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地獄は日常と共に。  作者: ぬい ぐるみん
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第弐鬼 地獄の王!閻魔蛙寿々!


ぬぅ……何を作ればいいかな。


[地獄 閻魔殿]裁判 記録 地獄界のシステムを運営をしている、言わば地獄の心臓の様な場所。それを指揮するのが彼の有名な

“閻魔大王”

名を「閻魔蛙寿々」と言う。


閻魔大王「鬼龍〜早う鬼のぬいぐるみを作れんか〜?」


この癖のある喋り方をするのがそう。閻魔蛙寿々本人である……。


鬼龍「あ〜、えーちゃん、ですから具体的なイメージを言って貰わないとできませんって」


閻魔大王の事は「えーちゃん」と呼んでいる。これはえーちゃんが呼んでいいと言ってくれたから言わせてもらっているが間違えて皆がいる所で言ってしまったら俺はクビだろうな。

閻魔大王とは仕事場の関係だがぬいぐるみ等を作って渡したりもしているので友達のような感覚で話している。但し二人きりの時だけ、部下や他の妖怪達にはこの様な光景は見せない。っか見せれんわ!


えーちゃん「それはのぅ、厳つい鬼を作って欲しいのじゃ、ぬいぐるみは厳ついものほど可愛くなる!だから早う!」


あ〜要するに筋肉が結構ある鬼を作ればいいのかな、ただ厳ついものがぬいぐるみなると凄く可愛くなる法則は俺も分かる。


鬼龍「では、私の部下の「火牛」を作りますね。彼なら厳ついし、可愛くなるかと。」


えーちゃん「おお!お主の部下の者か!良いのう良いのう!うむ!それで良い!」


今俺が言った「火牛」は俺の部下だ。こいつがなかなか厳つくて1回ぬいぐるみにしてみたかったんだよね…。あっ火牛って漢字はこうだがたまにこいつ牛か?ってとこあるけど一応鬼なのよ。

まぁそれはさておき


鬼龍「ではなるべく早く完成させておきます。なので裁判中にその威厳の欠けらも無い言動はやめてくださいね。」


えーちゃん「むぅ〜仕方があるまい…後威厳が欠けらも無いとはどういうことだ!私は閻魔だぞ!」


閻魔大王と呼ばれてるが見た目は幼い少女だ。裁判中は威厳が凄くあるのに俺と会話するといつもこうである。


鬼龍「はぁ、分かりました、ではまた裁判の様子を見せてくださいね」


閻魔大王「それが対価で良いのか?お前にはこうしてぬいぐるみを作って貰っておるのに、まぁまた亡者を与えてやろう それで良かろう?」


おっまた新しい能力が手に入る、それは嬉しいな。


鬼龍「それはありがとうございます。では失礼しました。」



ギギヒィィーヒヒヒィィィィ!!


閻魔室の扉……相変わらずえげつない音だな、えーちゃんの趣味だからとやかくいうつもりはない さて、火牛のぬいぐるみのイメージともう一人亡者の能力を調べるか。

この地獄に落ちる亡者は能力を持っている。

妖怪で人間を喰う奴は

ほとんど居ない、恐らく俺だけだろう。

あっ。そう言えば“この”能力の説明をしていなかったな、悪い悪い。


「無限能力」


この世界とあちらの世界の全生命体が持ち合わせている能力を吸収保管 使用を可能にする能力だ 大体の能力はこの無限能力に収納されている。ちなみに今まで俺が手に入れた能力は特有能力を除いてで十個、全部は言わないがな。


「絶対食」


相手がどんなに強くてもそのものを捕食してしまう。

殺してしまったあとだと出すのは不可能だが生きて捕食した場合は吐き出すこと可能。”捕食"と言っても口からバクバク食べるのではなく、体に吸収されていくという方が正しいかな。この能力は生死熱冷に入れているから俺自体が喰って吸収も出来るし生死熱冷を使っても吸収も出来ると。


ん?なんで日常と書いてあるのにこんな能力があるかって?

日常と言っても戦闘がない訳じゃないからだよ、俺は閻魔大王のとこに住んでるからあんまし関係ないけどな、念には念を だ。


閻魔殿をあとにした俺は近くのラーメン屋に寄ろうとしていた。

地獄にも人間の文化は入っているものも多くラーメン屋もその一つである。

ラーメンって………良いよなぁぁ。


鬼龍「ここの醤油ラーメンいいなぁ」


???「あ?なんで鬼がこんなとこでラーメン食おうとしてんだよ!鬼は鬼らしく亡者でも食っとけよ!」


うはぁぁ…面倒なのに絡まれた、二人の亡者。

恐らくえーちゃんの裁判を終え次の裁判所に行こうとしてる亡者だろうけど


鬼龍「はいはい、分かったよ、寄らなきゃいいんだろ?」


裁判の間の亡者此方の者は手出しはできないからこうして絡まれる事がたまにあるが……正直めんどくせぇんだよな!

素直にお暇しよう。トホホ……食べたかったなぁ…。


亡者A「へっ!所詮妖怪は妖怪だな!人間様には手は出せないってか?ケラケラ」


鬼龍「そういうルールだからな」


もちろん内心はお怒り状態。だがここで怒ってはあとあと面倒だからやめておく。

始末書とかめんどくさいし。


亡者B「ん?おい!こいつ!この傷跡、いろんな色の髪の毛!こいつ間違いなくあれだよ!「血飛沫の鬼」!」


亡者A「え!、、あのっ、、、、すんませんした!おい!行くぞ!」


そんな通り名があるのか、今知ったよ どちゃくそ恥ずかしいんだけど

…………とりあえず店入ろっと。


読んでくれてありがとうございます!いかがだったでしょうか?

えーちゃんの本名は「えんまえすず」と言います…!

次はいよいよ鬼龍が好きなラーメン!次回作に乞うご期待です〜

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