ターリア
「眠れる森の美女」は、ヨーロッパの古い民話・童話。
ペロー童話集にも取り上げられ、グリム童話集では、「茨姫」として類話が取り上げられている。
ペローの童話はジャンバティスタ・バジーレの『ペンタメローネ』所収の「太陽と月とターリア」をもとに書かれている。(Wikipediaより抜粋して記載)
父の話を聞いて⦅古いお話は怖いんだなぁ~。⦆と美咲は思った。
「シンデレラ」も「眠れる森の美女」も一番古い話があって、それをバジーレやシャルル・ペロー、そしてグリム兄弟が物語として世に出した。
そう父が説明してくれた。
⦅今と社会全体が違うからなかな? めっちゃ怖いけど、そんなお話がOKなんだ。⦆と美咲は思いながら怖い夢を見るのではないかと、そちらにも少し怖く思っていた。
ベッドに横になっても、今夜はなかなか眠れなかった。
怖いお話の中で、可哀想に思うことがあるからだった。
それでも、いつしか美咲は眠った。
ここは昔のある国。
王女が誕生した。
愛らしい王女の名前は、ターリア。
⦅めっちゃ可愛いぃ~。いいなぁ~、あんな可愛く生まれて!⦆
ターリアの誕生の祝宴で呼ばれていた占い師が「麻糸が王女に災いをもたらす」と予言した。
ターリアが眠りに落ちたことを嘆いた父親は、悲しみを忘れるために城を去ってしまった。
⦅えっ? 待って! どうしてお父さんが引っ越すのよ。
どうして娘を置いて行けるのよっ!⦆
時が流れ、まだ目覚めないターリア。
ターリアは妙齢の女性に成長した。
ある日のこと、鷹狩りで偶然たどり着いた他国の王が、眠るターリアを見つけ、あまりの美しさに我慢出来なくなり愛の果実を摘む(強姦)。
⦅鬼っ! 鬼だ……眠っている女性に……抵抗できない女性に何をするのよっ!⦆
その後、彼は王国へ帰りターリアのことを忘れてしまう。
⦅忘れるんかいっ! そっか、加害者は忘れられるんだ。
被害者とは違うんだ。⦆
ターリアは寝ている間に双子を出産し、麻糸が取れて目を覚ます。
王はターリアに会いに行き、出産を喜ぶ。
とりあえず王国に帰った王であったが、ターリアのことが気にかかり、妻である王妃はそれに嫉妬した。
彼女は王の名を騙り、ターリアが産んだ双子を呼び寄せて殺し、スープにして王に食べさせようとする。
だが、双子に同情した料理人が子山羊の肉とすりかえる。
次に王妃はターリアをも呼び寄せて火焙りにしようと画策するが、王が助けた。
子どもをスープにして飲ませたという話を聞いて王は怒り狂い、王妃を火の中へ投げ込むのだった。
そこで、美咲は目が覚めた。
美咲は憤りを覚えた。
「なんなのよっ!
気分が悪い!
ターリアの子ども達が一番可哀想じゃない。
生まれてきただけなのに、恨まれて殺されるなんて!
第一、何なのよっ! 男ども!
ターリアの父がターリアを置いて引っ越さなければ良かったんじゃない!
この不幸の一番の元凶は、王様よっ!
眠っているターリアを……!
王妃様も残虐なことをした馬鹿っ!
けど、嫉妬したのは、王様が浮気をしたからでしょう!
浮気じゃないわ……犯罪よ。
王妃様が火刑にされてしまって……。
こんな男と結婚しても不幸だわ。
……………………そういえば……誰にも似てなかったなぁ……。
良かった!」
目覚めた美咲は部屋で独り言。
独り言を終えて、出社した。




