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異世界転生してもハーレムは作れません  作者: ミカン
第一章 女のいない世界
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12-逃げるのは絶対だめ

 熊が俺を攻撃しようと近づいてくると察してすぐに魔法を唱えた。


「熱血」


 そして防御するため腕を交差して構える体制をとった。


「グッ」


 熊の攻撃を受けた俺は一瞬で吹き飛ばされ、後ろの木に激突した。


 ……いっ、たいっ。


 しかし、それから熊は詰めてこない。体に触れて火傷したのだろう。目をこちらに向け、警戒していることがわかる。


ピーーーーー‼


 突然笛の音が鳴った。


 そして熊に矢が刺さった。


「今のうちに逃げてください」


 アーロがそう言って熊に向かって弓をひいた。アーロの牽制で熊の注意はアーロへ向かった。そのままアーロの方へと走っていく。


「助かった……」


 アーロがいなかったらまじで死ぬとこだった。

 とりあえずアーロが行った方向と逆方向へ全力で離れる。


ドーン! ドーン!


 森の木々がどんどん倒されていく音が聞こえる。

 後ろを振り向くと木から木へと飛び移り熊から逃げながらアーロが戦っている。アーロがいた木がどんどん倒されていっている。


 ……このまま逃げていいのか?


 俺は魔力が多いから戦力になると思われて仲間にさせてもらったんだ。助けてもらえなかったらどうなっていたかわからないし、仲間にさせてもらえなかったら地理がわからないんだからこの世界で野垂れ死んでいた可能性だってある。

 さっき殴られてまだ体は痛い。死ぬのは怖いし、痛いのもいやだ。正直もう戦いたくもない。


 ……でもここで見捨てて逃げるのは絶対だめ。


 アーロは弓で注意を惹きつつ引き気味に戦っている。おそらく熊を俺が逃げられるように気をずっと向けさせるようにしているのだろう。

 それでも矢は無限にあるわけじゃない。もうかなり弾いて残りの矢も減っているはずだ。

 俺は熊を倒すために準備をしつつ熊の方へ向かった。


 熊が射程圏内に入った。熊はこちらには全然気づいていない。

 だから一発で仕留めるため火力重視のファイアボールにしたいが、ここ森だし、弾速重視にしろと言われたから弾速重視のファイアボールを放つことにする。


 ……ぶっちゃけ火力重視撃ったことないからどんなんかわからんし。


「ファイアボール」


 熊の背中に直撃した。さっき俺を殴った時も警戒していたし動物は火を怖がる。それに生物は燃えたら死ぬ。燃えなかったら生き物じゃねえ。だから、結構効くはずだ。


 続けて2発目もすぐ放つ。しかし、こちらに注意が向いていてかわされた。次は逃げる。ヒット&アウェイ戦法だ。


「キリュウさん逃げてくださいといったじゃないですか」


 アーロが来たことに注意してくるが熊から逃げることに集中しすぎて言葉を返す暇がない。

 全力で逃げてたまにファイアボールを撃っていく。自分の背中あたりに火の球を作ってそれを後ろへ発射する。全力で逃げているため後ろなんか向く暇もないが、後ろからドスドスと追ってきている音が聞こえるので、少しでも効果はあるはずだ。


ドーン‼


 突然後ろから火柱がたった。後ろを向けば火柱の中心には熊がいる。


ウオオオオオ。


「かかった」

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