過ぎるよ!これじゃあ私卒業するまえに死んじゃうよ~!」

「ならもっと勉強すりゃあいいだろう」

「ぐ・・・」


おお、見事に黙った


「そ、それができたら苦労しないよ~!」

ああ・・・そう・・・



「よし!もういいや!忘れちゃおう!」


それでいいのか?

「いいの!」

また心を・・・



「そんな事より、時雨、お昼たべようよ~!」


あ、そういえば昼休みか今。


「学食があるから二人で一緒にたべよ?」

「ああ、別にいいぞ」

「やった~♪」



何でこんなに嬉しそうなんだ?






SIDE 出雲


やった~♪

時雨と一緒にご飯だ~♪


久しぶりだな~

二人で食べるのは。


『時雨~はい、あ~ん』

『あ~ん』



な~んてやっちゃったりして~!

キャ~~~!!




〈連絡します。1年1組 方城 時雨君、理事長室へ来てください〉



・・・え?



「なんの用件だ?まあいいか」



え・・・?



「悪い出雲。俺ちょっと行ってくるわ」

「あ・・・」



そう言って時雨は行っちゃった・・・



ご飯・・・一緒に・・・食べられると思ったのに・・・



『あ~ん』できると思ったのに・・・



理事長のバカ・・・






SIDE 時雨


理事長って最上階にあるのか・・・


ちなみに光天寺学園は6階建てだ。


さて、普通に立派そうな感じだが・・・

中はどうなってるのか・・・



俺は理事長室のドアをノックした。


〈入っていいのじゃー!〉


元気いいな・・・


「失礼しまっす」




う~わ・・・なんだこの空間・・・


お菓子のゴミがそこらじゅうに散乱してるし・・・


CDにDVD、それに漫画もあちこちに散らばってるよ・・・


汚な過ぎだろ・・・

呼び出すんなら少しくらい片付けとけよ・・・



「よーくきたのじゃ!」

ソファーに座ってるけど・・・なんかソファーがものすごくでかく見えるんだけど・・・



「呼び出したのはちょっと話があるからなのじゃ」


立つとさらに小さく見えるな・・・


140ないなこの高さじゃ・・・



「話ってなんすか?」

「簡単なことなのじゃ!」


内容は?



「ホント誰でも分かるのじゃ!」


で、内容は?


「ホントにホントに分かりやすいのじゃ!」


言えよ早く!



「方城、お前はほかのせいととは違うのは気付いてるのじゃ?」


他の生徒と・・・


「入学のことすか」

「そうなのじゃ!」


うわ、すっげえビシッと指差された。


「他のせいとはちゃんとにゅうがくしけんを受けたのに・・・お前だけ違ったのじゃ!」

「そうっすねいきなり入学許可通知きたし・・・」


それは確かに俺も気になるな。


「何故そうなのか、聞きたいのじゃ?」



「ああ、まあ・・・」


「いいのじゃ!教えてやるのじゃ!」


さっきからこの人上から目線過ぎじゃね・・・?


「お前は特例なのじゃ!」



特例・・・?



「どうして特例なんすか?」

「くじで決まったのじゃ!」







・・・・・・は?







「どういうことっすか、それ・・・?」

「どうもこうも、ただそれだけなのじゃ!敢えて言うならウチの気まぐれなのじゃ!」




・・・・・・




「アホかあああああああああ!!!」

「はにゃあ!?」


俺の声はきっと学園中に響いただろう。


「そんな大声で叫ばないでほしいのじゃ~・・・」

「これが叫ばずにいられるかあ!!」

「あう・・・」


「あんたバカか!?バカなのか!?くじで決めたってテキトウ過ぎだろ!!真面目に理事長やってんのか!?てか何であんたみたいな子供が理事長なんだよ!?普通あり得ないだろうが!?」

「そ・・・それもまた特例で・・・」

特例・・・?



「特例って言えばなんでも許されると思ってんのか!?ああ!?」

「あうう・・・」


「てかこの部屋汚な過ぎんだよ!!他人の事呼ぶんならもっと片付けとけ!!タコ!!」

「た・・・たこ・・・」


「なんか背小せえし!!変なしゃべり方だし!!上から目線だし!!ふざけんなあ!!このバカ理事長があ!!!」





言ってやったぜ・・・

言いたい事全部・・・

どうだこら!




「う・・・」

ん?なんか涙目に・・・



「うええええええええええええん!!」

あ・・・

泣いちった・・・



「そんなに言わなくてもぉ・・・そんなに言わなくてもぉ・・・!ふぇぇぇええええん・・・!」


あー・・・どうしたらいいんだこりゃ・・・


「理事長・・・?」

「うええええええええん!」

く・・・!

泣き止みそうにねえ・・・!


こうなったら・・・!



「理事長!」

「うええええええええん!!」

「オレンジジュースあげるから泣き止んでください!」


「・・・(ピタ)」

泣き止んだー!!

本当に聞くとは思わなかったー!!


「ホ・・・ホント・・・?」




・・・ごはっ・・・




シグレはたおれた



なんだこの涙目&上目遣いのコンボは・・・!?


俺はロリコンだったのか・・・!?


いや・・・これはロリコンじゃなくても・・・



こうかはばつぐんだ!!




「まあ・・・オレンジジュースくれるなら・・・許してやるのじゃ・・・!」


お、元に戻った。



まあとにかく泣き止んでくれて良かった・・・



「で、話はそれだけなんすか?」

「そ、そうなのじゃ!!」

「じゃ、俺戻るんで」

「お、オレンジジュースは・・・?」



・・・そんな不安そうな目で見るなああああ・・・!

それに涙目も禁止だあ!



「ちゃんと後でもってきますよ」

「・・・!」



そこで満面の笑みを浮かべるなあああああああああ!!!






SIDE 出雲


私は一人で焼き魚定食を食べていた



寂しいよ~・・・

一人のご飯は・・・


「よお、おそくなったな」

「はひゃあああああああああ!?」

「おい、いきなりでかい声出すなよ・・・」


え!?いつの間に時雨が!?

「焼き魚定食か。うまそうだな」

は!

これは・・・チャンス!?



「た、食べる・・・!?」

「へ?」


よ~し・・・!


「は・・・はい!あ~ん・・・!」

私は焼き魚をひとつまみ時雨の口元にもっていった。


「な・・・おいおい・・・はずかしくねえか・・・?」

「いいから!」

「じゃあ・・・あむ・・・」


やったーーーーーーーーーー!!!


『あ~ん』成功ーーーーーー!



は・・・!

し・・・しかもこれって・・・


か・・・かかかかか・・・間接キス・・・!?



あ・・・はわ・・・はわわわわ・・・!



「はにゃあ・・・」

「な・・・!?おい!大丈夫かよ!?おい!」






SIDE 時雨


出雲がいきなり気絶した。





何でだ・・・?





〈次回予告〉

部屋割りが決まったらしいな 俺の部屋は一体どこになるのか・・・



それにあのバカ姉と出雲が・・・




次回 部屋割りとメール




全く・・・いい加減仲良くなれっての・・・

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