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地獄は日常と共に。  作者: ぬい ぐるみん
8/28

第七鬼 システムと牙水狼


どうも。鬼神の鬼龍だ。

今俺は天界という場所で仙人であるはっくんの家から出ようとしている。魔物の勧誘をするためだ。

にしても魔物なんて本当にこの世に存在してたんだな…ゲームの中のものだけだと思ったが…



はっくん「じゃあ行こうか!ここから飛んで1時間のとこだよ」


鬼龍「おっ!飛ぶのか!」


はっくん「俺の家は天人界の端っこにあるから飛ばないと六時間位掛かるんだ。」


確かにここら辺にはっくんの家以外何も無いもんな…。

宅配業者さんとか大変そう…


二人はそう言って玄関から飛んだ。

はっくんは雲で…鬼龍は生死熱冷の能力でその場所に向かった。


ーーーー


鬼龍「、、、にしてもはっくんよ、なんで魔物なんかが天人界に居たんだよ、そもそも魔物なんて絵本とかでしか聞いたこと無かったんだけどさ」


二人は天人界を飛びながらも会話を続けていた。


はっくん「あ、そうか。鬼龍は亡者の能力を回収する仕事しかしてないからこの世のシステムを知らないだね。」


鬼龍「システム?俺は生前いた日本と死んでから来た日本地獄しか分かんないな、なんなんだ?そのシステムって」


はっくん「そもそも鬼龍ってどうして鬼になったの?生きている時は人だったんだよね?それと生死熱冷だよ。なんであんなデタラメな能力使えるの?」


鬼龍「質問に対して質問をぶつけてくるなよ…あ〜なんでだろうな。死んで気づいたら額から白い角が生えてたんだよ、それで閻魔大王に拾われたんだよね。能力はなんでだろう…願って?ん?どうだったのか、、、分からねぇな」


何故鬼になったのか、何故生死熱冷という能力を持ったかは分からない。だがはっきりしているのは俺は鬼神の鬼龍。親友からはでたらめと言われてしまったが望んだ?能力を持って閻魔大王に仕えてるということ。


はっくん「いや、疑問形で答えられても、、、」


鬼龍「分からねぇな。あと話してなかったが、俺は顔たちは男だが無性なんだよ。」


はっくん「無性?もしかして、生死熱冷の代償?」


、、、仏検索って本当に便利だな。

ちょっと恐怖すらあるけど。


閻魔大王に仕えるということもあって身分証明書や身体検査などやる必要があるが俺の場合それが適用されない所がある。一応性別を書かなくてはならないので男ということにしている。


 俺の身体検査なんかはほとんど空欄だ、なぜかと言うと俺の体の中その仕組みが普通の鬼と異なるのだ。地獄の鬼は人に鬼の角がついた様な姿、ほぼ人間の作りと一緒だ。そんな人と同じような鬼だが俺にはほぼ臓器類が意味を成さない


はっくん「臓器類が機能してない!?」


鬼龍「そうだよ、骨とか筋肉とかは置いといてと血管以外は機能して無い、食物は食ってのみ飲んだところからエネルギーとして消えちゃうんだ。」


はっくん「ほへぇ、、、」


ちょっと引かれてしまった…が。本題に入ろう。


鬼龍「で。話逸れちゃったけどそのシステムって何?」


はっくん「あぁ、それはね、、、この世は六道って言う世界で出来ているの、 天人 人 畜生 餓鬼 修羅 地獄の世界に別れているのね、人の世界、略すけど人界は鬼龍が生前いた世界、現世とも言われているね

人界の人々の行いを見てそれぞれの世界に転生させる。」


鬼龍「天人界はここ、で地獄界は俺が住んでいる所か。なるほど、その人の罪を裁くのが閻魔大王またの名を十王か。」


十王とかは話すと本当に長くなるとで今はやめておこう…


はっくん「うん、それで魔物が居るのが畜生界、”人”は存在せず獣人とか魚人とかの亜人、聞いたことの無い動物や魔物達が住んでいる、で、それが…ってあれ?飛ばし過ぎたかな。」


鬼龍「お、着いたのか」


話をしながら飛んできたから着いたのに気づかなかったな。


騒々しい空間に傷を負った天人達の現場は冷え切っているようだ。


生死熱冷で空間の冷を吸収しとくか


そこに居たのは、充血したような紅い眼光。水色の毛並み、血まみれの角が一本ある狼の魔物。ん?あの狼の尻尾、普通の狼と違って細い尾に先端が水玉のような形になっている。


はっくんは近くの天人に事情を確認しに行った。

予想外の展開のようだ



天人「あの狼の魔物がやったと思われます。」


近くには壊れた檻があるな、恐らく捕らえていた狼が暴れて檻を破壊し天人に傷を追わせたんだろう

重傷の天人と思わしき者が三人、天人の傷をよく見るとなにか、、、水を被ったような傷跡がある。


はっくん「そうか、分かった。下がってくれ。今から血飛沫の鬼が話が出来るか聞いてみるから」


おいおい、マジか、まぁ、話はできるが。そういった根拠は俺の能力「思想電電」のおかげだ。

思想電電は遠くの者と話すのと他の者の言葉を自分の言葉に変えて教えてくれる能力でもあるかだ。


鬼龍「よし。やってみよう。」


鬼龍(狼よ、聞こえるか。俺は鬼神の鬼龍と言うものだ。お前に聞きたいことがある、ひとつはなぜ天人を襲った?)


狼(、、、答えは単純だ。我を捕らえた愚かな者を制しただけよ。我に向かう者はこの水牙で斬り刻んでくれよう 貴様もこの者達と同様にしてくれるわ!!)


ぬ!口から何かを飛ばしてきたな!

何を仕込まれているか、先ずはそれを調べんといかんな



鬼龍「生死熱冷!」



手を合わせそれを唱える

俺ははっくんにあるサインの頷きをした。

はっくんも理解したようだ。


はっくん「皆出来るだけ離れるのだ。」



鬼龍が唱えると四肢はそれぞれの色に変わり戦闘モードに入る。


狼(ッ!この感じ…此奴只者ではないな!)


鬼龍の左足はパキパキと音を鳴らし、氷の脚に変化していった。

恐らくこの狼の属性は水…牙水狼がすいろうって感じかな、ならば!


鬼龍「冷ちゃん!氷柱玉ひょうちゅうだまを出しといてね」


氷の脚からなにかがモゴモゴと飛び出し小さな人の形に形成した。


冷ちゃん「、、、了解。」


生死熱冷 冷属性の化身

氷 冷気の化身 冷属性の冷人 「冷ちゃん」

人の形をしていて左足は水色の氷で出来ている。

薄花色の髪に薄水色の眼 み空色のハイネックを纏いて冷気を喰らう

髪の毛はスーパーロングにてっぺんには癖毛がぴょこんと立っている

口数は少なく少し間があり淡々と話す。性格は冷静で冷ややか。

だが、本人は気付いていないが凄く優しい子だ。


説明しながらも狼との闘いは続いていた。


牙水狼(これは…源始属性?見た目もオーガそのもの…此奴も同族か?いやしかし…源始属性を持つオーガなど聞いたことが無い……)


牙水狼に隙ができたな、ここだ!


鬼龍「よし!氷漬け!」


牙水狼「!!ウオォぉぉぉん!」


狼が鳴く頃には身体の半身が冷え固まっていた。


牙水狼(クッ!ここまでか……)


狼が覚悟した時全身を巡る凍りが動きを止めた。


鬼龍「ふうぅ……なあ狼さん俺の仲間にならないか?」


牙水狼(……何故そう言うのだ。ここにとって我は邪魔では無いのか?それに我は此処の者を……)


鬼龍(天人界がお前を必要としなくても……俺が必要としてんだ、ようは気に入っちゃったんだよ。もう戦う理由も無いだろ?)


牙水狼(ふっ。そうか…いいだろう!仲間になろうではないか!)


決まりだな。


鬼龍「天人共よ!よく聞け!この狼は私、鬼神の鬼龍がもらい受けよう!」


そういい放った。だが天人達は騒めき始めてしまったようだ、


天人A「こいつ、、、血飛沫の鬼か?こいつなら、、、でも危険なんじゃ?」


天人B「でも仏様でも手を焼いておられたしこの際問題児に引渡しても良いのでは?」


なにか問題でもあるのか?


するとはっきりした声ではっくんが喝を言うように言い放った。


はっくん「鬼神の鬼龍!またの名を血飛沫の鬼によりこの狼はこの者のものになった!皆!分かったな!責任は全て私がとる!」


はっくんが言い放つと周りの天人共は歓喜の声をあげた。


さてさて。この狼の名前を決めないとな、、、。


読んでくれてありがとうございます!(*´∀`*)

いかがだったでしょうか?はっくんは以外にランクが上の仙人だったようですね!

次回は狼の名前を決めるらしいです!どんな名前になるのでしょうか!

次回作に乞うご期待です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

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