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異世界転生してもハーレムは作れません  作者: ミカン
第一章 女のいない世界
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36-オーバーヒート

 ホムラへ突進する。

 ホムラに手を伸ばしあと少しで触れたところで目の前が爆発した。そのまま吹き飛び足から出していたジェットが切れ急落下する。

 ただ、後ろから追ってきていた天馬が俺を背中で受け止め落下死することはなかった。


 ……触れたら勝てると思ったのに触ることすらできない。


 俺が天馬の上で姿勢を整えると天馬はホムラに向かって突進する。もう一度触るため手を伸ばす。しかし、天馬はホムラの直前で方向を変えた。何でと思うと火の粉が飛んできた。

 ホムラの近くに火の鳥、華陽がいた。天馬が気づかなかったら今度は華陽から突進を浴びせられたということだ。

 華陽が回転する。すると華陽が炎の渦で覆われた。その渦は俺と天馬めがけて飛んでくる。天馬はそれをかわすため空を駆け抜けるが渦はこちらを追尾してくる。

 俺は自分の腕に火柱をセットし渦めがけて放つ。火柱と渦が衝突すると相殺されどちらも立ち消えた。


「妙に近づいてくるけど私に触れたら勝てる策でもあったの?」


 ……バレている。


 俺がホムラを倒す方法。それは相手の体温を奪う魔法絶対零度だ。そのためにはホムラに触らないといけない。しかし、ホムラを守るように華陽がホムラの周りを飛ぶ。警戒されて触ることすらできなくなった。


「ホムラ様‼」


 後ろから有翼人が飛んでくる。


「来るんじゃないよ。これは私とこいつの戦いだ。あなたたちは下の連中の相手をしなさい」


 すると後ろにいた有翼人たちはすぐに引き返していった。


「あなたは私とこの子でやってあげるから安心しなさい」


 後ろや下の警戒がなくなるのはありがたいだろう、天馬が。俺は目の前のことにしか対処しないから。

 俺は両手に火柱をセットし、もう一度天馬とホムラへ突進する。その前にいる華陽はまた炎の渦をだしてくるがそれを右手の火柱で相殺する。天馬がずつきで華陽を飛ばす。そしてホムラの直前で左手の火柱を放つ。


「双破」


 火柱がホムラの爆発で打ち消された。そしてあたりに火の粉がまき散るがそれでもかまわずホムラのほうへ行こうとした瞬間もう一回爆発した。

 俺と天馬は数メートル吹き飛ぶ。


「私の爆破を魔法で打ち消しそのすきに触ろうとしたのかしら? ダメね。それじゃ。あなたはそんな魔獣を従えて協力な魔法を撃つ魔力はあっても戦術面はダメダメね~。そもそもあなたの狙いを私は分かっているのにそれでも突っ込む。何をするのか非常に読みやすいわ」


 ホムラに触る方法を考えている間天馬は華陽の攻撃からずっと逃げるがホムラへ触る方法が全く見えない。


「下の方は終わったようね」


 ホムラがそう言い下を向くと魔族軍が城から出てきたアルカイド軍を全滅させていた。城の門もまだ閉まったままだ。自分の軍がいなくなろうとまだ国は閉じこもったままだ。


「そろそろこちらも終わりにしましょ。期待してたんだけど魔力だけで大したことなかったわね」


 そう言うとホムラの背中から炎が出てくる。炎は触手のようにウネウネと伸び動いている。


「炎乱」


 炎の触手が俺たちを叩き飛ばす。それは飛ばされてもまた伸びてきて何度も殴られる。

 俺は触手にしがみつこうとする。しかし、炎は気体、掴むことなどできない。そのまま吹き飛ばされる。殴られる感じがあるからつかめると思ったが駄目であった。

 完全に手がない。何度も触手に殴られ、意識も不完全になってきた。この世界に転生してきた初日の光景が浮かぶ。走馬灯だろうか。

 目前に炎の触手が迫ってきている。


 ……これでもう楽に。


 しかし、その触手が当たる前に違う方向から衝撃が加えられ俺は天馬の上から飛ばされた。いままでホムラの攻撃が当たっても乗せてくれた天馬から落ちた。俺を落とした犯人それは天馬であった。そして触手は天馬の上を空振りした。

 落下していく俺に羽根が群がる。その羽根はホムラの攻撃で天馬から抜けた羽根だ。それが俺の体にくっつき俺を宙に浮かせた。


 ……死ぬのは許さないということですか。


 天馬の方をみると純粋なまなざしをこちらに向けてくる。


 ……策は全部潰え、一方的な展開になっても死ぬなですか。


「完全にそのペットにおんぶにだっこね」


 ……考えすぎと攻撃を浴びて頭も体もオーバーヒートなのに。


 またまた触手が俺めがけて飛んでくる。


「あーもうっ、どうにでもなれええぇ‼」


 一か八かで自分の魔力ありったけを使って前方全てに絶対零度を放つ。放った魔法は空気を凍らせ、炎の触手を霧散させ、ホムラをも凍らせる。


「これが、あなたの、手ってわけねええぇぇーーーー」


 ホムラを凍らせるはずだった。でもホムラは自分のことを燃やす。


「これで倒す‼」


 魔力を全開にしてホムラの体温を奪うため魔力をどんどん消費していく。

 熱の吸熱と発熱が同時に起る。華陽がホムラを温めようと近寄るが俺の魔法の軌道に入った瞬間華陽も体温を奪われないように発熱し、動けなくなった。

 戦いは硬直状態。先に魔法が途切れたほうが負ける。そして、それが先に来たのは俺だった。意識がなくなる直前に見えたのはホムラの腕が飛ぶ瞬間であった。


2度目の対決。勝ったのはホムラでした。

構想ではキリュウが勝ってたんだけどな。書いてたらいつの間にか負けてた。ホムラ強すぎ。さすが第1章最強キャラ。

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