表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/8

最終ループ 金色の聖水騎士ロゼッタ様

 どうだい、3回目は楽しかったか?

 漏らしながら駆け込む姿も、なかなかいいもんだろ。


 あん? そろそろお腹いっぱい?

 つれないこと言うなよ。そっちは満足でも、俺はまだ絶賛服役中なんだ。


 まぁでも、今回で決めるさ。

 ほら、同じようなシーンは飛ばさせてやるから、お得意の早送りでもしてろ。




 ◆◆




【14:20】


 ストップだ、ブラザー。

 あぁ、シスターかもしれないが、ブラザーと呼ばせてもらうぜ。

 『ブラザー』、『ブラァダー(膀胱)』……ちょっと似てんだろ?


 てわけでブラザー、待たせたな!

 ……いや、待ってねえのか。早送りだし。

 とにかく、アンタにとってはいきなり大詰めだ。


 先ずロゼッタ様の状態から。


 766/623ml(123%)(16ml)


 数値にするとこんな感じ。

 膀胱は20分近く前からパンパンだ。

 で、あと10分もすれば壁が完全に伸び切って、物理的に一滴も入らなくなる。


 おちびりも、もう何回かしてるな。レオタードの股布はびしょ濡れだ。


 腰が引けて、脚はくの字。加えて、槍の柄で出口を押し上げる、例のパレード用我慢限界スタイル。

 もじもじと体をくねらせ、時にブルブルと体を震わせながらの憐れな見せ物パレードは、もう10分ほど続いている。


 ……ん? さっきと何が違うんだって?


 じゃあ先ずは、周りを見てくれ……っても、アンタこの国の人じゃないから、わかんないか。

 えっとな、道幅に注目。


 14:20なら、もう中央通りの後半戦なんだが……道、狭くない?

 ここはまだ、西通りから中央通りに向かう道の途中なんだ。



 つまり、どうゆうことかって言うと……ルートいじって、パレード時間を15分ほど伸ばした。



「出る……っ……ひぃ、ふぅ……っ! で、出るぅ……!」


(あぁぁ……っ……間に合わない……漏らしてっ……しまう……!)


 ロゼッタ様はもう完全に泣き顔で、クールな聖騎士様の面影はカケラも残っていない。

 前のループでは、この顔になるのはもう少し後だったんだが、それは『我慢できるかもしれない』という希望があったからだ。


 ご本人は知る由もないが、この弱利尿茶葉&トイレ妨害コースでロゼッタ様が漏らし始めるのは、14:33から。

 対して、今回のパレードの終了予定時刻は14:45時だ。

 ロゼッタ様が、小便を出し切らずに竜鎧から降りられる可能性は、無い。


 ジョッ、ジョッ!

「んあ゛ぁっ!?」


(して……しまう……っ……竜鎧の、上でっ……聖騎士である私が……っ……おっ……おしっこを……!!)



 急なパレードの延長に、おそらく1番負担がかかるであろうロゼッタ様は、快く引き受けてくれた。

 ロゼッタ様の姿を見たいと言う声は多く、ルートを延ばす計画もあったことを知っていたのだ。



『私の姿一つで、戦勝を待っていた方々が、少しでも笑顔になれるのなら』



 そう言ったロゼッタ様は眩しすぎて、邪悪な俺は、目を逸らすのを必死で堪えたよ。

 だが、その眩しさは、少し前に金色の渦が飲み込んでしまった。


 今俺の横にいるのは、卑猥な衣装を着せられ、逃げ場のない竜鎧の上で尿意が我慢できなくなり、衆人環視の中で漏らすしかなくなった、憐れな17歳の少女でしかない。



 ……あ、そうそう、『俺の横』な、ロゼッタ様がいるの。


 なんと俺、今回は竜鎧に乗ってます。

 いやー、やっぱり肉眼で見ると、迫力が違うね。

 ぐっしょりと濡れたお尻がくねっくね動いてる光景、本当にたまんないわ。


 あ、言っとくけど、これが見たいがために、わざわざ随伴スタッフに割り込んだ訳じゃないからな?

 答えは……そろそろ……。


 791/623ml(127%)(43ml)


「はぁっ! はぁっ! あっ……んっ……あぁぁぁぁ……っ」

(だめっ……言えない……っ……た、助けて……助けて下さい……っ……せ、聖竜様ぁ……!)


 ふぅ、突破だ。



 実はな、今回ループ5回目なんだよ。4回目は失敗しちゃった☆


 前回も、ルート延長でここまで追い詰めたんだが、さっきのタイミングでロゼッタ様が動いたのよ。



 随伴してるウチの女性スタッフに、口パクで『たすけて、もれる』って。



 その後は凄かったよ。

 白ローブの4人が、いつ練習したんだってレベルで、ローブを広げて踊り始めたの。

 んで、残りの1人はその影に隠れて、着ていたローブを丸めて、ロゼッタ様に渡すわけさ。

 ロゼッタ様は、一旦聖騎装を解いて、そのローブを股に挟み込んで――



 ブジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!!

『んんんんんんんっっ!! んんんんっ! んむうううううっっ!! んんんふうううううぅううぅううぅぅぅっっっ!!!!』



 メチャクチャ気持ちよさそうに放尿してた。

 喘ぎ声が漏れないように、全力で口を押さえていたよ。


 全てを出し切ったロゼッタ様は、頬を上気させながらも、いつものキリっとした聖騎士に戻りましたとさ。

 めでたし、めでたし。


 俺にとっては、めでたくないが。


 あとロゼッタ様も、我慢の限界だったことは沿道の観客にまで知られていたから、急にシャキッとしたせいで、逆に何をしたかモロバレになっていた。


 と言うわけで、ループ5回目は随伴スタッフを全部男に変更。

 万が一、それでも助けてコールをされた時のために、俺を含めて事務局選りすぐりの黄金紳士(変態)達を取り揃えた。


 この中に、漏れそうな少女に手を差し伸べる善人はいない。

 憐れロゼッタ様は、遠くの山の上にいる聖竜様にしか、助けを求められませんでした。


 さぁ、ここから俺にとっての『めでたし、めでたし』と行こうか。

 中央通りに入ったし、ちょうど1発目だ。



 ――ガコンッ!ガッ!ガコンッ!


「ん゛はあ゛あ゛ぁあぁっっ!!?」

 ジョォォォォォォォッッ!!


 761/623ml(122%)(89ml)


 ロゼッタ様の太股が、一瞬でびしょ濡れになった。


 これが、多分最後の追い込み。

 城門前の『ガコン』から着想を得て、竜鎧の車輪が通る位置に、延々と石を置いてきた。

 名付けて『ウィニングガコガコロード』だ。



 尚、ネーミングセンスに対する誹謗中傷は、一切受け付けない。



 ――ガコッ、ガコッ、ガコンッ!


「あ゛っ! あ゛ぁっ!? ん゛あ゛はぁっっ!!」

 ジョッ、ジョォォッ、ジョォォッッ!!


 743/623ml(119%)(118ml)


 足元から伝わる振動が、僅かな刺激をも与えてはいけないはずのロゼッタ様の膀胱を、激しくシェイクする。

 その度に、瞬間的に跳ね上がる水圧は、聖騎装により強化された括約筋をもってしても、抑え切れるものではない。


 ロゼッタ様の尻はどんどん後ろに突き出され、全身の震えが大きくなる。

 股に押しつけた槍には、へし折らんばかりの力が入っているのだろう。


 だがそれでも、ロゼッタ様の出口からは、石に乗り上げる度にジョロジョロと小便が溢れ出してくる。

 そいつはロゼッタ様の脚までをびしょ濡れにして、竜鎧に水滴として落ちていった。



――ガコンッ! ガコンッ!


「ぐううぅぅううぅっっ!! ひゅぅぅっ、ひゅぅぅっ……! んぐぅぅぅぅぅっっ!!」

 ジョロロロッ!ジョロロロッ!


 735/623ml(118%)(134ml)


(だ、だめ……! お腹がっ……揺れてっ……おしっこ……っ……漏れ――)



 ――ガッコン!!



「あぁぁああぁぁあぁぁああぁっっ!!?」

 ジョォォォォォォォォッッ!!


 691/623ml(111%)(187ml)



 竜鎧が大きく跳ね、今までで最大の揺れがロゼッタ様を襲った。

 小便が、ロゼッタ様の足元でバシャバシャと跳ねる。


 今のは、完全に致命傷だっらしい。

 ロゼッタ様は、手に持った槍を取り落とし、ついに、民衆の前で両手で股を押さえ込んでしまった。


 だが――


 ジョロッ、ジョロッ、ジョロッ……。

(と、止まらない……っ! おしっこ……っ……止まらない……!)


 そこまで恥を晒しても、ロゼッタ様の尿道は、完全には閉まらなかった。

 今はガコガコが止んでいるのに、チョロチョロと小便が染み出している。


 現在、14:26。ロゼッタ様の膀胱はそこそこ萎んできたが、未だ満タン。


 684/623ml(110%)(196ml)



 そろそろ、終いだ。



 ――ガコッ!


 ジョォォォッ!


(わたしはっ……せぃきしぃ……っ……せぃきし、が……っ……お、おもらしっ……なんてぇ……!)



 ――ガコッ!


 ジョォォォォッ!


(せぃりゅぅ、さまぁ……っ……ぉちからぉっ……どうかっ……たえる……っ……ぉちからっ……おしっこ……っ……でなぃよぅにぃ――)



 ――ガッ!ガッ!ガッ!


 ジョッ、ジョジョッ、ジョォォォォッッ!!

「ん゛あ゛あ゛あぁあぁぁっっ!!」


(もれるっ……ぜんぶっ……わたし……せぃきし……っ……なのにっ……みんなっ……みてるのにぃ……!)



 ――ガッ!ガッ!ガッ!


 ジョォォォォォォォォォォッッ!!

(たすけて……っ……だれか……っ……たすけてっ……たす、あぁっ……あぁぁっ! ああぁぁぁっっ!!?)


 623/623ml(100%)(263ml)




 堕ちな、青薔薇の聖騎士様。




 ――ガッコン!



「い゛や゛あ゛あ゛あ゛ぁぁああぁあぁぁあああぁあああぁぁぁああぁあああぁあぁぁぁああぁあぁぁあぁあぁあぁぁぁぁっっっっ!!!!」


 ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!



 断末魔の悲鳴と共に、ロゼッタ様の我慢が決壊した。


「と、止まってっっ!! 止まって下さいっっ!! ぐっ! ん゛ん゛っっ! んんんんんんんっっっ!!!」


 ジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!

 ビジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャッッ!!ジョボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボッッッッ!!!!


 ロゼッタ様は、それでも往生際悪く、泣き顔を真っ赤にして出口を押さえ続けるが、股の間から迸る『滝』の勢いは、寧ろ増すばかりだ。


(あぁぁっ……止まらない……っ……力がっ……全く……入らない……っ)


 当然だ。

 限界を超えた我慢を重ね続けたロゼッタ様の下半身は、もう力なんて入りはしない。


 よく『男の下半身は別の生き物』なんて言うが、限界まで我慢して我慢して我慢した後の下半身は、男だろうと女だろうと別の生き物だ。

 膀胱の開放感と、尿道が激流に擦られるのが気持ち良すぎて、脳からの命令なんて聞こえなくなっちまう。


 まぁ、聞こえたとしても、止める力なんて残っちゃいないだろうがな。

 今の、ロゼッタ様みたいに。


 398/623ml(64%)(488ml)


「見ないで……っ……見ないで下さいっ……お願いです……っ……見ないでぇぇぇぇぇぇぇっ……!!」

 ジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッジャババババババババババババババババッジョバアアアアアアアアアッッッ!!!


 上からも下からも、ダバダバと涙を溢れさせるロゼッタ様の懇願を、聞き入れるものは1人もいない。

 全員、固唾を飲んでこの光景に釘付けになっているし、なんなら結構人数の男共が、竜鎧を追いかけてパニックになっている。


 てか、ロゼッタ様……竜鎧止めるの忘れてやがるな?

 この竜鎧……ミティアリスタルを操縦できるのはロゼッタ様だけだから、ロゼッタ様はさっきからお漏らしパレードの真っ最中だ。


 前後も兵士達も、居た堪れない表情で、それぞれ足や馬を進めている。

 これで隊列を乱さないとか、歩兵はともかく、ウチの騎兵ってかなり優秀なんじゃね?

 後ろの奴らなんて、竜鎧からこぼれ落ちて、川になってるロゼッタ様のおしっこで、それどころじゃないだろうに。


(どうして……っ……こんなことにっ……聖竜様……っ……私が……っ……いったいどんな……っ……恐ろしい罪を――)


 ――バリンッ!


 どうやら、『黄金牢獄(ゴールドプリズン)』も解除されたようだ。

 これ以上ないくらい、完璧な『お漏らし』に、看守も満足したんだろう。

 ロゼッタ様の心の声は聞こえなくなってしまったが、目の前で光景だけで十分過ぎるご褒美だ。


 219/623ml(35%)(667ml)


 まだ盛大にお漏らし中のロゼッタ様の膝は、ヤバいくらいにガクガクと震えている。

 膝を折りそうなのを、必死で支えているんだろう。もう、何のために立っているのかも、わからないだろうに。


 ――ガコンッ!


 もう休んじまいな――ってつもりで置いたわけじゃないんだが、竜鎧がまた石に乗り上げて、車体が跳ね上がる。


「あぁぁっ」


 その揺れに、ロゼッタ様は体を支えきれず、足元の水溜まりに尻から崩れ落ちた。

 バシャっと飛び跳ねる水飛沫。

 それに、何かが壊れるイメージでも重ねたのだろうか。


「うっ……うぅっ……えぐっ……んんっ! うっ、うあぁぁぁっ……あぁっ……えぐっ……ひぐ……っ」


 ロゼッタ様はへたり込んだまま、俯いて啜り泣きを始めてしまった。


 体はもう動かない。

 時折、放尿の快感にビクンと震えては、泣き声を大きくするくらいだ。


 竜鎧は進んでいく。ロゼッタ様の、敗北の証を、道に垂らしながら。


 青薔薇の聖騎士改め、『金色の聖水騎士』ロゼッタ様の凱旋パレードは、主役が失禁し泣き崩れようとも、最後までその予定通りに行われた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ