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地獄は日常と共に。  作者: ぬい ぐるみん
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第弌鬼 鬼神の仕事場

男「ふ〜んふ〜ん ふ〜ん今日は何奴を食べようか〜」


男は見定めをしていた。

亡者を狩り、その力を奪うため。



男「なぁお前。ここが何処だか知っているか?」


男がそう言うと舌を出し、ニヤリと顔を作る


???「い、いえ!分かりません…!」


白装束を纏い、動揺していそうな声で亡者は答えた。


そんなに俺の顔って怖いかな。確かに体中に傷はあるが…


鬼龍「俺は鬼神の鬼龍、此処は地獄だ。お前は罰を受けてるんだよ、現世の人間は永遠に自我が生き残る天国 天界に行く事を望む。だが。罪を犯した者共はそこには行けない、大体の奴が転生をさせられコンテニュー…つまりやり直しをさせられる。自分が消えて無くなるのは怖いか?」


亡者「う、うぐぅ…そうだ!俺は天国に行くんだ!消えてなくなりたくはない!」


天国。とは天界と呼ばれる、

善い行いをして亡くなった亡者が行く世界だ。彼処には仏様 神様とその使者と言った者達が住んで居る。亡者を更に善い行いをさせるといずれかの者達に成る

と言う正に平和そのものの様な所だ。


鬼龍「それをするのが俺だ、残念だったな。お前はやり直しだ。来世で頑張れよ?」


鬼龍は怯える亡者を掴み、死柱棒を出現させ刺した。

亡者は見るまもなく鬼龍に吸収された



実は俺は、周りから異能者 忌み子等と噂され呼ばれている。

これでも俺は閻魔大王の部下なんだよ?もうちょい見る目を変えて欲しいってもんだぜ。


にしても地獄の死刑囚 亡者共を片っ端から殺して食ってるのだが、、、この仕事はやはり飽きる…この世界に落ちた亡者は何かしらの能力を持って落ちてくる。それを回収するのが俺の仕事だ。俺の仕事内容はさておき、俺には今四つの能力がある。いい機会だ、紹介しよう。というか聞いてくれ…一人で仕事してるから話し相手が欲しいんだ。


ひとつは地獄に来た時に獲得した能力


「生死熱冷」


趣味のぬいぐるみ作りをしていたら生まれた能力


「縫い物魂」


そして今亡者を喰った時に得た能力、


「絶対食」


だ。


ここは地獄。亡者すら能力を持つのだから妖怪も当然能力を持っている、何で能力を持って堕ちるのかが未だに解らない。妖怪と逃げた亡者で事件が起きる何てザラにある。

ただしこの亡者みたいに自身が獲得した能力を理解していない者が居るのでそう言う奴を俺は「当たり亡者」なんて呼んでいる。

ふむふむ、絶対食は生死熱冷と配合させたら

”同類の物“を喰って摂り込む事が出来るね。


鬼龍「あっ。」


亡者「ひぃ!や、やめてくれぇ!」


こいつも当たりかな?


鬼龍「すまねぇ、仕事なんでな」



あ、ちょっと待ってね。此奴の能力食べたらまた説明するから


ザシュ…


ん、入った。


「無限能力」


無限能力か使えそうだな。



でだ、この場所 "地獄"には妖怪も暮らしているが、妖怪自身はそこまで血の気は多くない、だが亡者は別だ。拷問をする小地獄から逃げたり妖怪の居住区域で問題を起こしたりもするんだ……迷惑だよな本当に、それの対抗で妖怪の警察とかも居るんだ。


さて。俺は鬼神で鬼なのだが

実は三つの姿を持っている。


一つ目はこの鬼神の姿だ。

最近少し太ってきてしまったが人間に角が生えていて体が能力の後遺症で異様な傷だらけ。こんな姿を想像してくれたらとても助かる。


二つ目は生死熱冷を発動した時になる姿。

四肢 髪の色が変化し 身体には四色の傷が浮き出る

左腕が生を意味する白色

右腕が死を意味する黒色

右足が熱を意味する茜色

左足が冷を意味する薄水色で覆われる。

顔の半々に黒色と白色の傷があり

上半身と髪の毛に全部の色が発色する。


三つ目は人間の姿だ。

これは元々俺が人間だったのと亡者共を片っ端から喰らったから得た姿だ。六本腕の人間からこの姿になると蜘蛛だがなんだか言われ続けられたが俺は蜘蛛は好きなので関係ない。腕が六本もあると趣味のぬいぐるみ作りに便利だよ。


(ドカドカッドカカッカカ)



ん?誰か来る……

人(鬼)が説明してる時に…


(ドッドッドッ)


???「おーい鬼龍〜」


あっこの声は…


???「おーいって!鬼龍!探したよ!また亡者を食ってたのか?」


まぁ亡者を食うのもだいぶ飽きていたしな 丁度いいや。



鬼龍「紹介しよう、こいつは俺の昔からの付き合いのはっくんと言う、若い仙人だ。」


はっくん「え?紹介って、誰に言ってんの?」


鬼龍「あっ、すまん心で思っておくはずが言葉に出してしまった。」


はっくん「あぁまたやってたのか、鬼龍ってちょっと説明気質な所あるよな〜おもしれぇけどさ、だから変わってるとか言われんだよ」


鬼龍「はいはい。変神で悪かったな、変神で。」


はっくん「別に変人では無いよ〜というか変神ってなに?変な神様?」


はっくん「あ そうそう。ここに来たのは閻魔さんに伝言を頼まれちゃったから来たんだった!」


鬼龍「あ〜通信機器置いてきてたままだから連絡来なくて怒ってるのかな。」


「閻魔さん」とはこの地獄の頂点にいる大王様の1人、俺の上司だ。

ん?なんではっくんが頂点に立つ人をさん付けなのかって?

だってこいつ。仙人だからな?

閻魔大王より偉い存在なのだ。しかも本来地獄にはあんまり来ない人だからね?

俺の仕事場は亡者が拷問を受ける小地獄とは少し違っていて

「特室魂斬り地獄」と言うんだが


鬼龍「天人界の人でこんな特殊処刑場来る奴お前だけだよ…。」


はっくん「確かにね 俺ぐらいかー仙人でも特殊な部類らしいし…俺の方が変神かーしょぼん〜」


鬼龍「自分で言ってしょぼんしてんじゃないよ…でももう閻魔殿に戻った方がいいか。」


はっくん「うんうん 早く行ってあげよう!」


鬼龍「ほいほい。」


そう言えば連絡機器置いて来てたんだ、まぁまた壊すかもしれなかったし良かったは良かったが……


鬼龍「ぬ、了解 ほんじゃあな」


はっくん「おう!また会おうぜ」


という感じだ。

悪いな、今から午後のお仕事だから今日はこの辺で。


読んでくれてありがとうございます〜!

若い仙人 はっくん…彼は鬼龍とどう言った関係なのか!

こんな感じでゆるーく地獄ライフを楽しみましょう〜!

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