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異世界転生してもハーレムは作れません  作者: ミカン
第二章 偽モノ
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43-こんなことになるなんて想像していなかった

 お昼ご飯を食べた後アナベルに案内されエリザベスの元に向かう。


「いらっしゃい、アイラ」

「こんにちは、エリザベス」


 エリザベスの元に行くと早速講義が始まった。魔力は体力と同じで使いすぎると倒れるから気を付けることとか、練習は広い場所でするようにとか。注意点ばかりだ。私が一番驚いたのは戦い方だ。


「魔法使いは基本的に隠れたり、後ろにいて、味方の援護をしたり、一撃必殺を狙ったりする役割です」

「どうしてですか?」

「魔法を放つのに時間がかかるんです。魔法の属性にもよるけど」

「属性?」

「えぇ。まあ厳密に決まっているわけではないけど。この魔法は火が使えるとか水が使えるとかそんな感じです」

「どんな属性があるんですか?」

「火、水、風、土、植物、金属、音、氷ですね。まぁ、これに分類できないのもあるけど私の聖典とか」

「どんな魔法なんですか?」

「神の声を聴いたり、聖具と言われる兵器を造る魔法です」


 ……私の属性はなんだろう。電気とかだからなぁ……分類できないね。


「アイラの魔法はなんていうの?」

「電磁気という魔法ですよ」

「聞いたこともない魔法ね。いったいどんな魔法なのかしら」

「なんとなく想像はできますけど、いかんせん魔法なんて使ったことがないので分かりませんね」

「では、少し練習してみましょう」


 そう言うとエリザベスは立ち上がった。

 エリザベスに連れてこられた場所は修練場であった。鎧を着たたくさんの騎士たちが剣や槍を重ねて戦っている。


「エリオット」


 エリザベスが名前を呼ぶと一人の男が前に出てきた。


「はい」


 全身甲冑の男が現れた。顔も兜をかぶっているせいでよく見えない。


「こちらは勇者アイラよ。魔法の手本を見せてほしいの」

「よろしくお願いします」

「お初にお目にかかりますアイラ様。騎士団長のエリオットと申します」


 エリオットは兜を取り頭を下げる。


「アイラです。よろしくお願いします」

「魔法の手本ですね。わかりました」


 エリオットはそう言うと二重丸がかいてある的のところを向き魔法を使う。指を的に向け何事か唱えると指先から水が飛び出した。水は的を貫く。貫いた部分は的のちょうど真ん中だ。


「これでいいでしょうか」

「ありがとう。アイラ同じようにやってみなさい」


 私も的の前に立つ。的までの距離は10メートルほどだ。

 訓練をしている騎士も私の魔法が気になるらしく訓練をやめ集まってきている。


 ……緊張するわね。


 力をもらったとはいえ本当にできるか半信半疑の状態でこんな大勢にみられるとなると緊張する。

 本当にできるかどうかわからないけどとりあえず、電撃を的めがけ出してみる。


 私は腕から魔法を放とうと手のひらを的のほうへ向けた。電気が自分の手から発射されるイメージすると手から電気が飛び出した。

 しかし、飛び出た電気はあたり一面に広がりだした。


「「エリザベス様」」


 エリザベスの方へ向かった魔法は騎士がエリザベスの前に立ってエリザベスには当たらなかった。他の騎士もすぐに盾を構えて防ぐもの、避けようと後退するもの。

 私が魔法を撃った周りは焦げていた。的は跡形もなく消え、ほとんどの騎士が倒れている。エリザベスも腰が抜けたのか、座り込んで立てないでいる。


「はっ⁉ うそ」


 ……こんなことになるなんて想像していなかった。魔法なんて本当に出るのかとか、出ても的まで届くのかとか思っていたが、こんだけの威力があるだなんて思わなかったのよ。

 

 体の力が抜けてその場に崩れ落ちる。


ジジッ、ジジ


 音の方向を見ると自分の手の周りに青白い電気が流れ、火花も少しでている。次第にそれも消えたが私は無傷、火傷ひとるしていなかった。

 

「起きてるもので医務室まで運ぶぞ」

「聖女様一旦お下がりしましょう」


 魔法を受けなかった騎士たちは倒れた騎士を運んだり、エリザベスを修練場から連れ出したりしている。


「アイラ様」


 アナベルが私の元へ駆け込んでくる。


「ごめんなさい。私」

「大丈夫ですか。部屋へお戻りになりましょう」


初めての魔法は多数の被害。


次回 練習をします

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