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異世界転生してもハーレムは作れません  作者: ミカン
第一章 女のいない世界
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18-この国の人たちみんなノーパンなの

 ルーカスと合流して案内されながら向かった店は商店街の真ん中あたりにある古着屋だった。棚には大量のつぎはぎがあったり、破れたかしょがある服がおいてある。それに、スカートやワンピースのような女性用の服もある。


 女の人はいないらしいのにどうして女性服があるんだろう。……そういうプレイでもするの?


「ここはいつも俺が使っている古着屋だ。ここらへんはつぎはぎとかがある服で、あっちらへんはそれなりに綺麗なのがある」


 俺は綺麗な服がある店の奥側へと進んでみる。服屋といえば店員が迫ってくるイメージがあったがそんなことはなく店員はカウンターにいるだけだった。

 店の奥側には切れたところを縫い付けた服が多くおいてある。


 ……しかし困った。いったいどういうのを買えばいいのだろうか。


「ルーカスさん、どういうの買えばいいのかわからないんですが」

「へ? そんなの適当でいいだろ。デートでもするのかい」


 適当でいいのか。確かに半裸の人とかもいるぐらいなのだからTPOとかないよね。

 どうせ考えたってわからないんだから。

 俺はつぎはぎのないこの店では綺麗そうなシャツとズボンを上から3着ほどとった。そして、次は下着をと周りを見回したが下着のようなものはない。


「ルーカスさん下着とかってないんですか」

「下着はないなー。」

「では下着がある店にいきましょう」


 そういってカウンターに服を出しに行った。合計銅貨4枚と大銅貨2枚だった。俺は先日アイゼンベアードの頭で得た銀貨1枚を渡し、お釣りと服を得た。


「その、……大丈夫なの?」

「何がですか」

「いや、下着って高いよ。この国で履いてる人なんて国のお偉いさんくらいだとおもうし」


 ……え? この国の人たちみんなノーパンなの……。


「ちなみに、いくらくらいかかるんですか」

「買ったことないからわからないけど、だいたい銀貨4枚とか」


 それって日本円にすると6万円⁉ たかっ。そんなの買う人いないだろ。あぁ、俺の所持金じゃ届かない。このままノーパン生活か……。


「とりあえず下着ある店に行きましょう」

「え?」

「実際の値段を聞いてみないと」

「いやー、それはちょっと」

「何でですか、行ってみたら実はもっと安かったとかあるかもしれないじゃないですか」

「だって、ある店絶対西側なんだもん、俺なんかの貧民層の恰好をした人が行くところじゃ」


 ルーカスは困り果て頭に手をやり顔を右往左往している。


 ……あぁ、これはルイヴィトンとかアルマーニみたいなレベルの店に行くやつだ。それはしょうがない。俺だってアルマーニに案内しろとか言われたら絶対無理て答えるし。


「わかりました。下着は諦めます。夜まで暇ですしこの国を案内してもらっていいですか。俺、城見てみたいんです」


 ルーカスに頼むと商店街を出て中央広場から北のほうへ進んでいった。

 城壁がありのは西側だ。城は城壁に囲まれ、その周りには国の高官たちが住んでいる邸宅と聞いている。


 ……富裕層がいるところを突っ切るのはやっぱ嫌なのかな。


 でも、ルーカスの前の家も庭があって、結構広かったのだが、富裕層ではなかったのか。

 気になるが、聞くのはやめておこう。琴線に触れたりしたら嫌だし。



 国の北側は廃屋などばかりだ。このあたりは魔族の侵攻の影響が直にわかる。

 右側を見れば塀に囲まれた大きな邸宅ばかりなのに、右をみると、草がぼうぼうの廃屋しかない。

 そのまま道を歩いていくと北門に到達した。


「こんにちは。入っていいかな?」

「ルーカスさん。どうぞ」


 ルーカスは門の兵士を尋ねて門の中へと入れてもらった。


「ルーカスさんって偉い人なんですか」

「違う違う。兵士で文字の読み書きができる人があまりいないから、帳簿とか計算を各門に教えに行っているだけだよ」


 ……そういえば、この人いつも計算仕事させられているな。門に立っているの見たことない。そんなに通ってないけど。


 門の中にあるドアから中に入り、奥へと歩く。奥へ向かう途中にも結構な数のドアがある。しかも、ドアの意匠がすべて違っている。


「なんでドアの意匠がすべて違うんですか」

「門は街に入れていいか確かめる場所だからね。他国の貴族とかが入るときはいろいろやらないといけないからその待合室なんだ。偉いひとを適当な部屋で待たせるわけには行かないからね」


 奥へと行くと螺旋階段があった。


「これで壁上にでれるよ」


 階段を歩いていく。上っている最中5つのドアがあった。この壁は6階建てということになる。

 螺旋階段の最後まで上ると梯子がかけてあった。これを上った先が壁上ということだろう。

 ルーカスが先導し、上っていく。

 壁の上へとたどり着くと街中を一望できた。


「ほえ~」


 左手には庭が大きく、綺麗に区分けされた大きな家たち。右手には黒くなった廃屋たち、その奥には煙突から煙が噴き出し、喧噪が聞こえる住宅街や工場が見える。


「あれが城。ていってもなかは見えないけど」


 ルーカスがさらに左を指す。門を含む壁より一段と高い城壁がある。城壁で覆ってあって中の建物はみえない。


「中が見たいかもしれないけど今はむりかな。それこそ戦争とかにならないと」

「戦争になったら見れるんですか」

「戦争時には避難所になるんだよ」


 そういうことか。


「まぁ、城なんて大層なこと言ってるけど建物自体は2階までしかないし、この国で一番広い建物だけど、他の国に比べたら」


 ルーカスを見ると城の方に睨んだ視線を送っていた。


「そろそろ日がくれるから帰ろうか。いやぁ~楽しみだな~熊カレー」


 だが、睨んだ視線はすぐ溶けて熊カレーを楽しみにしている目をこちらに向けてきた。

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