先生
はい、課題
え
君、赤点だったから、僕と補習
・・・うそぉ・・・
本当
カリカリカリカリカリカリ
「ねぇ、先生」
カリカリカリカリカリカリ
「はい、なんですか?」
「私、実は、人生三回目なの」
カリカリカリカリカリカリ
「へー、すごいですね」
カリカリカリカリカリカリ
「・・・ねぇ、先生」
カリカリカリカリカリカリ
「はい、なんですか?」
カリカリカリカリカリカリ
「・・・私、すっごいチートな能力使えるんですよ」
カリカリカリカリカリカリ
「へー、すごいですね」
カリカリカリカリカリカリ
「・・・・・・ねぇ、先生」
カリカリカリカリカリカリ
「はい、なんですか?」
カリカリカリカリカリカリ
「・・・・・・私、実はね、願い事を叶える力があるんですよ」
カリカリカリカリカリカリ
「へー、すごいですね」
カリカリカリカリカリカリ
「聞く気あります?!」
ガアン!!!!
「へー、すごいですね」
カリカリカリカリカリカリ
「返事が雑!!」
ダンダンダン!!
「ちょっと、机揺らさないで貰えます?中二病患者さん」
めきょっ
「万年筆握りつぶした?!」
ガタタタッ!!
「もうチートでもなんでもいいですよ。結局何が言いたいんですか」
はぁ・・・
「た、溜め息とか・・・ま、まぁ、いいや。さぁ!願い事を「へー、すごいですね」戻りやがった!!」
ダンダンダン!!
「・・・」
メキメキメキメキメキ
「ごめんなさい万年筆がもう原型留めてないですやめてください本当にごめんなさい!!」
じわぁ・・・
「全く・・・で?僕の願いを叶えて君は死んで・・・満足なんですか?」
ぽいっ
「え」
カツー・・・・・・ン
「君はね、自分本意なんですよ。僕のことを全くわかっていないし、無視だし・・・全く、子供過ぎて言葉なんて出ませんよ。」
ぎぃ・・・
「え、え・・・え?」
ペタペタペタ
「ねぇ、君は考えたことないでしょう?」
ペタペタペタ
「ぁ・・・あ・・・」
ずり・・・
「僕は、君より大人だからね、たかが三回目の人生程度のあっさい知識よりも沢山知識があるんですよ。」
ペタペタペタ
「16×3の計算してみやがってください!!」
ガタタタッ!!
「僕は27年生きてますよ」
どやぁ
「たったにじゅっ」
どんっ!
「たった・・・?馬鹿ですか馬鹿ですね。君より濃厚な27年なんですよ馬鹿が」
ずいっ
「ちかいいいいいいい!!乙女の夢の壁どんって実際やられるとヤンキーのメンチ切りとおんなじ位の威圧感来るんだね知りたくなかったああああああ!!」
べそっ
「泣くとぶっさいくですね。あぁ・・・そうそう、願い事でしたねぇ。」
ずいっ
「やめてよして口と口がひっつくマウストゥマウスになるよ先生首飛ぶよ!マウストゥマウスアンドくびちょんぱあああああああ!!・・・あれ、願い事?してよ離れてから直ぐ様してよ願い事おおおお!!」
ぐいいっ
「なら、君と僕の寿命を同じにして、君と僕にとっての永遠を作ってくださいよ」
ぐぐぐぐっ
「力いれんなああああああ!!・・・ああああああ?!」
かちんっ
「「あ」」
ぷちゅ
「んんんん!!」
ちゅっ・・・どんっ
「んっ」
ぐいっ!ちゅう・・・
「んんんん!!ん!」
ポロポロポロ・・・
「ん・・・返事は・・・?」
ちゅっ
「ふ・・・ぇ・・・か、かなえ、ます・・・」
ぎゅぅ・・・
「よく出来ました。」
ちゅ
・
ねぇ、君は知らないんだろうね。
君が三回の時間移動をしているのよりも沢山
気が狂うほどの長い長い時間旅行を、僕がしていることを
やっとだ
やっと、君を捕まえられた
やっと、二人でいられるんだ
君を、やっと、この腕のなかに・・・