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神槍使い  作者: 怠惰な男の子
2章~偉大なる魔術師(仮)~
45/58

43話 第五形態だ!!その弱点は……

43話目!!

最近思うのですよ。これからはサブタイトルに題名を付けていこうかな?と。理由?単純に題名を考えるのが面白そうだからですよ?

そんな訳で今回からつけ始めたサブタイトル。1~42話も投稿が終わったらドンドンつけていきますよ!!ちなみに題名は作者の心境を描いたものです。

 レオンは見知らぬ場所で目を覚ます。


「……ここは――」


 「何処だ?」という言葉をレオンは飲み込んだ。


(気を抜いたら……死ぬな)


 レオンの目の前でブリューガングが()の武器を弾く音が響く。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


『雷双牙』


 二つの雷で出来た牙がアブルとイーゼに襲い掛かる。


『張り廻られし壁よ、帰還し、害を防げ』


 それを見たアブルが今まで張っていた障壁を使って新たな障壁を作った。


『帰壁』


 レオンが無詠唱で放った魔法を、短縮した詠唱でアブルは防ぐ。しかし、それでも完璧に防ぐとまではいかず威力の減衰が精一杯だった。


「イーゼ!お願い!」

「解ってる!」


(くれない)弓矢(ゆみや)


 アブルにお願いされたイーゼは、詠唱しておいた魔法で減衰されたレオンの魔法と相殺させる。

 ここで打ち消すでは無く相殺と表現されるのは、単純にレオンの魔法が二人の緊急用の魔法を上回るからだろう。それほどまでに二人はレオンに押されていた。


「この状況は後々レオンに聞くしかないわ、ね!」


 アブルへと相談しながらイーゼは杖で近くまで接近してきていたレオンを牽制し、後ろへ下がる。


「後々の事じゃ無くて今の事を考えて!」


 アブルはイーゼが魔法を放つために後ろへ下がったのを理解してからレオンの気を引くために己の剣でレオン相手に切り掛かる。

 だが、レオンの目に自分の内側まで覗き込まれる感覚が再度起こり、と思うと攻撃しようとしていた幾つかのパターンの攻撃は不利になるように仕込まれている事に気付き、攻撃の最中で無理矢理に剣の軌道を変える。

 そして、軌道を変えたために攻撃の後に一瞬だけ隙が出来てしまいレオンの魔法『咆剣』をローブ越しに受ける。

 だが、それが狙いでもあった。


『アブル、退けて!』

『判った!』


 ローブ越しで貫通はしなかったが、打撃による痛みに顔を歪ませながらアブルはレオンの前からイーゼの隣に移動する。そしてレオンの攻撃を受けた影響で後ろへ吹き飛ばされた。

 そしてイーゼが高らかに魔法の最後のキーワードを発する。


『領崩㷔(サークルインフェルノ)付与(エンチャント)加速(ハイアップ)”』


 その魔法はミリアムに向かって撃った時と付与以外は同じだった。

 だが、ミリアムが危険を感じ取り隔離された空間から離脱したように、レオンはレオンのやり方でブリューガングを前に構えながらイーゼの攻撃を無効化する。


「神槍ブリューガング 第Ⅴ形態【黒炎(こくえん)蒼花(そうか)】」


 その言葉が響くと同時にレオンの目の前にはブリューガングが変形した大きな花が現れる。

 その花はレオンの背丈ほどの大きさを持ち、蒼色が中心の色合いをしており中央は黒色で出来ていた。

 そしてイーゼの放った魔法がその花に当たる。そしてイーゼは――


『終焉』


 と呟く。その言葉によりレオンと花の周りを蒼い炎は爆発……しなかった。


「え?」


 その変わりと言うべきであろうか、イーゼの魔法は花に吸収されてイーゼに向かって魔法の攻撃が飛んだ。

 黒色の炎が。

 普段のレオンであればこのような事はしなかったであろう。イーゼの隣にはアブルがいるのだから。

 アブルは空間の魔法に長けている。それをレオンは知っているのだ。

 これがレオンの中にあるプログラムの最大の汚点と言っていいだろう。


『終始の扉』


 その汚点とは、すなわち全てを確立で計算する事。

 レオンはイーゼの目の前に現れ、レオンの後ろにも現れた扉から出てきた黒い炎をその身に受け、吹き飛ばされた。


「終わった……の?」

「多分。でもレオンの事だから……」


 そこでアブルは言葉を切り、イーゼの手を取ってから魔法を唱えた。


『空間転移』


「えっ!?」


 急なことに驚いたイーゼだったが、自分たちがいたと思われる場所を見て納得する。


「あれは……」

「多分さっきも使っていた『雷双牙』の強化版になるのかな?」


 アブルとイーゼがいた場所には七つの雷の牙が突き刺さっていた。

 そしてイーゼが巻き起こした爆発で埃が舞い、見えなくなっていたレオンの姿が現す。


「無傷だなんて」

「レオンだからね。多分障壁でも張ったんだと思う」


 アブルとイーゼの視線の先にいたのは先ほどまで使っていたブリューガングを持っておらず、透明な障壁を張っているレオンであった。


 そしてレオンは二人を見据えると障壁を槍に戻す。


「あれもあの武器の効果なのかな?少し気になるな~」


 アブルは緊張感の無い声で一人事を呟きながらレオンへの攻撃を開始した。


『空間よ。歪め!』


 ただす魔力が惜しいのか無詠唱ではなく、詠唱を短縮して魔法を唱える。


『圧空』


 イーゼは急いで後方に下がり魔法の詠唱を始めた。


『此処に宿りし炎は鉄でさえも蒸発させる炎。我が意志のままに空を舞い、炎の爆発を巻き起こせ』


『業火の爆裂弾』


 こちらは一点では当たらないと判断し、範囲系の魔法を使うようだ。

 その二人の魔法、『圧空』はレオンが魔力を放出し、妨害の結果、発動することなく消滅。『業火の爆裂弾』はブリューガングの『黒炎の蒼花』により吸収されるだけで終わった。

 だが、その二つは無駄ではなかった。アブルがある事に気付いたのだ。そのためアブルはレオンの槍による斬撃を躱し、いなしながらイーゼへと呼びかけた。


「イーゼ!!取り敢えず大きな魔法を連発して!!ポーションは後でレオンに請求ね!!」

「分かったわ」


 イーゼはアブルに言われた通りに魔法を使い始めた。



「ようやく終わったぁ~」

「魔力切れ過ぎで頭が痛いわ」


 アブルとイーゼはようやく倒れたレオンを見て思いっきり座り込んだ。

 アブルの作戦とはレオンの魔力切れを狙うものだ。アブルはレオンが『黒炎の蒼花』を使った時に気付いたのだ。


『これ、魔力の消費が激しいのではないか?』


 と。しかし、レオンにもポーションを飲まれてしまうなど不安があってあまり自信は無かったのだ。

 ともかくこの戦いはアブルの作戦勝ちといったところだ。


「イーゼぇ。僕もう身体動かすのが億劫だからレオンを、魔力を封じさせる縄で縛っておいて」

「いやよ。私だって頭が痛いのだから二人で一緒にやるわよ」

「ええ……」

「アブル?」

「はい。分かりました」


 そう言いアブルとイーゼは魔力の消耗で多少怠くなっている体に鞭を入れ、レオンを縄で締める。


「レオンが目覚めるまで待っていようか。此処が何処かも解らないし、迷宮なんでしょ?それにレオンの額の理由も気になるしね」


 アブルの視線の先にはレオンの額で、未だに輝きを放っている聖封の紋様があった。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


レオンがブリューガングを操る時に手を動かすのはあまり関係ない事だ。なぜならユニーク魔法とはイメージするだけで行使出来るのだ。

ではなぜレオンは手を動かしながらブリューガングを操るのか?それはただ単純そうした方がイメージしやすいからだ。頭の中でイメージにリソースを割くのなら、相手に悟られないように戦闘に関する事にリソースに割く方が良いのだ。

だからレオンは手を動かしてユニーク魔法を使っている。

 そして、この戦闘はレオンが実戦経験を積むには丁度良いと言えるだろう。



(はく)(ろう)


 レオンの口から出た言葉に反応するかのように今、敵の目の前を通り過ぎたブリューガングの先端から光の牢が作られる。それは明らかに敵の意表を突く攻撃であったのだが、敵は光の牢が作られ始めているのを見ながらそこから身を避ける。

 そして、閉じ込める対象がいなくなった牢はレオンからの魔力供給を切られ、砕けて消えていく。

 だが、それも今までの戦闘をしてきたレオンにとっては予想内だったらしく、その場を避けた敵にブリューガングの操作のために腕を右下に振り下ろしながら左から振り下ろす。


「………………」


 敵はそれを確認してから無言のままその場から退き、魔法を唱える。


『影狩り』


 この戦いは白い(・・・)に閉じ込められたレオンのように、影の中の無音のように言葉も、苦言も、気合を入れる声は何もない。あるのは魔法が避けられるか当たり、起こる音。武器同士がぶつかり響く音だけだった。

 そして音の無い白い空間で異色の黒い影がレオンの影に襲い掛かる。

 それをレオンは危険と判断。光魔法『フラッシュ』を無詠唱で唱え、影を破壊する。


(今ならいけるか?)


 レオンは賭けをし、一度ブリューガングを牽制紛いの本気で命を狙って光の中から心臓を狙う。それは避けられるのだが予想通りとレオンは詠唱を続ける。


『集う事で敵を切り裂くのは水、散る事で仲間と力を合わせる事で敵に苦しみを与えるのも水、その二つが合わさり……チッ!」


 だが、相手はレオン以上の手練れだ。土魔法で簡単な短剣モドキを作りそれをレオンに投げつける事でレオンの詠唱の邪魔をする。


(これは邪魔だな。魔法で結界を張ろうにも範囲魔法で結界を削って俺がダメージを受けるだけだし……もう一つ遠距離系の武器を増やすか。丁度宝物庫から貰ってきた事だし)


 そう思いレオンが取りだしたのは――


「確か名前は『煉獄の弓』だったよな。効果は……」


 レオンは先日見た説明文を思い出し弓に魔力を込める。すると弓からはレオンの意識した通り、3つの矢がセットされ敵へ向かっていく。

 だが、そのスピードは速いのだが敵にとっては避ける事は造作も無かったらしく余裕を持って避けられる。


「3つは普通にセット出来たな。最大は……」


 そう言い、レオンは弓に魔力を込める。するとそこには6つの弓矢が弓にセットされていた。しかし、今回は工夫をして弓矢を打ち出す。


『幻想崩』


 それぞれの弓矢が転移し、敵の周りに6つの弓が形成される。それらはレオンが指を鳴らすと一斉に発射される。曲がりながら不規則に。

 だが、忙しく曲がりながら敵に向かっていく弓矢とは違い本体以外の弓は幻想のように崩れていく。それが『幻想崩』の効果なのだから。


「今だっ!!」


 そして敵が警戒している中、レオンは一気に弓矢のスピードを上げて襲い掛からせる。

 もちろん敵は逃げ出そうとするが下にはレオンのブリューガングが、上と横には弓矢が飛来してきており逃げ場など無い。

 弓矢は敵に当たると同時に小規模な爆発を起こしながら散っていく。


『暴風』


 煙が邪魔と思ったレオンは風の魔法で煙を吹き飛ばしながらダメージを与える事に専念する。


破壊(ブレイク)


 そしてすぐに破壊のエネルギーの塊がレオンへと向かって飛んできた。


「グッ!『太陽の領域』」


『転移』


「っと」


 『太陽の領域』の展開により出来た、致命的なミスを隠すためレオンは転移で逃げる。


「ガハッ!?」


 だが、隙を手練れの敵が見逃してくれる筈も無い。転移先で待ち伏せされており蹴りを腹に食らうレオン。


『雷双牙』


 咄嗟に出た魔法も、敵は回避して終わった。そしてまた入れられる蹴り。

 戦闘経験の差が――

  ――出始めていた……


戦闘シーンがぶつ切りなのは少し面倒……いや、うん。なんでもないですよぉ?

後、ブリューガングが1、2、3、4……と出てくると思った皆さん。残念。ランダムですよ!!

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