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VS剣道部

体育館に召集がかかり、試合がスタートした。


俺たちが参戦するのは柔道部VS物理部の試合の後。


今その試合が行われている。


どっちか勝った方が科学部VS剣道部の勝った方と当たる。



…数分後…


物理部が砕けた。

見事柔道部の勝利。


「続いて、科学部対剣道部の試合です」


アナウンスがかかる。


「行くぞお前ら!」


俺が二人に気合を入れる。


結構士気の高さは勝敗を左右しますので。



「横溝は左、米原は右に!俺は正面に出る!ペットボトルと炭酸ガスの用意はいいな!?今からもうドライアイス作っとけ!」


そしてこう続けた。


「横溝はペットボトルを米原に渡せ。米原はドライアイス入りのペットボトルを大量に作っとけ。アクリル板立てておけば暴発しても大丈夫だろう?」


「それでは両者見あってください」


アナウンスがかかった。


相手を見て俺は驚いた。

敵は一人で参加。剣道は個人戦だからかな?


そして、竹刀を二本持っている。


「では、試合を始めて下さい」


開始のアナウンスがかかった。


テストの時間終了のアナウンスじゃまいんだからもっと気合入ったものにしてほしかった。。。


そんなことを考えていたら突然剣道野郎が飛びかかってきた。


「先手必勝!喰らえ!面!」


俺は間一髪で避けた。


防具でよくわからなかったけど…声的に女子か!?


剣道少女か…。少女相手に戦うのも気が引けるが…。

俺がレジェンドになるためには仕方がない。


本気で行かせてもらう!


しかし…。


「喰らえ!二天一流!ダブルラリアット!」


ダブルラリアットって…。曲名だぁー!


ダブルラリアットが足に直撃。

やべぇ、痛くて立てねぇ…!


「もう終わりか…!止めだ。大烈火!」

怒涛の連続突き。


その時、俺は竹刀の一本を見事キャッチした。


そのまま奪い取って横溝にパス。


「へ、これで二天一流は使えまい。そろそろ生産が追いついてきたころだろうよ…。こちらからも行かせてもらうぜ!つるぺた!」


俺が剣道少女に言い放った。


「つるっ…。ぶっ殺す!」


キレた…。


だが、こちらと準備は万端でねぇ。


ペットボトル弾幕を見せてやる!


「秋符 オータムスカイ」


ドライアイス入りペットボトルをやつがいる周辺にばら撒く。


そして…


バンッ!!


すさまじい爆音とともにペットボトルが爆発。


ペットボトルに仕込んでおいた石鹸水が飛び散る。


音にビビったらしく剣道少女の動きが止まった。


よし、今だ!


「恋符 マスタースパーク」


止まっている剣道少女めがけて一心不乱にペットボトルを投げつける。弾幕はパワーだぜ!


当たった衝撃で爆発するから厄介なものである。


彼女も相当なダメージを負っているらしい。

露出している部分は破裂したペットボトルの破片が当たって傷だらけである。


「もうやめとけよ。傷が増えるだけだぜ」

俺が彼女に降伏を呼び掛ける。


「まだまだ!こんなの怪我に入らない!腕がやられたくらいじゃ負けにはならない!」


根性のある娘っ子だ…。


「一刀でも戦えることを教えてあげるわ。塚原卜伝!一の太刀!」


そう叫ぶと彼女は竹刀を力いっぱい縦に振った。地面に当たるくらい力いっぱい。


「やべぇ、こりゃやべぇ!米原!ドライアイスだけ大量に作っとけ!断熱膨張の力見せてやれ!」


「了解したぜ!」


「横溝はコーラの蓋にキリで小さい穴開けとけ!あとはメントスの包み紙破っとけ!」


「はいよ」


「ちょこまかと逃げやがって!逃がすか!秘技!スワローフリップ!」


スワローフリップ…。いわゆるツバメ返し。

適当な方向に刀を振ってすぐに180度返す技。


ワンテンポ遅れて竹刀が来るため避けにくい。


「うぐっ…。痛ぇぇ!」


見事俺の右手に直撃。


ヤバいか…?


とにかく追いつめられてはヤバい。


「うりゃ!体当たり!」

俺の体当たり。


威力40 命中90


「うあ!?あぁ!」


少女すっ転ぶ。

あ、大丈夫。体育着履いてるんで。視聴者サービスとか無いです。袴の中見ても夢は広がっていません。チッ!


石鹸水が今頃効いたか…。


俺は剣道少女の上に座った。

彼女はあおむけである。

ちゃんとお腹辺りにですよ?マウントポジション!


「止めだ、つるぺた胸PAD!」


こう叫んだあとすかさず攻撃!

スピードが命だぜ!


彼女が「パッドじゃない!」とか叫んでるのは気にしない。。。


「凍符 パーフェクトフリーズ」

ドライアイスを面の隙間に入れる。


「ちょっと!嫌!冷たっ!止めろって!」


「横溝!コーラとメントス!」


「ほら!」


コーラとメントスを投げてきた横溝。


コーラにメントスをぶち込んだ。

するとコーラが噴き出るのである。


蓋に穴あけると威力が上がる。


噴き出たコーラを面にかける。


面を無理やり剥がして中にペットボトルを入れて彼女にまた被せた。


「え!待って!嫌!降参!降参するから!どいて!早く!爆発する!」


これにより科学部の勝利が確定した。


試合後彼女はすぐに面を外してペットボトルを出した。



こうして俺たちは会場の外に出た。


外でペットボトルを投げ捨てようとしている彼女に会った。


「心配すんな。そいつは爆発しねーから。炭酸ガスが無くなったからドライアイス作れなかったんだ」


「そんな…」


「まぁ、ガッカリすんなって。んなことより傷平気か?」


「言ったでしょ?こんなの怪我に入らないって」


「あ、言ってたね。じゃあいいか」


「そう言えば…。誰がつるぺたじゃ!今ここでぶっ殺す!」


「いきなり何だ!?いや、待って!えっと…ほら…。それもステータスだよ!希少価値だよ!」


「うるさい!」


「ぐはっ!何でこうなるんだ…」


殴られた…。



「あ、そうだ!」

俺が改めて話を切り出す。


「あんたさ、次の対戦でうちらに協力してよ」


「え?何で?敵だったのに?」


「いや、剣道部に恨みがあるわけじゃねーし。大体、くじ引きで決まっただけであって戦い終わったら別に敵でもないだろ…」


「そうか、ならいいよ。何すりゃいいの?」


「作戦会議で協力してくれ」


「え?いいけど…」


「なら決まりだ!あんた名前は?」


鶴橋弥生つるはしやよい。あんたは?」


「大祝祐輔。んじゃ、化学室に来てくれ!つるぺた!」


「どこまで私に喧嘩売れば気が済むんだ!ロリコン!」


俺は横溝や米原と一緒に化学室に向かった。

元ネタのお話


二天一流:二刀流。開祖は戦国時代の剣客である宮本武蔵。


ダブルラリアット:巡音ルカが歌う曲。ボカロ曲。


大烈火:戦国BASARA3で真田幸村が使う技。WiiだとAB同時押しで出る「烈火」中にAボタンを連打すると出る(技レベルMAXの時)


秋符 オータムスカイ:東方風神録で一面ボスの秋穣子が使用する最初のスペルカード。「稲田姫様に叱られるから」のBGMとマッチしてて綺麗。赤と青の弾幕が円を描くように広がる。


恋符 マスタースパーク:東方シリーズで霧雨魔理沙がよく使うスペカ。風見幽香から奪った。非常に太いレーザーを放つ。魔理沙といえばこのスペカ!(小説の中ではレーザーとして使ってないです)


塚原卜伝:戦国時代の剣豪。一撃必殺「一の太刀」が有名。室町幕府第13代将軍足利義輝にも「一の太刀」を伝授した。弟子にも教えなかったのに…。

因みに「一の太刀」と書いて「ひとつのたち」と読みます。


スワローフリップ:ツバメ返し。宮本武蔵のライバル佐々木小次郎が生み出した技。一度適当な方向に刀を振って、すぐに振り返す技。しかし、小次郎は巌流島の決闘で宮本武蔵の二天一流の前に敗死した。


体当たり:言わずと知れたポケモンの基本の技。ステータスはかすかな記憶を頼りに書きました。合ってる?


つるぺた:上はぺったんこ、下はつるつる。幼女のこと。東方では伊吹翠香のこと。ロリ鬼。


胸パッド:十六夜咲夜の二次創作ネタ。原作で作品ごとに胸の大きさが変わることから。


凍符 パーフェクトフリーズ:東方紅魔郷で二面ボス、チルノが使うスペカ。アイシクルフォールの次。いろんな色の弾幕が結構なスピードで飛んでくる。一定時間飛ばすと弾幕がフリーズ。フリーズ中はチルノ無敵。フリーズした弾幕はチルノが自分には当たらない弾幕を出した後ゆっくり動き始める。


コーラにメントス:入れてみれば分かると思うけど、噴き出す。コーラがもったいない。コーラが入った開けたばかりのペットボトルに入れないとダメっぽい。

よくわからん。。。やってみればわかります。


以上!


次回、作戦会議から始まります。

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