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異世界転生してもハーレムは作れません  作者: ミカン
第二章 偽モノ
71/84

65-湿度65-

ホレスと話しているとネイサンがやってきた。


「ダンジョンに突入するの明日になったから。今日休んどいて」

「「え?」」

「なんでも傭兵の突入に時間がかかりすぎてまだこちらに情報が入ってないんだよ」


 ……まあ、あんなに大勢の人が少しずつ入るんだったら時間もかかるよね。



 迎えた次の日お昼全ての騎士とアイラ、俺が集まった。こちらより少し高いところに騎士団長エリオットがいる。


「これより突入を開始する。まずは2~9班が各穴から突入してもらう。1、10~12班はここで待機となる」


 総指揮の騎士団長がいる1班は本陣を離れられないのだろう。そして、本陣の守りとして、または援軍として3つの班を残すそうだ。


「傭兵が持ち帰った情報によると全ての穴は3階層でつながるそうだ。穴A、Eは3階層、B、C、Fは2階層、D、G、Hは1階層に入るそうだ。まだ3階層までの情報しかないが中にいる傭兵とあったら受け取ってくれ。情報をくれた傭兵は上に上がらせるように。以上! 作戦開始!!」

「はっ!」


 作戦開始の合図で騎士が敬礼した後各々の穴に向けて走り出す。


「なんで情報をくれた傭兵は上に上がらせるんですか」

「本陣にも情報を伝えないといけないのと、情報料を渡すためだ」


 穴に向かいながらネイサンに疑問に思ったことを聞く。


「あ~」

「情弱の傭兵が」


 ……悪かったな。情弱で。


 バーナードが悪態をついてくるがそこは俺の華麗なスルースキルで無視をする。



 突入する穴Gに来た。穴Gは1階層に出る浅い穴だ。地上からでも地面が見える。


「では、行くぞ」


 俺以外の全員が兜をかぶり、昨日決まった通りネイサンから順番に穴に入っていく。


 ……ここがダンジョン。


 ダンジョンは周りに岩で囲まれた洞窟であった。周りの岩たちは弱い青の光を発している。ザ・ダンジョンって感じだ。


 ……なんか、湿度高いな。


 ダンジョンの中は湿度が高くムシムシしている。ダンジョンは日光が入らないから地上より寒いのだろうと思ったが地上より暑いくらいだ。


 ……温度調節してっ、よし、これでよし。


 自信の体感温度を魔法で調節してすぐに快適な温度へと変更した。

 道は1本のだけだったのでそこへ進んでいく。魔族に会うことも罠があることも何もなく3階層の全ての穴がつながるところに到着した。


 3階層は大きな空間で壁や天井に穴が開いている。そして、地面には1つの穴と人間数人の死体があった。

 アイラが死体から目を背ける。アイラも地球出身。銃社会のイギリス出身とはいえ死体は見慣れてないのだろう。俺も見慣れてないけど。


 ……サーモグラフィー。


 サーモグラフィーを使用して周囲に魔族がいないか探る。


 ……下にいるのは6人の集団が5つ。これは騎士たちだね。あれ? 8班あるよね。他の班は?


「下に5つ班は確認できましたけど、あと2つは見つかりませんでした。それと魔族もいません」

「それはどこまで確認できる」

「2階層まで確認できたので多分上下1階層ってところでしょう」

「じゃあおそらくもっと奥へ行ったんだろう。2班と6班は3階層スタートだからな」


 ……あ、そっか3階層スタートもいるのか。


「ふん、御守りが2人もいるせいで私たちが最後じゃないか」

「バーナード、これは競争じゃないぞ」


 ……ん? 上に他より低い温度の塊があるな。


「では下に階に降りるぞ」

「はい」


 ネイサンが号令を出したのでサーモグラフィーをやめる。誰かがかけた梯子を通り下の階層へ移動した。



 4階層は迷路であった。降りた時点で2つの分かれ道。それに道の先にも分かれ道が見える。


「こっちだ」


 分かれ道にも関わらずネイサンはすらすらと道を渡っていく。


「ネイサン様どうしてこっちなのでしょう」

「あちらにはすでに4つ班が向かったサインが残してあった。戦力を集中するなら一緒な方向に向かうべきだが今回は分かれて探索がメインだ。ならなるべく、誰も行ってない方に行くべきだ」

「サイン?」

「ホレスはそんなこともわからないのか。あるだろここに切っ先の跡が」


 バーナードが嫌みったらしく言う。バーナードの言う通り壁には小さく2,4,3,9と書かれていた。今までに通った班の跡だろう。次の分かれ道には5,6,7と書かれている。


「ここは3つか。キリュウ下の確認できるか」

「はい。サーモグラフィー」


 下にいくつもの熱源を反応した。


「左の道に15人、中央の道に6人、右の道に……たくさん」

「人間か魔族の区別はできるのか」

「無理です」


 ……人間各々で体温違うし、魔族も各々で体温違うと思うし無理。


「……右へ行こう」



「全く罠がないですね」

「ああ、前は大量にあったんだが、罠があった跡すらない」


 列の先頭でシンシアとネイサンそう話している。確かに罠が一切ない。死体も3階層で見かけたきり見ていない。


「穴だけが大きくて魔族は全然いないとかないんですか」

「それだとありがたいが、な」


 バーナードの疑問にネイサンは期待するしかない感じだ。


「助けてくれー」


 その時前方から男の悲鳴がやってきた。


「警戒」


 騎士はすぐに剣を抜き構える。俺もサーモグラフィーを使う。


 ……追われているほうは3人、追っているほうは……20人以上!?


「敵の数20人以上です」

「まじかよ」


 ……とりあえず、道の閉ざす。


 位置を指定し、いつでも氷壁が作れるよう準備する。サーモグラフィーで追われているほうが抜けたのを確認できた。


「氷壁!」

「はあ、はあ。……助かった」


 追われていた男3人組を視認できた。


「氷で道を閉ざしました。少しは時間稼ぎになるはずです」

「ありがとうキリュウ。君たち何があったか教えてくれないか」

「お、鬼だ。鬼がでた」

「なんだと!?」


 騎士たちが全員驚いている。鬼はそれくらいやばいやつらなのだろう。


「あいつらに仲間も他の傭兵たちも全員殺された」

「君たちは上がりなさい。私たちが殿をしておく」

「お、おう」

「バーナード、ホレス彼らについていってくれ」

「「はっ」」


 5人が上に向けて走り出した。


「キリュウ氷はいつ」


ガギ、ガギ、ガギギギ-ン


「壊されました」

「そうみたいだな。勇者様は前衛を、私とシンシアで援護する。キリュウは壁を作って敵の来る数を減らしてくれ」

「「「了解」」」

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