第十五鬼 ネットの恐怖 亡者の威圧
どうも。鬼龍だ。
俺は今、とてつもなく迷っている事があるんだ。
「地獄商店街 布乃花」
何で服屋に来たかと言うとな。
『妖気 人間 シエアの姿』……つまり、シエアさんの姿になった時の服が無いので買いに来たと言うわけだ。
と言うか妖気って素晴らしい能力だなぁ…。俺が何のトラブルもなく街を散策出来るなんて感動だ…。
今の俺は普通の女の子になっている。そしてもうひとつの目的が、、、いろんな姿になったり色んな相手と戦闘を繰り広げていたから服がボロボロなんだ。
ちなみにシエアさんの姿に変えるのを商店街に入ってから気づいたのでここから二、三分の所にある公衆トイレ(男から女になるので多目的トイレの方に入った)で姿を変えてからここに来たのだが出てきた時何人か並んでいたな、ちょうどお腹痛くなったタイミングだったのかな。
服屋なんて入った記憶が無くてどこに何があるとかがさっぱりだよ。
店員さん「いらっしゃいませ〜。今日はどうなさいますか〜?」
鬼龍「着やすい服かなんかあ…ありますか?」
服屋さんに慣れていない変な奴みたいになってしまった…いや慣れてないんだけどね?
今まで服はずっと閻魔殿の支給品を使ってたから服の良し悪しも分からん。
店員さん「ではこの服とかはいかがでしょうか?きっとお似合いですよ〜」
これは……えらいファンタジーな服だな…。これ着るのもシエアさんの姿ならアリだがこんな作りがしっかりしている服着れん。戦闘があった時ボロボロになるからなぁ…。
鬼龍「あぁ、その鬼って書いてある黒い服がいいな。いくらするんですか?」
店員「えぇと…こちらは、1254円になります〜。」
俺は財布を手に取りお金を渡し服を貰った。帰ろうと思った時に店員さんから小さな一言を聞いてしまった。
店員「あなた、、、もしかして血飛沫の鬼でしょうか?もしそうであればサインを頂いてもよろしいでしょうか?」
サイン?まじか、そんなの持ってないしそれにそんなことを言われたのなんて初めてだ。
どうしていいか分からず、さっき買った鬼という文字をサインとして決めることにした、それと。
鬼龍「なんで俺が血飛沫の鬼と思ったんだ?」
店員「今ネットで話題になっているのご存知有りませんか?ほらこれ…」
そう言うと店員さんがレジにある大きな板、タブレットみたいな物を見せてくれた。
鬼龍「本当だ……まあ普段の姿だと傷とかでバレバレなんだろうけど…」
インターネットがあるのは知っていたけどまさか自分の事で話題になっていたとは……って事はあの列は俺に用があった人達なのか!
店員「「血飛沫の鬼、トイレから一向に出ない お腹痛いのかな。サイン欲しいのに」って」
鬼龍「なんか……ネットって怖いですね……」
そんな話をして店を出た俺はまた公衆トイレに入り、着替えをする。
まださっきの人がいたな…今少し見られたけどちゃんとシエアさんの姿だよね?
ミント色の艶のある髪の毛。
オレンジ色の目に純白の肌。少し赤みがあるな。って!顔より服だろ!
鬼龍「服は…普通だな。」
そんなどうでもいいことを思っていたら外がなにか騒がしい様子だ。
急いでトイレから出てきたが、人集りが出来ていた。
太った亡者が一人、そして鬼と思われるやつが三人倒れている。
鬼龍「おいお前。そこで何してる。」
太った亡者「あ?なんだよ人間のガキか、なんか文句でもあんのか!」
周りの声も気になるな。
周りの人「おい!よせって嬢ちゃん!そいつはそこの倒れてる奴らを吹っ飛ばしたやつだぞ!逃げなって!」
くだらないな。ちょうどこの姿でどこまで戦えるか、試してみるか。
鬼龍「シキゲロウ!出てこい!そして!「生死熱冷」!」
そう言うとシキゲロウが影から飛び出し、女の子達も肩や腰から現れた。
さぁて。どうなる?
読んでくれてありがとうございます!(*´∀`*)いかがだったでしょうか?
鬼って書いてある服でバレそうですけどねまたまた戦闘が!?
次回作に乞うご期待です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧