表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
方城時雨の奇妙でイカれた学園生活  作者: 水面出
序章 -始まるは、日常-
32/46

ep29 恋愛ものと納豆メロンソーダ牛丼風味

〈時雨〉「第29話だ。まあ楽しんで読んでくれ。それじゃ、始まるぞ」



わたしは右手につけている腕時計を見た。


「・・・あと・・・三十分・・・」


さっきから自分でも分かるくらいにそわそわしている。

それもその筈だ。これから男の子と映画を見に行くのだから。

もちろん、友達もろくにおらず、ましてや男の子と一緒にどこかへ遊びに行ったことなんてないわたしにとって、これは初めてのこと。

緊張しない訳がないだろう。

だが、楽しみなのも確かだ。


その証拠に、昨日の夜は遅くまで寝れなかったし、その割には早く目が覚めた。

さらに楽しみ過ぎて、待ち合わせは十時なのに一時間も前に来てしまった。

服もお気に入りのを着てきたし。

我ながら浮かれていると思う。


現在わたしは光天寺学園の最寄り駅の駅前広場にある噴水の前に佇んで、待ち合わせしている人が来るのを待っている。

だが、待ち合わせの時間まであと三十分もあるのだ。まだ来ないのは分かっている。

それでも、わたしは内心早く来て欲しいと思っている。

周囲の人々の視線がこちらに向いているのだ。今時金髪碧眼なんて珍しくもなんともない。

それなのに何故か、わたしは道を行き交う人々に見られているのだ。ちらちらと様子を窺うように見る者もいれば、じろじろと物珍しいものを見るような目で見ている者もいる。


どちらにせよ、気分がいいものではない。それに、わたしは元々多くの人に視線を向けられるのは苦手だし。正直に言うと、一刻も早くこの場から逃げ出したいくらいだ。


「はやく・・・来ないかな・・・」


そういった思いが言葉となって、ぽつりと口から出てくる。


その時、わたしの肩にポンと手が置かれた。

俯いていたわたしははっとして顔をあげる。そこには果たして、先ほどから待っていた人物、時雨がわたしの目の前に立っていた。







あの日の部活のあと、癒乃と映画に行く日時と待ち合わせの場所を決め、今度の日曜日の午前十時、光天寺駅前広場の噴水の前、ということになった。


そして当日となり、私服を着て待ち合わせ場所に向かった。行く時に出雲と杏奈が何処と無く羨ましそうな顔をしていたが。学園から駅前広場は驚くほど近く、徒歩五分もない。だがまあ、女子を待たせるのは気がひけるから、三十分前には着くようにした。

・・・したんだが、なんか癒乃が既にいた。早すぎだと思う。

何時に来たのか気になるところだが、これ以上待たせる訳にもいかない。

そう思い、俺は俯いてた癒乃のそばにより、肩にポンと手を置いた。

その時に癒乃が何かを小さく言っていたような気がしたが、気にしない。


そして癒乃は驚いたように顔をあげると俺の顔をまじまじと見る。


「よう。待たせたか?」


そう訊くと、癒乃はふるふると首を横に振る。


「大丈夫・・・三十分くらいしか・・・待ってない、から・・・」


「いや思いっきり待ってんじゃねえか」


三十分待ったということは九時には来てたことになる。待ち合わせは十時なのに。

なんでこんなに早く来てんだよこいつ。三十分前に来た俺も充分早いのになんか罪悪感感じるんだが。


「なんか・・・悪いな。三十分も待たせて」


「わたしが・・・勝手に・・・早く来ただけ・・・。気にしないで・・・」


癒乃は本当に気にしてないように言う。まあ、無表情なだけかもしれないが。


「そうか。それならいいけど、何でこんなに早く来たんだ?」


「・・・」


癒乃は押し黙り、俺から目線を逸らす。

その仕種はさながら「言いたくない」とでも言っているように見える。

俺の方も、これ以上追及する気はないので何も言わないことにした。


「時雨・・・早く、行く・・・。ここ・・・人多くて・・・やだ・・・」


癒乃が無感情な表情の中に、少しうんざりとした風を見せながら言う。その理由も分かる気がする。

何せ先ほどから広場にいる人や道を行き交う人達の視線が俺達に注がれているのだ。

癒乃は人の視線が嫌いだと前言っていたから、これは中々に辛いものだろう。


実を言うと、俺自身も軽く参っている。俺らを見ている人達の中で、女は何やら頬を赤く染めながらひそひそ話をしているのだが、これだけならまだ良い。

問題は男の方である。俺に殺意の込められた目を向ける者や、俺を見てがくりと肩を落としたりする者が嫌というほどいる。

後者に関しては全く理由が分からないが、前者については何となく分かる。

癒乃はなりは小さいが、容姿はかなりかわいい方だ。そんな癒乃と日曜に待ち合わせして一緒にいる俺は、一見癒乃の彼氏に見えないこともないだろう。俺が彼氏に見えるなんて癒乃には大変失礼だが。

とりあえず簡単に言うと、かわいい女の子と一緒にいる俺を妬む視線なのだろう。

これだけ殺意の込められている視線を受ければ、誰だっていい気分はしない。


「じゃ、行くか」


「・・・ん」


そういうことで、癒乃の意見に全面的賛成の俺は、癒乃を連れさっさと目的地へ歩き始めた。






「時雨・・・」


映画館へ行く道を歩いている中、癒乃が不意に立ち止まり俺を呼び掛けてきた。

何事かと思って振り返ると、癒乃が自らの服を見せるように立っていた。


「・・・変じゃない?」


おそらく服のことを訊いているのだろう。俺の答えを伺っているその目にはほんの少しの不安と、期待の色が見えるような気がする。


今の癒乃の格好は、所々にフリルがあしらわれた丈が短めの白いワンピースに、薄いピンクのカーディガン。清楚さを前面に出したものだ。

正直に言うと、非常に似合っている。しかも元からかわいい癒乃をさらにかわいく・・・って何を俺はカザミドリ先輩みたいなことを言っているんだ。あの人と同族にはなりたくない。まあなりたくてもなれないだろうが。


こんなことを考えていて何も言わない俺の様子を見て、否定的な返事と受け取りでもしたらしく、癒乃の目の不安の色が強くなり、か細い声をあげる。


「やっぱり・・・変、だった・・・?」


これはまずい。早急に本当のことを言ってやらねば。


「いやいや。すげえ似合ってるぞ?もし今のお前を見て変だと言う奴がいるならきっとそいつは目か頭がどうかしてる奴だ」


「・・・ホント?」


「おう、ホントだ」


そう答えると、癒乃は安心したようにほっと息をついた。そんなちょっとした仕種でさえも、癒乃がやるとかわいく見えてしまう。

気付けば、そんな癒乃の頭に俺はまた無意識の内に手を乗せていた。特に嫌がる素振りも見せないので、そのまま鮮やかな金髪をわしわしと撫でる。


「んにゅ・・・」


気持ちよさそうに目を細めながら、癒乃は猫のような若干気の抜けた声を漏らす。

どうも癒乃を見てると無性に頭を撫でたくなるのだが、こういう反応をするのが理由かもしれない。


「そういえば・・・」


ふと、癒乃が頭を撫でられているまま何かを思い出したかのような声をあげる。


「今日見る映画・・・どんなの・・・?」


癒乃が俺の方を見ながらそう訊いてくる。背が低いから自然と俺を見上げる形になってしまう。所謂上目遣いという奴だ。その破壊力が抜群なのは今は置いといて、俺は癒乃の問いに答えるべく、財布のポケットから今日見る映画のチケットを取り出す。


「アニメ、だな」


チケットに書いてあった映画のタイトルは、今人気のアニメの劇場版。もちろん俺もよく知っている。カザミドリ先輩め、中々良いものを持ってきてくれたじゃないか。


「癒乃はアニメ好きか?」


何やら、いつもの癒乃からは想像もつかないくらいに、碧い目をキラキラさせながらでこちらを見ていたので、一応訊いてみた。

すると癒乃は大好きと言わんばかりに大きく頷く。

「好き・・・でも、怖いのは・・・ダメ・・・」


「そうか、安心しろ。今日見るのは怖い奴じゃない」


「なら・・・いい。それと・・・」


癒乃はそう言い、自分の頭を指差して、さらに言葉を続けた。


「いつまで・・・撫でてるの?」


「あ、悪い」


指摘されたので、俺はぱっと癒乃の頭から手を放す。


「別に・・・悪くはない・・・」


癒乃は何故だか名残惜しそうに頭を両手で押さえていた。


「癒乃はさ。他になんか好きな映画のジャンルとかあんのか?」


「え・・・?」


「いやだからよ。アニメ以外に好きな映画のジャンルとかあるかな、って思ってな」


目をぱちくりさせながら微かな驚愕の色を見せる癒乃に俺はもう一度同じことを問う。


「え・・・あ・・・うぁ・・・その・・・」


癒乃は落ち着かない態度で視線をきょろきょろと動かし、口をもにゅもにゅさせている。言うか言うまいか迷っているようだ。

俺は言いたくないなら言わなくてもいいと言おうとしたが、その前に癒乃が口を開いた。


「恋愛・・・映画・・・」


「恋愛もの?」


聞き返すと、癒乃はこくりと頷く。


「俺はあんまり見ねえが・・・。へえ・・・恋愛ね。理由訊いてもいいか?」


癒乃は一瞬口を噤んだが、やがてぼそりと呟くように言った。


「・・・その・・・恋を・・・知りたい、から・・・」


「恋?」


少々予想外の答えに俺は再び聞き返してしまう。恋を知りたいとは一体どういうことだ。

そんな俺の思いを汲み取ったらしく、癒乃は気恥ずかしそうにしながらも言葉を続ける。


「あの・・・おばあちゃんから・・・人生を素敵に、するって・・・聞いて・・・」


「恋がか?」


癒乃はこくりと頷く。


「だけど・・・わたしには・・・その意味、分からないから・・・」


「なるほど、それで恋愛映画を見れば参考になるかもしれないって訳か」


癒乃は再び頷く。


なるほど、癒乃のばあちゃんは中々に良いことを言う。俺自身誰かに恋をしたということはないが、人生を素敵にするというのは共感できる。いや、実に素晴らしいことだ。

そして俺は、一つのことを推考する。


「なあ癒乃、それってつまり・・・お前は恋をしたいということになるのか?」


「・・・」


癒乃は少し迷った素振りをして、やがて小さく頷いた。


「そうか」


「・・・子供っぽい・・・?」


「いや、いいと思うぜ。年頃なんだから恋の一つや二つ、して損はねえよ」


そう答えてやると、癒乃はほのかに嬉しそうな顔になる。笑ってはいないのだが、何となくそう見える。


「まあ実際にしたことがねえ俺が言うのもなんだけどな。恋されたこともねえし」

「・・・出雲と杏奈が・・・かわいそう・・・。あと、水無月先輩も・・・」


「は?何でその三人が出てくるんだ?」


そう言ったら、何故かため息をつかれた。俺は何も間違ったことは言ってない筈なんだが。

まあ、最近じゃよくあることだ。気にしないのが一番だろう。


「でもまあ、お前に好きになってもらえる奴は幸せ者だよな」


「・・・何で?」


癒乃が首を傾げながら訊いてくる。それに俺はさらりと答えた。


「いや、だってお前かわいいし、性格も良いじゃねえか」


「っ・・・!?」


一瞬の内にいつもの癒乃の無表情が崩れ、驚愕の色に染まり、それに伴い足も止まる。こいつがこんな顔見せるのは中々ない、というか初めてだ。

癒乃も驚くんだな――と心の中で思ったが、別に驚くことではないことに気がつく。癒乃だって人間なのだから、驚くことくらいあるだろう。ただ、いつも無表情だから驚いた時が想像しにくいのだ。まあそれだけのこと。決して癒乃の珍しい表情を見れてラッキーなどとは思ってない。

こちらにしてみれば何故癒乃が驚いたのかも分からないのだから。


「か・・・わ、いい・・・?わたし・・・が・・・?」


当の癒乃は未だに困惑した顔で独り言のように俺が言ったことを反芻している。

そんな癒乃の様子を見て、俺はただただ頭の上に疑問符を浮かべるしかなかった。


「どうした癒乃?」


「っ・・・」


声をかけると、癒乃ははっとした顔で我に返り、またいつものように無表情に戻る。

そして俺に横目で俺をちらりと見ながら口を開く。


「・・・時雨・・・冗談は・・・嫌い」


「冗談?かわいいって言ったことか?何でだよ。そりゃ人の好みはそれぞれだけど、俺は実際、癒乃はかわいいと思うぞ。マジで」


「・・・」


癒乃は俺に向けていた視線を戻すと、無言のまま再び映画館へと歩き始める。

その時、癒乃の頬が微かに赤く染まっているのが見えた。






「やっぱ面白かったな、あのアニメ。劇場版にしたのは当たりだな」


「うんっ・・・」


映画館を出て感想を述べ合う。癒乃は一言だけぽつりと言ったが、その目は爛々と輝いている。余程さっき見た映画が面白かったようだ。

かくいう俺も、すっかり楽しんでしまった。

見てる間はお互い一言も言葉を交わさずにただスクリーンだけを見ていたし。やっぱりアニメは素晴らしい。日本が世界に誇るべき文化だ。


――と、その時、くきゅるる~というかわいい空腹を知らせる音が癒乃のお腹から聞こえてきた。


「っ・・・///」


流石の癒乃もこれは恥ずかしかったようで、無表情を真っ赤に染める。

時計を見ると、針が丁度昼頃を指していた。


「そろそろ昼飯にするか。確か近くにファミレスがあった筈だから、そこでいいか?」


「ん・・・」


癒乃はまだ少し顔を赤くしながらも頷く。


「あ・・・でも・・・その前に・・・」


そう言って癒乃が指差したのは、映画館入口の横にある一つの自動販売機。


「のど渇いたのか?ファミレスで飲めばいいと思うんだが」


「ファミレスじゃ・・・売ってない・・・」


この言葉から推測するに、癒乃は単にのどが渇いたのではなく、自動販売機でしか売ってない飲み物が飲みたいということだろう。何となく分かる気がする。俺もたまにそういう時があるし。

そうしている内に、癒乃はバッグから財布を取り出そうしていた。が、それを俺は止める。


「いいよ、ジュースくらい俺が奢ってやるって」


「・・・いいの?」


おずおずと訊いてくる癒乃に俺は「おう」と小気味よく答える。


「じゃあ・・・お言葉に、甘える・・・」


「よし。んで、何が飲みたいんだ?」


自動販売機の前に行き、財布を出しながら癒乃に問う。



「納豆メロンソーダ牛丼風味」


とんでもない答えが返ってきた。

こいつは今何て言ったんだ。納豆メロンソーダ牛丼風味?何なんだそれは。そんな奇々怪々な飲み物があるのか。というかそれはそもそも飲み物なのか。メロンソーダに明らかにおかしな単語が付与されている。

俺は頭の中でぐるぐると渦巻く疑問の嵐に堪えきれなくなり、癒乃に正体不明の飲み物について訊いてみた。


「癒乃・・・それは何だ・・・?」


「何って・・・ジュース」


だが癒乃は「何を言っているんだこいつは」という目で俺を見ながら返してくるだけだ。

だが俺も負けじと返す。


「いやだからな、そんなものが自動販売機で売っているのか?どっかの怪しい組織が作ってたりする奴じゃないのか?」


それでも癒乃は本当に不思議そうに首を傾げるだけだ。普段ならその動作もすごく可愛らしく見えるのだろうが、今の俺には癒乃の頭がイカれている様にしか見えない。


「・・・ちゃんと、ある・・・」


そう言って自動販売機のある一角を差した癒乃の指の先には、確かにラベルにでかでかと“納豆メロンソーダ牛丼風味”と、書いてある缶ジュースが陳列していた。


「・・・お前これ飲むのか?マジで」


「うん」


妙にはっきりと、一切の迷いも見せず癒乃はさらりと頷いた。

色々と言いたいことがあるがとりあえず、奢ってやると言ったのだから、俺はその“納豆メロンソーダ牛丼風味”を買って癒乃に渡した。

癒乃はプシュッという威勢の良い音と共に缶のプルタブを開け、その中身を美味しそうに飲む。


――こいつの舌はどうなってるんだろうか。


癒乃を見る俺の頭の中には、ただその疑問だけが渦巻いていた。







はいどうも、水面です。では早速、トークタイムいってみましょう。


〈時雨〉「最初のはなんだ?」


君に教える訳にはいきません。さあ、出ていってください。


〈時雨〉「またそういうのかよ・・・。ったく・・・」





はい。では時雨も失せたことですし、一つ目のテーマにいきましょうか。


それではゲストの皆さ――


〈杏奈〉「来たわよ」


速っ!いつの間に!


〈水無月〉「たまには作者さんを驚かせようと思って♪」


〈出雲〉「やったね!」


〈癒乃〉「作戦・・・成功・・・」


あははは。まんまとしてやられましたよ。とりあえず、最初のゲストはこの四人ですね。

そんじゃ、トークいってみよー。


〈出雲〉「テーマは?」


三月語様からで、「好きな異性にこんなことやられたら絶対に落ちるだろうと思うシチュエーション」です。


〈出雲/杏奈/水無月〉「・・・はい?」


〈癒乃〉「・・・変なテーマ」


まあまあ、いいじゃないですか。

君たち三人はこんなの簡単に話し合えるでしょう?

好きな人同じなんだから。


〈出雲/杏奈/水無月〉「うっさい!」


〈癒乃〉「・・・?」


それじゃ、話してもらいましょうか。


〈出雲〉「そんなこと言われても・・・」


〈杏奈〉「落ちるシチュエーションって言ってもねぇ・・・」


〈水無月〉「そんなこと分からないわよ」


〈癒乃〉「・・・?」


いやいやあんたら、分からないって何ですか。


〈出雲〉「だって、そんなのいくら考えても虚しいだけなんだもん」


〈杏奈/水無月〉「そうそう」


・・・。


〈癒乃〉「作者さんが・・・困ってる・・・。皆、考えよう・・・」


癒乃さん・・・ええ子ですわ・・・。


〈杏奈〉「仕方ないわね・・・」


〈出雲〉「癒乃ちゃんが言うなら」


〈水無月〉「じゃ、まずは場所ね」


〈出雲〉「やっぱ放課後の教室かな?」


〈杏奈〉「え?映画館でしょ?」


〈水無月〉「私はお化け屋敷かしらね」


〈癒乃〉「・・・食べ放題」


〈出雲/杏奈/水無月〉「はい?」


少々気になる答えがありますが、次いきましょう。

どんなシチュエーションが良いと思いますか?


〈出雲〉「別に私は特別なことはいらないよ!ああ、でも・・・」


でも?


〈出雲〉「夕日が綺麗だね~、とか言って、『お前の方が綺麗だよ』とか言われて、良い雰囲気になって・・・そのまま・・・。ああもう!それ以上先は言えないよ~!」


〈杏奈〉「・・・バカじゃないの」


〈水無月〉「中々妄想が巧みね」


〈癒乃〉「・・・」


ま、出雲はこんなもんでしょうね。


〈出雲〉「それどういう意味かな!?」


そのままで。

じゃ、杏奈は?


〈杏奈〉「あたしは絶対落ちるって訳じゃないけど。ほら、よくある映画館で二人の手が重なるあれ、あるじゃない。ああいうのがあったら少なからずドキドキするわね・・・」


〈水無月〉「それは分かるわね~」


いやいやあっはっは。乙女らしくていいではないですか。

じゃ、次。水無月さん。


〈水無月〉「お化け屋敷で怖がる私に『俺が守ってやる』って言われたい」


〈出雲〉「それは先輩の願望じゃ・・・」


〈水無月〉「いいじゃない!別に!」


まあいいですよ。

では最後。癒乃さんお願いします。


〈癒乃〉「二人で・・・ご飯食べる・・・」


すごく普通のことなんですが?

あなたテーマの意味分かってますか?


〈癒乃〉「・・・さあ?」


・・・。


〈出雲/杏奈/水無月〉「まあこれは仕方ないでしょ」


〈癒乃〉「・・・?」


・・・まあいいです。

では、次のトークテーマいきましょう。


〈時雨〉「終わったか~?」


はい、終わりました。


〈暦〉「中々楽しそうなテーマをやっていましたね♪」


〈水無月〉「聞いてたの!?」


〈暦〉「はい♪」


〈出雲〉「まさか・・・時雨も聞いてた!?」


〈時雨〉「いや、聞いてねえが・・・。何話してたんだ?」


〈杏奈〉「あんたは気にしなくていいの!」


〈時雨〉「?」


ははは。では次いきましょう。


同じく三月語様からで、「夏行きたいレジャー先」です。


〈出雲〉「海でしょ!」


〈杏奈〉「それならうちのプライベートビーチがあるわよ」


〈水無月〉「海もいいけど、私はキャンプに行きたいわね」


〈暦〉「キャンプと言ったらバーベキューですかね。まあ私はそんなに食べませんが」


〈時雨〉「まあ、大体の奴は海かキャンプだよな。俺はどっちでもいいが。とこれで、癒乃はどこに行きたいんだ?」


〈癒乃〉「・・・食べ放題」


またそれですか・・・。


〈時雨〉「ってかレジャーじゃねえだろ」


まあ仕方ないってことで。


では、次のテーマいきますか。

水無月さん、暦さん、癒乃さんは一旦控え室にお願いします。


〈水無月〉「分かったわ」


〈暦〉「了解です」


〈癒乃〉「ん・・・」



はい。じゃあいきます。

エドワード・ニューゲート様からで、「子供の頃憧れたヒーロー」です。


〈時雨〉「ヒーロー?」


〈出雲〉「何とかレンジャーとかの?」


いえ、それだけじゃなく憧れた職業とかでも構いませんよ。


〈時雨〉「そうか。無いな」


うわっ、つまんねー。


〈時雨〉「うるせえ」


はあ。まあいいです。

出雲は何かありますか?


〈出雲〉「刑事さんかな?」


ほほう。どうして?


〈出雲〉「ちっちゃい頃にやってた刑事ドラマ見てカッコいいな~、って思って」


〈杏奈〉「へえ。あんたそんなもん見てたんだ。変わってるわね」


〈出雲〉「そうかな?」


〈杏奈〉「とりあえず、あたしは見てなかったことは確かね。まあ別にいいけど」


じゃあ次、杏奈はどうです。


〈杏奈〉「あたし?あたしは・・・SP・・・かな?」


〈出雲〉「SP!?・・・ってなに?」


〈時雨〉「アホか。セキュリティポリスのことだろ。まあ言うなればボディガードみたいなもんだな」


〈杏奈〉「そうよ。パパにはよくついてたから」


流石大財閥の社長ですね。


〈杏奈〉「ずっと近くで見てきたから、すごいとは思ってたのよね。まあ、四六時中引っ付かれるのは流石にうっとうしいんじゃないかと思ったけど」


〈出雲〉「・・・やっぱりお嬢様なんだね・・・」


〈時雨〉「まあ、普段が普段だからな」


〈杏奈〉「ちょっと!どういう意味よそれ!」


まあまあ落ち着いて。

あ、ちなみにわたしは忍者に憧れていました。


〈時雨〉「ガキか」


いや、ガキの頃の話なんだから仕方ないでしょ。




では、次のテーマ!・・・に行く前に、出雲と杏奈は先輩たちと癒乃さんがいる控え室へ行ってください。


〈出雲〉「分かったよ!」


〈杏奈〉「何をする気なのかしら・・・」


えっと、時雨もスタンバイしてください。


〈時雨〉「は?何を?」


いいから!


〈時雨〉「?」






しばらくお待ちください。





はい。準備が整いました。

では、いきましょう!


カザミドリ先輩、どうぞ!


〈翠〉「皆さん!こんにちはァ!萌えをこよなく愛する者、風水翠!ただいま推して参りましたァ!」


今回のメインと進行を務めてもらいます!


〈翠〉「テーマはエドワード・ニューゲート様からで、「五人に似合う獣耳と服装でェす!」


五人とはもちろん、今控え室にいる出雲、杏奈、水無月さん、暦さん、癒乃さんのことです。


〈翠〉「五人にはそれぞれ、私が選んだ獣耳と服を着てもらいます!」


さらに、その服装を審査員に審査をしてもらいます。


〈翠〉「その審査員は・・・この二人だァ!」


〈時雨〉「また下らねえことを・・・」


〈薊〉「来てやったのじゃ!」


〈翠〉「シビアな審査、お願いしますよォ!」


それでは、エントリーナンバー1。


〈翠〉「天崎出雲さん、どうぞォ!」


〈出雲〉「ねえカザミドリ先輩!この格好何なんですか!?///」


〈翠〉「黒犬耳犬シッポに体操服&ブルマーですがなにか?」


〈出雲〉「なにかじゃないですよ!何でいきなりこんな格好させるんですか!」


〈翠〉「それは方城君と理事長に審査してもらうためです」


〈出雲〉「え!?時雨いたの!?見ちゃダメだよ!///」


〈時雨〉「いや見るなと言われても一応審査員だし・・・」


〈薊〉「にゃはは!犬!犬なのじゃ!面白いのじゃ!」


〈時雨〉「まあ、可愛いと思うぞ?」


〈出雲〉「あうぅ~・・・///」


〈翠〉「か~!たまりませんねェ!」


オヤジですかあなたは。

まあいいや。

次いきましょうよ。


〈翠〉「そうですねェ・・・。では!エントリーナンバー2!標部杏奈さんお願いしまァす!」


〈杏奈〉「何なのよこのメイド服!あと耳!」


〈翠〉「ツンデレ×ネコ耳×ネコシッポ×ネコ鈴×メイド服!これ程までに最強なものがありますでしょうかァ!」


すばらしい!


〈薊〉「にゃははは!今度はネコなのじゃ!しかもメイドなのじゃ!バカみたいなのじゃ!」


〈杏奈〉「うるさいうるさいうるさいうるさい!!あたしにはこんなの似合わないわよ!」


〈時雨〉「いや、似合ってると思うぞ。すごく」


〈杏奈〉「え・・・?そ、そう・・・?///」


〈時雨〉「ああ、俺は可愛いと思う」


〈杏奈〉「ま、まあ!言われてみれば、そうよね!あ、あたしに似合わない服なんかないし!」


いきなり態度が変わりましたね。


〈翠〉「ツンデレ萌え萌えキュンですよォ~」


そんじゃ次ですね。

エントリーナンバー3。


〈翠〉「稲波瀬水無月さんです!」


〈水無月〉「結構・・・恥ずかしいんだけど・・・///」


〈翠〉「ウサギ耳のバニーさんでェす!!もちろんシッポもありますよォ!」


これはまたセクシーな。


〈薊〉「ウサギは寂しいと死んじゃう動物なのじゃ!きっと稲波瀬もそうなのじゃ!」


〈水無月〉「別に寂しがり屋なんかじゃ・・・!」


いや、そうでしょう。


〈時雨〉「ああ、結構そういうとこありそう」


〈水無月〉「時雨君まで!?」


〈翠〉「寂しがり屋・・・萌え」


〈水無月〉「うう・・・。寂しがり屋なんかじゃないのに・・・」


大丈夫ですよ。寂しい時は時雨が一緒にいてくれますから。


〈時雨〉「おい、なんだそりゃ」


〈水無月〉「それなら・・・寂しがってみようかしら・・・///」


〈時雨〉「何で!?」

気にするな。


じゃ、ネクスト!


〈翠〉「エントリーナンバー4!沙良暦さんです!」


〈暦〉「すいません。この格好にはなんの意味が?」


〈翠〉「萌えです」


〈暦〉「黒い狐耳と振り袖に萌えがあるんですか?」


〈翠〉「あなたみたいな大和撫子タイプ黒髪にはこれに限ります」


〈薊〉「黒いのは髪だけじゃなくて腹の底もだと思うのじゃ」


〈暦〉「何を言っているんですか理事長?」


〈時雨〉「当たってる。超当たってる」


〈暦〉「・・・あの、そうまで言われると流石にショックなんですが・・・」


そう気を落とさずに。


〈翠〉「いいじゃないですかァ。腹黒も中々萌えポイント高いですよォ」


〈薊〉「腹黒がか?」


〈時雨〉「腹黒がなあ・・・」


〈暦〉「・・・どうせ私は腹黒女ですよ・・・」


暦さんがいじけるなんて珍しい。


ま、そんな腹黒さんは放っといて、最後いきましょうや。


エントリーナンバー5。


〈翠〉「魅鳴癒乃さんです!」


〈癒乃〉「・・・」


これは・・・リス耳リスシッポ、さらにリス着ぐるみパジャマ・・・!


〈薊〉「めっちゃかわいいのじゃ!」


〈時雨〉「おいおい・・・これはヤバイぞ・・・」


〈翠〉「すばらしい!すばらし過ぎる!」


ちょっと鳴いてみてください。


〈癒乃〉「・・・きゅー・・・」


〈翠〉「ぶほォッ!!(ブシャアアアアア)」


〈薊〉「はにゃ!?風水が鼻血噴いたのじゃ!?」


〈時雨〉「今の破壊力なら仕方ねえよ・・・」


わたしも出そうです・・・。


〈翠〉「く、ふふっ・・・!私・・・もう死んでもいいかも・・・しれませんねェ・・・!」


〈出雲/杏奈/水無月/暦〉「いっそ死んだらいい」


〈時雨〉「酷いな」


〈癒乃〉「・・・?」


〈薊〉「今回は楽しかったのじゃ!」




え~それでは、今回はこれで終わりです。

テーマをくれた三月語様、エドワード・ニューゲート様、ありがとうございました。


感想とトークテーマ、いつでもお待ちしておりますので、よろしくお願いします。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ