ループ3回目 基本中の基本、トイレを邪魔してみる
さぁ、お次はトイレを邪魔してみよう。こうゆう界隈じゃ、基本だろ?
実はリスクが高いんだけどな、これ。
どうしても、俺がロゼッタ様の前に現れないといけないからな。
別に、それで失敗するのが怖いわけじゃない。しくじったら、ループすればいいだけだ。
問題は、ロゼッタ様が漏らして、ループが終わった後。
ロゼッタ様と『トイレを邪魔した俺』の間に、遺恨が残らないようにしないといけない。
牢獄突破の数日後に、『実はメッチャ怒ってます』とか言われても手遅れだからな。
まぁ、それでも、やってみたいじゃない? 要は、上手くやればいいだけさ。
こうゆうのに向いてる能力もある。
じゃあ、行くぞ。
基本的には前回のルートで――
【07:00】朝食(水分は水とホットの紅茶1杯ずつ、梨1/4とブドウ5粒)
【07:49】トイレ(70%)
【08:30】トイレ(74%)
【08:35】休憩(ルイボスティー1杯)
【10:30】トイレ(99%)
【10:38】休憩(紅茶3杯)
【12:00】トイレ(96%)
【12:10】昼食(水分は水1杯、紅茶2杯、コーヒー1杯)
【13:00】トイレ(92%)
【13:05】紅茶1杯
【13:10】
先ず、ここだ。前回だと、尿意36%でトイレに入った。
ここでは、何もしない。無事におトイレを済ませてもらって――
「ロゼッタ様。本日は、よろしくお願い致します」
「ブラーダ局長。えぇ、こちらこそ」
挨拶をする。普通の挨拶でいい。
大事なのは、俺が、トイレから出てきたロゼッタ様を目撃して、ロゼッタ様もそれを認識した、ということだ。
「そういえば、無理を聞いていただいて、ありがとうございました。突然、『随伴を全て女性に変えてほしい』などと……ご負担をおかけして、申し訳ありません」
「大変でしたよ? ウチの子達は、裏方根性が染み付いていて、表舞台を嫌がるんで。同乗するのがロゼッタ様でなければ、誰も受けてくれなかったでしょうね」
「ふふっ、ご冗談を」
……あぁー、ちくしょう、いい子だな。だが、やる。やるったらやる。
無限牢獄も勘弁だけど、何より、やっぱりこの子が漏らすところが、なんとしても見たい。
あ、そうそう、本人も言ってたけど、随伴が全部女性なのは、ロゼッタ様の希望だ。
至近距離から、男にあの聖騎装を見られるのは恥ずかしいらしい。
さて、次。今回のキモだ。
【13:20】
「どうされました? ロゼッタ様」
「あ、いえ……っ」
開始直前、トイレに向かおうとしたロゼッタ様に声をかける。
131/623ml(21%)
前回より尿意が低いな。
まさか、さっき俺と話したせいで、少し気が紛れてしまったか。まぁいい、このくらいは誤差だろう。
前回はここでトイレに入り、すっきりなさったロゼッタ様だが、今回はここで止めさせてもらう。
トイレはもう目の前だが、俺に声をかけられたロゼッタ様は、ピタリと足を止めてしまった。
それはそうだろう。つい10分前、俺にトイレから出てくるところを見られているからな。
正直、俺でも躊躇うレベルだ。
まだ心は読めないが、ロゼッタ様が葛藤しているのはよくわかる。
「もうすぐ、パレードが始まります。お急ぎの用事でないのなら、竜鎧までお戻りいただきたいのですが……」
「あ、あの……ええと……」
ロゼッタ様がモゴモゴと口籠る、珍しいシーンだ。
なんとも嗜虐心を刺激されるが、ここで虐め過ぎれば、ループ解除後に大きな遺恨を残すことになる。
ロゼッタ様は迷っているな。じゃあ、ちょっと新しい能力を使ってみよう。
→黙って別のトイレに行く(50%)
トイレだと白状する(13%)
諦めて戻る(38%)
はい、出ました選択肢。
アンタは好きか? こうゆうの。
残念ながら、今回は選択肢ごとのストーリーなんてやらないぞ。
出ている数値は、今のロゼッタ様の意識だ。このままだと、高確率で別のトイレに行く。
そして、もうわかっていると思うが、俺はこの選択肢の中から、好きなものを選ばせることができる。
意識操作ってやつだな。
かなり凄い能力だが、勿論万能じゃない。
先ず、牢獄のターゲットにしか使えないし、操作できるのは、あくまでも選択肢の内容だけだ。
あと、あの数値を足してみてくれ。
50+13+38=91%
9%足りないだろ? 10%未満の選択肢は選べないんだ。
そんな感じで、本人の意思から離れた意識は持たせることができない。
まぁ、今回は――
→諦めて戻る(38%)
これが出ていたんで、何も問題ない。
寧ろこの選択肢の確率を増やすために、さっきわざわざ声をかけたんだ。
と、言うわけで……回れ右だ、ロゼッタ様。
「承知しました……戻ります」
最後のトイレを遮られたロゼッタ様は、心なしか、少し小さくなって竜鎧まで戻っていった。
【13:25】
『――私なんて、衣装が仮面付きじゃなかったら、怖くて人前には出れなかったと思います』
『…………』
『あの……ロゼッタ様……?』
『あっ……すみません。想像していた以上に、緊張してしまって……』
随伴の女性スタッフ達との談笑タイムだが、ロゼッタ様は先ほどから浮かない顔で、会話もどこか上の空だ。
理由は確かに緊張、と言っていいだろう。
ただし――
218/623ml(35%)
緊張しているのは、膀胱だがな。
きっと今、ロゼッタ様の心の中は不安でいっぱいだろう。
100%未満だと、心を読めないのが惜しいな。
トイレの妨害による効果は、単純に尿意を強めるだけじゃない。
『トイレに行けなかった』という意識が、実際に高まった尿意以上の不安を与えてくるのだ。
そして、不安は尿意の上昇をより早くさせる。
俺が気を紛らわしてしまった分も、多少は取り返せたと思っていいだろう。
そして時刻は13時半。
299/623ml(48%)
さあ、楽しいパレードの始まりだ。
【14:00】
『ふぅぅっ……ふぅぅぅっ……んっ、あっ、くぅぅっ……!』
654/623ml(105%)
後半戦に突入した時点で、ロゼッタ様の膀胱は、満タンを通り越して広がり始めていた。
手が震えたり、汗かいてたりってのは、さっきまでの100%近くと同じなんだが、今回はそれに加えて、目がキョロキョロと動いている。
(あぁぁっ……ど、どうしたら……もう、漏らしてしまいそう……っ……あと、半分もあるのに……っ)
残り時間に対してデカすぎる尿意に、ロゼッタ様の不安が、今までにないレベルに高まっているんだ。
そのキョロキョロは、無意識にトイレでも探しているんだろうか。
無駄だぜ?
パレードのルートの店は、混乱を避けるため竜鎧が通り過ぎるまで閉めてもらってるし……そもそも、そこから飛び降りてトイレに行くとか、できないだろ?
(んっ……あぁぁ、もし……もし、本当にっ……我慢が、できなくなってしまったら……っ)
顔面はまだ頑張って険しい顔を作ってはいるが、心の声は泣き出しそうになってるな。
ロゼッタ様、我慢できなくなっちまったら、もう、そこでするしかないんですよ。
もう一手くらい楽しみたかったけど、これは今回で終わりかな?
【14:15】
『んんっ! あっ、ぐうぅっ! はぁっ、はぁっ! あ、あぁぁ……!』
741/623ml(119%)
ロゼッタ様の尿意、過去最高潮だ。
足をガッツリとクロスさせ、ブルブルと増える様は、如何にも『限界』ってあう感じだ。
顔面は脂汗でぐちゃぐちゃで、頬には涙が流れている。
(も、漏れる……っ……もうっ、出て、しまう……っ……い、いけない、こんなっ……こんなところで……粗相など……!)
心の声もギリギリだ。いつ心が折れてもおかしくない。
それでも、直立の姿勢で、一滴もレオタードを濡らしていないのは、流石ロゼッタ様と言うべきか、それとも聖騎装の括約筋強化はそこまで凄まじいのか。
そういや前回も、強化を解いた直後に、一瞬ちびってたな。
『んんんっ!?』
(あぁっ! あぁぁっ! 嘘っ、そんなっ、私っ……あぁぁっ……申し訳っ……ありません……!)
あ、この反応は……。
734/623ml(118%)(9ml)
ちびったな。
しかも、石に乗り上げたとかじゃない。聖騎装で強化された括約筋が、一瞬だが、遂に尿意との真っ向勝負に敗北したのだ。
(だめっ……これ以上はっ……お、お願い……っ……出ないでっ……出てはっ、だめっ……ううぅっ!)
ロゼッタ様の、頑なに直立を維持していた腰が、後ろに引けていく。
体の中に、少しでも膀胱のためのスペースを空けようと必死なのだ。
俺は視点をぐるっと回して、突き出された尻の方に。
脚の間から見えるロゼッタ様のデリケートな部分には、小さいがしっかりと染みができていた。
ロゼッタさまの膀胱の中では、出口の場所を知っちまった小便が、大挙して押し寄せている筈だ。
『俺との勝負』は、残り時間あと12分か。
さぁ、耐え切れるかな?
【14:29】
『ん゛んっ! あ、あぁっ、あ゛っ! ひゅぅぅ……ひゅぅぅ……んあ゛っ!?』
(は、早くっ……早くっ、進んでっ……! 私っ……もう……!)
あれから12分。ロゼッタ様は、まだ漏らさずに戦い続けている。
いや、そうとも言えないか。
797/623ml(128%)(73ml)
ロゼッタ様はもう、レオタードに肉眼でも見えるほどに、大きな染みを作ってしまっている。
太股もびっしょりで、竜鎧の上にも2~3滴垂らしている。
顔はもう、完全に泣き顔。
クロスしていた足は、左右くの字に曲げて擦り合わせて、その真ん中を槍の柄でグッと押さえつけている。
勿論、槍も小便まみれだ。
(わたしはぁ……っ……せぃきしぃっ……こんな、ところで……し、しっきん……などぉ……おぉぉおおぉっ!)
それでも聖騎士として、民衆の前で失態を晒すまいと、死力尽くすロゼッタ様。
だが、残念。その民衆も、もう誰もがロゼッタ様が漏れそうになっていることに気付いている。
艶かしいレオタードを濡らし、くねくねと悶えるロゼッタ様に、男共はギンギンガチガチ。
そして女達は、憐れみや幻滅の視線を向けている。
これはもう、凱旋パレードじゃない。市中引き回しだ。
それに……さぁ、ロゼッタ様。竜鎧が城門を潜ったぞ!
――ガタンッ!
「あぁぁああはぅぁああぁっっっっ!!?!」
ジョォォォォォォォォッッ!!
749/623ml(119%)(127ml)
城門前の石で竜鎧が跳ね、ロゼッタ様の水門がこじ開けられる。
悲鳴と共にかなりの量の小便が溢れ出して、竜鎧にパシャッと落ちていった。
民衆も大騒ぎだ。
だが、残念ながらお漏らし判定には足りかったようだ。
牢獄は解除されないまま、ロゼッタ様は徐々に体勢を低くしながら、城の敷地内に消えていった。
こっからは、また視点移動だ。
これは、城の中で漏らすんじゃないか?
肉眼では捉えられなかったが、それはそれ。きっちり楽しませてもらいますよ。
これまでの通り、聖騎装を城の前に止めたロゼッタ様は、手にした槍を取り落とした。
そして、両手で股を押さえ込んで、竜鎧から駆け降りてくる。
『ああああぁぁああぁぁあぁああぁああぁあぁあぁあぁああぁっっっ!!? ダメえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!』
そのまま、内股で城内に消えるロゼッタ様。
今までのように、ウチの子達に後を頼むこともない。人目を気にしている余裕もないのだろう。
本当に一目散にトイレに向けて駆け出していった。
死に物狂いでトイレに向かうロゼッタ様。
その歩いた道筋には、ポタポタと水滴が落ちている。
トイレに入り、便器を視界に収めた瞬間、その体がブルルっと大きく震えた。
「あっ、ダメっ、あっ、あっ、ダメっ、ダメっ、ダメダメダメダメああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!」
ジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!
漏れたぁーーーっっ!!
ロゼッタ様、3ループ目にして、誰もいないトイレの中ではあるが、とうとう失禁姿を見せてくれた。
467/623ml(75%)(444ml)
物凄い勢いで数字が動いていく。
だがまだ諦めていないのか、ロゼッタ様は両手の隙間からバシャバシャと小便を溢れさせ、トイレの床に金色の川を作りながら、便器を目指し進んでいく。
「あっああぁっあっあっああっあぁっあっあっああああぁぁぁ」
287/623ml(46%)(624ml)
やがて、我慢していたものの大半を床にぶちまけながらも、ロゼッタ様はなんとか便器にたどり着いた。
念願の便器を跨いだロゼッタ様は、一瞬安堵の表情を浮かべたが、すぐに泣き顔に戻る。
そして――
「ああああぁぁぁぁぁ……っっ!!」
聖騎装姿のまま、ゆっくりとしゃがみ込んだ。
ジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!
ジョボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボッッッ!!!
レオタード越しに、残りの小水が便器に吸い込まれていく。
あの一瞬、ロゼッタ様は聖騎装を解除しようとしたのだろう。でもすぐに、もう自分が小便を止められないことに気がついた。
このまま解除すれば、騎士服のぴっちり白ホットパンツが真っ黄色に染まってしまう。
だから、この姿のまま、トイレの個室の中で最後まで『漏らす』ことを選んだのだ。
「うぅっ……うぅぅっ……あぁぁっ……うあぁぁぁっ……!」
もう尿意が100%を割ってから、かなり時間が経ってしまったので、ロゼッタ様が泣いている理由はわからない。
自身の誇りたる聖騎装を汚してしまった屈辱か、民衆に無様を見せてしまったことへの不安か……はたまた、単純に漏らしたことが泣くほど恥ずかしいのか。
下の口から最後の一滴が落ちても、ロゼッタ様の嗚咽は止まらなかった。
◆◆
騎士服を着て、トボトボと城の広間に戻るロゼッタ様。
顔は真っ赤に泣き腫らし、まだ目に涙を浮かべている。
そんなロゼッタ様が帰ってきたことに、ウチのスタッフの1人が気付いた。
「ロゼッタ様! あ……その……せ、聖騎装は……!」
「っ!」
聖騎装のことを聞かれ、ロゼッタ様がビクッと震える。
そして、数秒俯いた後、小さな、本当に小さな声で話し出した。
「聖騎装は……っ……よ、汚して……しまって……うっ……うぅっ……!」
遠回しな言い方。だが、この場にいる全ての者が、両手で出口を押さえて走り去るロゼッタ様を見ているのだ。
ロゼッタ様の身に何があったか、察することのできない者はいない。
「わかりました……! 2人来て! ロゼッタ様を医務室に。後の2人は、城のメイドの、口の固そうな者を集めて掃除を。ロゼッタ様、後は私達にお任せください」
「ご、ごめんなさい……ありがとう……ございます……あぁぁぁぁ……!」
お漏らしの後始末を、他人に委ねる屈辱に、ロゼッタ様が崩れ落ちる。
そのまま、付き添いのスタッフにしがみつきならがら、ロゼッタ様は医務室に消えていった。




