7話 ギルドだ!!そして助け舟も……
7話目!!
その後レオンはデューイによって警備隊の詰め所まで連れてこられることになった。
「じゃあ、まずは君の年齢やこの街に来た理由とかこの紙に書いてくれる?あっ!君文字書ける?」
「勿論書けるぞ」
ソーマが字を書けるのは体に入っていたからである。
余談ではあるが、このシャルミア王国での識字率は九割程だ。その他の……ヴェルニア帝国などは七割程なのでシャルミア王国は治安が良いのか分かるというものだ。もっとも、比べてはいるがこの二つの国は仲が良く、剛の帝国、柔の王国という位置付けだ。
「えっと俺の年齢は……12歳?だっけか?この街に来た理由は……」
デューイから渡された紙には3つの質問が書いてあった。1つ目は年齢。これはアドルフの手紙に書いてあった通り12歳にし、2つ目はこの街に来た理由。これも冒険者になるためと拠点を決めるためと書く。そしてソーマが3つ目の質問に答えようおした時ソーマの動きが止まる。それをデューイは鋭い目つきで見てきた。3つ目の質問とは……
(お前は他国のスパイか?俺に他国の情勢なんて知らないし違うって書けばいいか)
そんなことを思っているため3つ目の質問で止まっているソーマにデューイは質問をした。
「どうした?早く答えろよ」
デューイはこれで吐くだろうと思い、自分のユニーク魔法『審判者』を発動させる。しかし予想外の事態がデューイ襲った。
ソーマは「違う」と書いたしかしソーマには『審判者』がきかなかったのだ。これにデューイは驚いた。
デューイが驚いている間ソーマは安堵していた。
(まさかアドルフから貰った鑑定眼がこんなに早く役に立つとは。とりあえずこれで『審判者』を発動させられたから峠は越えたな)
『審判者』
→相手が嘘を付く様な行動をした時に発動する。強制的に本当のことを言わせる。
そう。ソーマは最初からデューイにユニーク魔法を発動させるために動いており、スパイでは無いという事を言ったりしようと思っていたのだ。しかしこの後デューイに最悪な思いさせられるのだが……
暫くして驚きから戻ってきたデューイはソーマに質問をたくさんし始めた。
「じゃあ君は何処から……」
この日はデューイによって潰されることになった。
ちなみに街へ入る際に冒険者でない者は銀貨一枚が必要だと言われたのでレッドベアの毛皮や肉を売り、金貨四枚、税を払うと金貨三枚に銀貨九枚を手に入れる。
冒険者が税金を払わないのはその仕事柄で街の外に出かける者が多いためだ。
この際に自分が通ってきた森――魔物の巣窟:森という意味の『魔窟の森』――の情報や金銭価値――銅貨十枚で銀貨。銀貨十枚で金貨。金貨十枚で白金貨。白金貨十枚で白鯨貨。日本円にすると、銅貨一枚で百円。銀貨一枚で千円。金貨一枚で一万円。白金貨一枚で十万円。白鯨貨一枚で百万円――などの情報もレオンはデューイから教えて貰った。
『ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ!』
デューイの質問に潰された次の日、レオンは寝る前に設定したマジックアイテムである『魔法時計』の目覚まし音で起きる。そして詰め所の白い天井を見て本当に異世界に来たと実感する。その後天井を見て言ってみたい言葉が浮かんできたので言う……が。
「知らない天井……何バカなこと言っているんだ?」
この言葉を言ってみたい気持ちはあるが、実際に言ってみるのは恥ずかしい気持ちがあるのは仕方のない事だろう。
そんな事をしていると約束の時間となりデューイが入ってくる。
ガンガンガン!!という音を立てて。
「レオンおはよう!昨日は長い時間拘束してゴメンな!これが朝飯だ」
そう言いながら保存食を投げてくる。ちなみにレオンが今いる場所は昨日デューイの質問が夜遅くまで続いたため詰め所の仮眠室だ。ただその甲斐あって疑いが晴れたのだが。
「まず言いたい事がある。朝っぱらからうるさ……」
「ゴメン、ゴメン」
「……ハァ。まあいいか。おはよう」
こんな事は他の団員達が既に注意してそうだと思い諦めた。「注意はしたが何回言っても直さなかったんだろう」と。
「後これ仮身分証な。ギルドに登録したらギルドカード見せてくれれば返してもらうけどな。これで街にいれるのは昨日をいれて三日。それ超えたら罰金だかんな」
「ああ分かった。忘れないようにするよ」
仮身分証を時間停止の無限収納腕輪に入れるレオン。
暫くしてレオンが保存食を食べ終えるとデューイが質問をしてきた。
「お前今日はどうすんだ?」
「ああ、今日か?今日はとりあえず冒険者ギルドに行って登録するよ」
するとデューイは暫く悩んだ後ある言葉を言った。
「……そうか。お前だったら大丈夫だよな」
「ん?どうした?」
「いや何でもない。冒険者ギルドは詰め所を出て真っ直ぐ行くとレンガで作られた大きな建物があるからそれだぞ。ま、無事に発行される事を祈っているよ」
「応援か?ありがとな」
この言葉の意味を深く追求しなかったソーマは深く後悔する事になる。
詰め所から歩いて10分程経つと、デューイに言われた通りレンガで作られた大きな建物が見えくる。
「これが冒険者ギルドか。死ぬ前に読んだ小説を想像すると面倒くさそうだな。もしも俺の影が薄かったいいのにな。……あっ!『隠密』使えばできるか?」
絡まれないような提案を思い付き、それを実行してギルドに入るレオン。
「っ!?」
平和で物静かな場所。これはレオンが冒険者ギルドを見たときの第一印象だ。レオンの印象としては、荒くれ者が多くいて、騒がしくて賑やかなうるさい場所。というような所だったから凄く驚いたからだ。
その光景に唖然としながらもカウンターの近くまで行き『隠密』を解く。
「冒険者登録したいんだが、ちょっと良いか?」
「えっ!?ひゃぁ!」
その声にギルドにいた何人かの職員がカウンターの方を凝視する。幸いにも冒険者達には声が聞こえていなかったようだ。
視線が集まっているのに気付いた女性はわざとらしくコホンと咳をしてようやく反応する。
「こ、こんにちは。私はレティと申します。勿論こちらで登録できますよ」
自分に気配にひとつも感づかせないで近づいてきた怪しい子供。それがレティのレオンに対する最初の印象だった。
「ですが、あの、その年齢の方は何歳でしょうか?」
レティの見立てでは腕は自分に存在を、違和感すら与えないのだから一流ではある。だがそれと別に年齢制限は厳守なのだ。お金稼ぐために子供を死なせる分にはいかないのだから。
「12歳だけど?」
レオンはレティがそんなこと考えてるとは知らずにアドルフに言われた通りの年齢言う。
だがそれは数百年の話なのだ。変わらない方がおかしい。
「君、冒険者登録できるのは15歳からなんだよ。知らないの?」
その問いにレオンは驚く。
「えっ!師匠は12歳から出来るって言ってたぞ!」
「それは400年位前の話。じゃあ今日は諦めて3年後また来てね」
有無を言わせぬ迫力を出すレティ、困った顔をする幼子に見えるレオン。これは遠くからみたらいじめに見えるだろう。
しかし困っているレオンに救いの雨が差し伸べられた。
「今ちょうど暇だから、俺が試験して挙げてもいいぞ?」
後ろから男性の低い声がした。
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百倍くらいになったら嬉しいデスネ~
次話は11時投稿です。