第六鬼 御馳走と魔物
さて。道がわからない。今はっくんの家に行こうとしてたんだが道に迷ってしまった。
確か能力に「思想電電」あるから使ってみよう。
暫く能力を発動するのに試行錯誤していたが耳に手を当てればいい事に気が付いた。
こうかな?
鬼龍(もしもし、はっくん?)
はっくん(ん?鬼龍?なんで頭の中から…あっ!思想電電か!)
鬼龍(あれ?教えたっけ?あっ!そうかお前の能力か)
そう。はっくんにはとある能力がある。それは仙人の持つ能力
「仏検索」
はっくん(で?なんの用なんだい?ワトソトクン)
鬼龍(あのぉ…大変申し上げにくいのですが…家の行きみち教えて♪)
はっくん(あれ?知らなかったっけ?まぁいいや、ご馳走を用意してるし教えるよ)
これは助かる。ってかご馳走?はて。なんのことだろうか。
はっくんに思想電電で行き道を教えて貰って二時間が経過しようやく着いた…。
烏天狗警察署からどんだけあるんだよ
そりゃそうか。だって天人界だもんな…
そうなことを思っていると
誰か来る。あっ…嫌な予感。
嫌な予感は的中してしまったようだ。天人に絡まれてしまったみたい。
天人「貴方、鬼ですね?そしてその殺気と傷。血飛沫の鬼で間違いないようですね。貴方を排除します。」
これはやべぇな。普通鬼は天人界に来ないから穢れたものが来たと思ってるのかな。って言うか排除って…
鬼龍「友人に誘われてきたんですが、、、」
天人「問答無用。私の能力を使い排除します。」
相手の能力が顔を出す瞬間。
???「待て!」
天人の背後から威厳のある声が聞こえた
良かった、揉め事なんか真っ平御免だからな
いいタイミングだ。
はっくん「其奴は私が呼んだ客人だ」
天人「!! それは失礼しました!。」
はっくん「ごめんね、ウチのもんが 案内するよ」
鬼龍「お、おう」
どうやらはっくんは仙人の中でも結構上の存在らしい。周りの目が気になるが家にお呼ばれさせてもらおう。
家に着いて、まず感じたのは海鮮の匂い…これは雲丹と蟹と鮪だ!
はっくん「貰ったんだけどさ、食えなかったからあげるよ!好きだろ?海鮮!」
鬼龍「おおぉっしゃ!ありがとう!」
今までの疲れが嘘のように癒された。それも雲丹が一キロに蟹が二杯と蟹味噌がおよそ蟹の甲羅三個分。それに鮪が丸々一匹!かつてない程に食った!
たらふく食ったなぁ嗚呼幸せ……
鬼龍が食後の爪楊枝掃除をしながら今回の用件を聞いた。
鬼龍「……そういやなんで俺を呼んだんだ?これをただ食わせるわけじゃないだろ?」
いつもニコニコしているはっくんが真剣な表情に変わった。なにか訳がありだそうだ。
はっくん「実は…天人界に厄介な魔物が迷い込んじゃってさ…捕らえてるんだが、天人達が手を焼いていてね…それを引き取ってもらえないか?親友のお前にしか頼めないんだ!頼む!」
まぁ、疲れが吹っ飛ぶくらい雲丹、蟹、鮪をご馳走になったし…親友の頼みだしな。
鬼龍「魔物か…ことによっては天人界の大事件になる。閻魔大王もそれを望んではいないだろうし。いいよ」
はっくん「やった!じゃあ明日になったら向かおう!今日は泊まってけよ!」
鬼龍「そうだな。今日はもう遅いし、泊まらせてもらうよ」
そんなわけだ、今日はもう寝ようと思うよ。じゃあな
ぬいです〜どうも〜
読んでくれてありがとうございます!(*´∀`*)いかがだったでしょうか?この小説を書いた日、
ぬいもウニを食べました(//⚪︎ㅿ⚪︎///)美味しかったです。次回は魔物の勧誘?!
次回作に乞うご期待です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧