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鉄屑山を漁るのである。

 おっいらっは陽気なつーるっのしょーくしゅ


 きょーおっも元気にてーつくっずあーさる


 えっさ


 ほいさ


 えっさ


 ほいさ


 ……。


 うーむ。

 鉄屑とはちとゴロが悪いのであるな。それに今日もと言うと毎日来てるみたいである。


 何かいい言葉はないか……。


 ……。


 しかし……飽きたのであるな。


 御神木の兄さんと別れてから、真っ直ぐにバクロ屋さんの所に来て……二時間程になるのであるかな?


 最初はよく分からない鉄の山に興奮したものであるが……鉄の山はただの鉄の山なのである。


 ネジ屋さんで見た機械機械しい歯車やエンジンのような物が見当たらない。

 ここにあるのはカドカドした白い鉄の棒と、赤くて厚くて重い鉄の棒と、黒くて丸くてボコボコした鉄の棒とか、そんなのばっかりである。


 山積みである。


 まぁ、鉄屑山は他にもあるのはあるのであるが、山が小さくて隠れる場所が少ない事と、毛なし達の姿がちらほらと見えるのであるから、あまり近寄りたくないのであるなぁ。


 見つかったら怒られそうだし。


 しかし、この山と積まれたコレは一体、どうするのであるのかね?

 ここまま積まれていったなら、程なく溢れそうであるのだが……っと、そうこうしているうちにまた大きな車が鉄の棒を積んでやってきたのである。


 それを腕の付いた大きな機械が車に積まれた鉄屑にその腕を伸ばし、腕の先に付いている丸い板に鉄の棒を引っ付けて運び、鉄屑山にガシャガシャと積み上げる。


 どういう仕組みなのであろうか?


 ネジ屋さんに見せて貰った磁石によく似ている気もするのであるが、離す時はどうしているのか?


 全く毛なしの道具とは不思議に溢れてあるのである。


 ふむ、とお空を見上げれば赤く色付いてきているのである。

 もう日暮れであるなぁ。


 トメさんにたらふく液肥を食べさせて貰ったらか特にお腹が減ってるような気もしない。のであるのだが、そもそも空腹というものがよく分からない身体である。


 帰る家も特にない身としては、これからどうするのか、ちと迷うところであるなぁ。


 おや、毛なし達がどこかへと歩いて……?

 あぁそうか。毛なし達はみんな帰る家があるのであったな。


 とすると探索にはむしろこれからが最適?

 日が暮れて見えにくいのは若干動きづらいのではあるのだが、動くだけなら然程不便という訳でもない。

 ただ見えないと物をちゃんと確認出来ない。


 ふむ。


 つまるところ今から陽が完全に沈んでしまうまでが好機であるな。


 スルリと鉄棒山を降り、柵を越えて隣の機械山に……山に……。


 物凄い汚いのであるな‼︎


 テラテラとギトギトしていて下に黒い水が溜まっていて……何やら変な匂いもするのである。


 ここに降りると枯れてしまいそうな気がするのである。


 ここはやめておこう。


 他には何か……とその隣の柵に飛び付き乗り出してみると箱のような物が山積みにされていた。


 これは何であろうか?


 黒くて四角くて平たい箱。

 ギトギトはしていないようなので柵から降りて近寄ってみた。


 よく見てみると何やら丸や三角のボタンがいくつもある。それに長四角いパカパカした蓋が……。


 VHSと書いてあるが、何の事であろうか?


 ポチポチポチポチ


 ボタンを押しても何も反応しないのであるな。

 ボタンとは反対側の面からコードが伸びているので、コレを使わないと動かないのだろう。


 その近くには、さらに平たい黒い箱があり、DVDと書いてあった。


 謎であるな。


 ふむぅ、この中にヒューズは入っているのであろうか?

 あ、ネジが付いてる。これを取れば中が見れる?

 とはいえネジ屋さんが持ってるような道具なんか、僕は持っていないので開けるのは無理……。


 と、何か動く気配を感じて振り向いてみると、VHSと書いてあった箱が歩いてた。


 パカパカの所からニョロニョロしたものを何本も出して器用に立ち上がり、黒い箱の上をのっそりのっそりと動いている。


 触手?


 一瞬植物の蔓のようにも見えた。けれども赤青緑黄白黒としたカラフルな感じはコード型の機械触手であると思うのだが……何故ここに?


 機械触手避けの音波ナントカがあるという話であったはずであるが……お話したいのであるなぁ。

 電気があればお話ができるであろうか?


 電気があれば……電気……電気……。


 見当たらないし、まぁいいか。次に行ってみよう。


 えっちらおっちら黒い箱の上を歩いているVHS触手を横目に隣の区画に進む。


 この先は鉄棒山から見えなかった屋根の掛かった場所である。


 柵のをよじ登り、へりから覗いて見回すが……毛なしはもう居ないのであるな。


 よしよし。

 屋根の下には何があるのであるのかなー?と覗いた先は……。


 うわぁ……ごっちゃごちゃ。


 椅子が二つ置いてある周りに大量のカンカン。その奥にお鍋やらよく分からないコードやら、あとは……これはネジ屋さんが教えてくれた基盤という物に似ているのであるな。

 見た事のありそうな物から、全く何か分からない物までごっちゃごちゃと山積みされている。


 何をする所なのであろうか?

 ネジ屋さんのような修理ような場所には見えないのであるが……。


 へりから降りて並んでいる椅子に行き、沢山置いてあるカンカンを覗いてみた。


 カンカンの中身はネジであったりナットであったり、あとこれはお鍋の取っ手?他にはよく分からない電子部品?と、よく分からないスイッチっぽい何かと、これは電池であるな。あとこれは……ヒューズ?


 ガタッ


 だ、誰であるかっ!


 ……誰も居ないのであるな?

 さっきのVHS触手が何か音を立てたのであろうか?


 カタッ


 いや、近い。

 というかすぐそこから……?


 カンカンの近くを探してみたら何かいた。


 15㎝ほどの……芋虫?


 前に図鑑で見たナマコに似ている気がするのであるが、ナマコとは陸の生き物であっただろうか?

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