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異世界転生してもハーレムは作れません  作者: ミカン
第一章 女のいない世界
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40-最初の任務

 決闘が終わった後城の将軍の執務室に速攻連れてこられた。


「では君には最初の任務を言い渡す。スピカへと行ってくれ」

「スピカ?」

「スピカは国で人間側の国で最も大きな国だ。聖女が国を統治していてその聖女がいろんな聖具を作れるんだ」

「聖具?」

「聖具は~、なんかすごい兵器」


……この人もわかってないじゃん。


「まぁ、それはともかく、聖壁ていう聖具をもらってきて欲しいんだよね」

「何に使うの?」

「おいっ、お前、部下になったんだったらいい加減言葉使いを」

「いいよ。聖壁はこの城を守る結界でね、戦争でだいぶ痛んじゃったら新しいのに交換しよっかなと思って。ついでに君もお仲間も火傷すごいから聖水で直してきなさい」

「え? 4人で行っていいの?」

「いいよ~。あとあの女の子たちも。僕の国で女は目立つから。それにお別れする暇なかったんだし。ちょっと待ってね、今いろいろと用意するから」


 将軍は部下に指示を出し、手紙を書き始める。部下がかばんを持ってくるころには将軍の手紙も書き終わっていた。


「これが手紙、スピカの外交官に渡してくれ。こっちはアルカイドの使者であることを証明するもの。これがないと相手してもらえないから。あとお金。これが荷物ね。」


 そういって受け取った革袋はすごく重い。手紙や証は大した重さじゃないことはわかるから絶対にお金の重さだろう。かばんの中にあるサイフの中を覗いてみると大量の金貨が入っていた。

「えーと、ほかには。ああ馬車だ。適当なのを用意しておくからお昼に取りに来て。馬は1匹は君のでもいいから馬5匹、馬車6台でいいよね?」

「はい」

「じゃあ、そういうことで。逃げたら横領の罪で全世界に指名手配するから。じゃあね」


 怖い笑顔でそう言われ執務室から追いされた。



 酒場に戻るとアーロとライアン、それにポラリスで助けた人たちがいた。


「あの~、その~、ごめん」

「よかったじゃないですか。将軍の部下になれて。大出世ですよ」


 アーロが笑顔でそう言ってきた。怒っていることがすごくわかる。


「キリュウ」


 名前を呼ばれ後ろを振り返るとフィンがいた。隣には知らない女の人がいる。


「こっちに戻れたのか?」

「ごめん、将軍の部下になった」

「そう、か……」

「で、でもね、任務でスピカに行くことになってそれに一緒に連れてってもいいって言われて。みんなでの聖水代と交通費もらって」


 そう言い、もらった革袋を見せる。その革袋を見たフィンは顎に手を当て考え始めた。


「……ちょうどいい、全員でスピカへ行こう」

「どうしてですか!」


 フィンの言ったことにアーロが席を立って大声をだした。


「この国で女は目立つ。住んでいられない。だから違う国に行く。そういう話をしていた」

「でも、なぜスピカなんですか。スピカは市民権が高いんですよ。住めるわけが」

「全員、ポラリスの人間だ。難民で行ける」

「難民の生活がどうなるのかわかっているのですか?」

「そうなることももう伝えてある」


 そう言ってフィンは周りを見渡す。するとポラリスから救った女性みんながフィンへと跪いた。


「私たちは元奴隷です。奴隷が難民になるだけですから。それに私たちはアビゲイル様を助けて生きていくと決めましたから」


 ハンナが代表してそう言った。


「それなら皆さんでどうぞ。私は行きませんので」


 頑なに拒否するアーロ。


「俺相当嫌われたね」


 俺はだれにも聞こえないよう言ったつもりだったがライアンには聞こえていたようだ。


「いや、そうじゃない。アーロがスピカに行きたくない理由は他にある」

「どうしてそんなに頑なになる? キリュウの件はしょうがないだろ」

「フィンちょっと待て。アーロと2人で話す」


 ライアンがフィンとアーロの間に割って入りアーロを連れて上階の借り部屋へと行ってしまった。その時気づいた。俺たちめちゃくちゃ目立っていた。いやそもそも男しかいないこの国に女がいるだけで目立つのだ。女30人くらいの集団が一人に跪いたり、喧嘩していたらめちゃくちゃめだってしまうのも当然のことだ。

 あたりからは「フィンて偉いやつなのか」とか「フィンもキリュウも魔力多いからどこかの貴族なのか」とか「あんなに囲まれて羨ましい」とか聞こえてくる。ただ、だれも絡んでは来ない。フィンと親しい人なんかいないからだ。もちろん、俺も誰とも親しくないので。アーロとライアンがいない今のメンツはただただ目立ってこそこそと何か言われるだけだった。



 20分くらいたったころアーロとライアンは降りてきた。


「……私も行きますよ。キリュウさんさっきはそのごめんなさい」

「いや、そもそも俺が将軍に勝負を挑んでしまったのが原因なんだからこっちこそごめん」

「フィンもあたってしまいごめんなさい」

「う、うん」

「じゃあさっさといくぞ」


 仲直りをしたあとすぐにライアンがそう言った。


「え? 旅の準備とかは」


 食糧を買ったりとかいろいろあるはずなのだが。


「すでにどこかへは行くことになって準備はしてたんだよ。今はこの国目立って居心地が悪い。さっさと行くぞ」


将軍の部下になって最初の任務はおつかい。

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