表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地獄は日常と共に。  作者: ぬい ぐるみん
4/28

第弎鬼 死の鬼娘 死死見参!!


よう、鬼龍だ。

今日はラーメン屋に来ている。ここは閻魔殿近辺では有名な「万燈地獄屋」”地獄醤油ラーメン”と言うのが美味しいらしい。


店員「お待たせしました〜!地獄醤油ラーメンです〜単品で生卵をお付けきますね〜!お好みでたっぷり葱か地獄大蒜をのせてお食べてください〜!」


地獄の様な辛さに「地獄万燈大豆」で出来た醤油が唾液腺を刺激する……スープは優し感じの鶏がらだぁぁ……。

これはなんと言うか…辛そうだな 生卵を追加したがどうだろうか。


ぷるぷると震える手を抑え 溢れ出る唾液を呑み込んで。


とりあえず………!

「頂きます!」


鬼龍は器用に箸を使い麺を口につけ啜ってゆく。


ズズズッ


!?


「んぉぉお!ぬお!?ぬぁ!うまっ!!!!」


店員「!?」


おっと。驚かれてしまった、思わず声が出てきてしまった。

だが、美味い!! 少し焦がし醤油風味の醤油をベースに旨辛のスパイス、麺のモチモチ感、言うことがないくらいに美味しい…。スープも美味い!ここは行きつけの店決定だな。


鬼龍「ご馳走様でした。」


爪楊枝を取り出して歯のお掃除、ラーメンを食ったあとはこれがいいのさ。

そんなことをしていると、店から何かが騒ぐような声がした。


???「おい!ここのラーメンはどうなってる!辛すぎだよ!人間様の舌なめんなよ!」


誰だ?こんなに美味しいラーメンにケチつける大馬鹿者は。


声の主を探しキョロキョロと見てみら閻魔大王の裁判から逃げてきた地獄行きの亡者を発見した。俺は声をかけることにした。こいつ能力持ちだし、あわよくば食ってやろう。


鬼龍「おい。お前、今なんつった?辛すぎだと?こんな美味しいラーメンを食べておいてケチつけんのかよ。」


亡者「ああ!そうだよ!こんな辛いの食えたもんじゃねぇよ!」


反省の色なし、しかもこいつ

マナーがなってない。どんな食べ方したらこんなに机が汚れるんだよ!


鬼龍「おい。表出ろ。金は払っといてやる。」


亡者に睨みを附け親指をクイッと店の扉に視線を促す。


亡者「こんな店に金出すのか!鬼ってやつはつくづくアホなヤツだな!こんな辛いラーメン!こうしてやる!」


ガシャァン!!!


ブチッ!


こいつ…まだ麺が入ったラーメン鉢を床にぶちまけやがった。

もう怒りがMAXだ。こいつを食おう。


鬼龍の頭には血が流れていた。

美味しかったラーメンを侮辱されて……

するとついに店の店長さんが来てしまった…。


店長「お客様!困りますよ!ちゃんと弁償してください!」


亡者「このラーメンに金なんか出せるか!お客様にクソ不味いスープ飲ませんな!何にも分かってない癖に客に不味い物食わせんじゃねえ!こんな店……潰れちまえ!!」


ガシャアアアアアアアン!!!!!


………更に追い討ちをかけたな ラーメン鉢を足で砕きやがった…。


店長「……ッ!………そんな……長年かけて……ようやく…美味しいラーメンが出来たのに……。そんな事って……そこまで……言う必要ないじゃない……ですか…!」


……まるで糸が切れた操り人形の様に足から崩れ落ちてしまった


鬼龍「はぁ……店長さん、すまねぇが後で俺が払っておくからそれで許してくれ」


店長「…え……?いや…ッ!分かりました…お願いします……。」


この店長さんも気づいてる 俺が怒りがMAXな事に、でもそれはいい。とにかくこいつを喰うんだ。

とりあえず、店に迷惑をかけないために近くの公園に来た。


亡者「おいてめぇ!俺は今から天国に行くんだよ!おめぇに構ってる暇はねぇ!さっさと用を済ませろ!」


こいつが天人界に行く者ってのは嘘だ。なんで分かるかって?前に喰った亡者から手に入れた能力「嘘色発見」があるからだ。


鬼龍「お前、俺が誰だか知らねぇのか?」


亡者「知るわけねぇだろ!ふざけやがって!こん…の!」


そう言って亡者は殴りかかってきた。鬼龍はそれをある能力で防ぐ。


亡者「なんだてめぇ!?腕や足の色が変わった!?黒いモヤモヤが…!右腕から出てきやがった!うわ!包まれる!」


その能力とは、前に紹介した

「生死熱冷」の効果だ。

この能力には四つの力がある。

今使ったのは生死熱冷の”死”の能力

死死ちゃんの力。

ん?死死ちゃんって誰かって?俺の能力の名称のひとつだ。

破壊 死の化身 死属性の鬼


「死死ちゃん」


烏の濡れ羽色の髪に此方も浅葱鼠の眼 黒の死装束に灰色と黒の混ざった帯を着ている

生き物は全て喰う為の餌でしか無い。いつもお腹が空いている子だ。

人の形をしていて角が生えている鬼の女の子。見た目だけだがな 右腕は死を意味する黒色に変わる それに身体中が黒い傷だらけ 傷は能力の後遺症…力を使うと傷の色が薄くなる。

死という物に生命が宿り永遠に死とあり続ける。

自身には死は無い……と言うか…”死“が“生きるエネルギー”なのだ。


死死ちゃん「鬼龍 こいつを喰っていいの〜?」


鬼龍「いいよ、死肉は任せる。じゃあ俺はこいつの魂を喰うから」


亡者「ま……!まさか!こいつ……血飛沫の鬼か!?」


またその通り名か……。

まぁいいや、さっきラーメン食べたばっかりだけど能力回収だな。


「頂きます。」


俺は亡者の体を死死ちゃんの雲の様な形の“死”で包んだ。

亡者だろうと関係ない。身体と魂を分けるのは死死ちゃんの得意技

身体に死を与え崩れさせる それにより魂を取り出す仕組みだ。


亡者「ぐあぁ!身体がボロボロに………!!!やめ……やめてっ…やめてくれ!!い…いや…!止めてください!先程は申し訳ありませんでした!死にたくない!俺は天国に行きたいんだ!!うがあああ………。。。」


鬼龍「………もう遅い。」


死死ちゃんは生き物の死肉が大好きだ。人間に限らず、妖怪、さらには神様も昔喰ったことがある

本当かどうかは俺には分からない、聞いただけだからね。

よし、能力が入った。


「思想電電」


あの子に同期をさせれば応用が利くな。


死死ちゃんは…煮崩れした亡者を喰ってるな。


死死ちゃん「おいひぃ〜!肉じゃがの味がするよ?!」


おーそうか、良かった。


さてと、俺はこの純粋な魂を閻魔大王に渡さなきゃな。

……………身体が重いな…。


読んでくれてありがとうございます!(*´∀`*)いかがだったでしょうか?生死熱冷の能力が少し伝わったかと思います。(❁´ω`❁)それにしても…身体が重いとはどう言う事なのでしょうか…

次回作に乞うご期待です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ