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異世界転生してもハーレムは作れません  作者: ミカン
第二章 偽モノ
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63-それあなたの感想ですよね?

「まずはこれをこう」

「はい」


 俺は剣を上から下へ振り下ろした。


「違う、足は前に出して」

「はい」


 剣を振り落とすと同時に右足を前に出して前へ振り下ろす。


「そう、それを100回」

「100回!?」


 アイラとの打ち合いが終わり俺が剣初心者と判明したため俺はここで剣の修行をすることになった。今は剣を頭の上から顎の高さまで降り落とす素振りをしている。


 ……だるい。腕疲れた。


 剣ははっきりいってすごく重く何度も何度も振り回せるものではない。それなのにそれを100回も振り回せと、明日は筋肉痛確定だ。となりでアイラも同じように素振りを行っているがアイラはテキパキと素振りを行っている。俺が1回行う間に3回はやってそうだ。


「ねえ、重くないの? 腕疲れない?」

「もちろん重いし疲れるわ。でも、こっちは魔法みたいに操れないということがないからいいわ。それにあっちは本当に訳が分からなかったけどこっちはやればやるほど成長しているのが実感できるのもいいわね」


 アイラはめちゃくちゃ真面目に前向きに剣の修行に取り組んでいた。剣を振っている姿勢も綺麗で顔も清々しいほどの笑顔で見ていたくなる。


「やったら」

「はーい」


 ……やらないといけない。うん、それは……分かっているのだが。


 まず第1にやる気が起きない。重いし、すぐ疲れるし。第2に必要性を感じない。魔法があれば大抵なんとかなる、自身がある。どうにもならない場合は剣ではもっと無理だろう。第3にやっていることが地味。素振り、地味。


 ……もう帰りたい。


 初日で帰りたくなってしまった。


「Hundred!」


 百回を終えたアイラは違う姿勢でまた素振りを始める。次は左から右へと振り切る素振りのようだ。


 ……はあ、魔法の練習ならやれるのになあ~。試しに剣と魔法を混ぜてみるか。


 将軍は剣から真空波をだしていた。そんな感じで剣を振り下ろしたタイミングで剣から火花でもだそうかと思う。前に誰もいないことを確認して剣を振り切るタイミングで火花を出す。


 ……あ、うん、これ実用性ないわ。


 剣から火を出すより手から出した方が効率的である。手から剣先へ魔力が動く行くのでまず、時間の無駄。次に剣が少し溶けそうだ。維持費、修繕費が無駄。


「百回終わった~。休憩休憩」


 そう言って水分補給のため休憩スペースへ行こうとするところへ先ほど俺に剣を教えていた騎士がやってきた。


「あ、終わった? じゃあ次だね」

「いやその前に休憩を」

「大丈夫、素振り100程度では疲れないから」


 ……それあなたの感想ですよね? あー、まって引っ張らないで。


「次は横なぎね」

「はい」


 右から左へ100回、終わったら反対を100回。そのあと突きを100回やらされてやっと素振りは終了した。計400回の素振りを終えたころにはお昼の時間であった。午前中丸々を素振りに使う。過去最長時間だそうだ。


 ……ごめんね~、遅くて。


 疲れたあとのお昼ご飯は大変おいしかったです。



 昼からは相手の剣戟をひたすら剣で防ぐ訓練から始まった。お相手は午前中型を教えてくれた騎士。名前をネイサンと言うオレンジ色の髪の青年である。


 ……ネイサンなのに男なのですね。


「今何か変なこと思った?」

「いえいえ、全然」

「じゃあ、始めるよ」

「はい」


 剣での打ち合いが始まる。一応動きは追うことはギリギリできている。目では全然追えるがそこに重い剣を持っていくのが大変だが。相手の剣の軌道に自分の剣が垂直に重なり合うようなんとか剣を持っていく。何度も打ち合いやっと終わった。


「はあ、はあ」

「筋肉が絶望的だ」


 ……うっせ。


「ちなみにさ、魔法を使った場合は今のしのげる?」

「もちろん」

「ふーん」


 そう言って不意に剣を下から振り上げてきた。咄嗟に後退してそれを避ける。


 ……次は振り下ろし? いや、突きか。


 振り落とすのだったら剣をそのまま肩の奥へ振り切る。なのに剣先は肩を通り過ぎることなく、ネイサンの肘は伸びている。予想通り剣先を俺に向けて突きが来た。予想することができたので剣の軌道に氷の盾を作りちゃんとガードする。ガードしたらネイサンの攻撃は止んだ。


「不意をついたけど、やっぱり強いんだね」

「いえ、ども」


 ……やっててよかった、素振り式。


 素振りやらなかったら剣の攻撃を予測するなんてできなかった。もし予測できなかった場合は氷壁で自分の周りをがっちりガードなのだが、あれは当然凍らせる量が多いため作るのに時間や魔力がかかる。動きが早い戦闘時には難しいかもしれない。剣での攻撃方法を知ることで防ぎ方や次何が来るかも予想しやすくなっていた。


 ……ネイサンはこのことを教えたかったのかな?


「じゃあ剣持って、続きやるよ」

「はい」


 俺は少しやる気が出てきた。 


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