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神槍使い  作者: 怠惰な男の子
2章~偉大なる魔術師(仮)~
36/58

34話

34話目!!33話は4701文字です。当たった方はおめでとうございます。

皆様、またまたお久しぶりでーす!!ちなみに都合とはテストで御座います。

面倒くさいです。だれか変わってください。もう嫌だっっ!!

そんな愚痴の掃き溜めとなっている前書きと後書きですが、34話もお楽しみください!!

「それで、何でこれが本物だって解ったんだ?」


 右手に付けてある腕輪をセフィスに見せながらそう言うレオン。


「擬似的な物の場合は『収納』とは言わずに、収納したい物を直接ボックスやリング……ああ、これは言う時の総称ですね。収納したい物をリングなどに付けてから思うからです。レオン殿は口に出していましたから」


 その説明を聞いたレオンはある事に気付く。


「……ん?それって擬似的な物の方が収納しやすくないか?だって本物だと体のどの部位でも触っていれば収納できるという利点があるけど……そうか」


 言っている最中にあることに気付き、セフィスは「気付いたのですね」とでも言いたそうな表情をしながら口を開く。


「はい。『体のどの部位でも触っていれば』という条件が重要なのです。擬似的な物だとボックスなどを触れさせないといけないので……」


 そこでセフィスは言葉を切る。


「物を収納する場合、物を出す場合に時間が掛かり、不便って訳だ」


「はい。時には急いで物を収納しなければならない時もありますからね。それにレオン殿は知らないようですが、本物だと自分の周囲にも出せるらしいです……さて、迷宮生まれと思わしきレオン殿が一つ賢くなった所でそろそろ宝物庫に着きます」


 会話中のセフィスが視線を向けた場所には大きな建造物があり、この周辺には誰も人がいなかった。……のだが、それよりもレオンが気になる事があった。


「扉が……無い?」


 そう、この建物には扉と思わしきものが見当たらなかったのだ。あるのは建物の頑丈そうな壁だけ。だが、セフィスはそんなレオンを見て、微笑とも言える美しい笑みを浮かべてから擬似的なアイテムポーチから偉大なる魔術師のローブを取り出す。そしてそれを着て、レオンにも着るように促す。


「判った」


 その視線を受け止めたレオンはローブを取り出してから着る。そしてセフィスを見ると異様な光景がレオンの目に映った。


「え!ちょっ!セフィ――」


 なんとセフィスが壁の中に消えて、否、壁を通り抜けていった。

 そのためレオンもセフィスを追うために壁の前に立ち……


「……怖いな」


 勢いを付けてレオンもセフィスのように中へ飛び込み宝物庫の中へ消えていく。

 レオンは中に入った瞬間に目を瞑った状態でも少し暗くなったのが分かりながら目を開いた。……のだが――


ドクン!!


 そんな何か(・・)がレオンの胸に響く。まるで自分を呼んでいるかのような、喜んでいるかのような何かが。


(何だ?別に何かが在った訳では無いし……)


 今の反応に考え事をしていたレオンだったが、そんなレオンを疑問に思ったのだろうセフィスが話し掛けてくる。


「レオン殿、どうしたのですか?」

「……い、いや、なんでもない」


 セフィスは何も感じていないと判断したレオンは今の何かは頭の片隅に置き、宝物を選ぶ事にしたが、ある事に気付く。


(あれ、何か質が低いような……)


 このような事を思っているレオンだが、常人が見れば垂涎物だ。上級のマジックポーション――魔力の回復を促す――や、そこそこの効果のある鎧や剣などのマジックアイテム、だが、それらはレオンが見てきたシャルミア王国の国力を考えれば低いとしか思えない。

 だが、流石にレオンも文句を言えずに無難なのを選ぼうとしたがまた――


ドクン!!!


 さっきよりも強く、誘うような何かが響き、宝物庫の中にある正体に気付く。


「これって……」


 それはよく目を凝らさないと見えないような仕掛け(ギミック)だ。だが、この仕掛けに気付くのは常人なら不可能だろう。何故ならその仕掛けは埃が落ちているかのように小さな石が埋め込まれているだけなのだから。


「とび…ら?」


 それに気付いたレオンが扉を開くと地下へ続く階段があった。そしてレオンがセフィスに問い掛けようとすると今までずっと黙っていたセフィスがレオンへと口を開く。


「流石レオン殿……と言うべきですね、隠し扉を見つけるとは」


 「これは何なんだ」、レオンがそう言おうとするがまたもやセフィスが話し始めたため口を閉じる。


「ここにある宝物というのは王国にとって大事ではありますが別に無くなっても良いという物です。本当の宝はレオン殿が仕掛けの存在に解りましたら渡しても良いと言われておりますので、地下へ行きましょうか」


 そう言いながらセフィスがその石に魔力を流し、扉が開いた所で地下へ行くように催促してきたためレオンはそれに従い地下へ向かう。


「上とは大違いだな」


 地下へ着き、宝物を見たレオンはそう言い次々と鑑定眼でマジックアイテムと思しき宝物を見ていく。そして候補に挙がったのはこの四つだ。


 【灰麗鋼(はいれいはがね)の大鎌】

  灰色をした麗しく、丈夫で柔軟性の強い稀少金属の灰麗鋼を主に作られた大鎌。全体的に灰色に輝き、その見た目とは裏腹に酷く重い。効果は灰麗鋼が元々持っている魔力を溜めこむという物と、一緒に錬金した光の輝石(ライトクリスタル)の影響によりこれに溜められている魔力を使うと様々な効果がある。


 【花魁の嘆き】

  その小さな球体に込められた毒は中級のドラゴンを時に死へ追いやる事も。即効性の毒。主材料はトリカブト。


 【幻影なる短剣(ファントムナイフ)

  魔力を通すと魔力で出来た刃が刀身を自在に長くし、刃を透明にさせる。また、名前の通り、切り付けた相手に神経毒を流し自在に幻影を見せる事もでき、流さなくとも自分を増やすだけだが幻影を見せる事が出来る。


 【煉獄の弓】

  魔力を流すと炎の魔力を纏った神聖な弓矢が出現する弓。その弓は、当たった時に小規模の爆発を起こしながら燃え広がる。また20時間に一度だけ大規模な爆発を起こさせる弓矢を出現させる事が出来る。尚、炎の威力や爆発などは魔力の込め具合によって変化する。


 武器が多いのはレオンのユニーク魔法『念力者』によっていくらでも武器を扱えるからだろう。

 「そしてレオンがこの二つだ」と武器を決め、手に取りその場から去ろうとした瞬間――


ドクン!!!


 レオンは確信した。それはこの何かの出所である。


「ここか……」


 レオンがそう言いながら壁にある紋章の前に立つとその紋章と同じ形をした紋章がレオンの額に出現し、壁が開く。まるで新しい空間がねじ込まれたかのように。

 この世界全ての時が止まった。


ドクン!!!!


 レオンは驚きながらも新しく出来た空間を通り、壁の向こうへと歩みを進めた。


では、今回も

①、2566文字

②、2567文字

③、2568文字

④、2569文字

です。今回は運ですよっ!!

それと少し、レオンは何に驚いたのでしょうかね?

こうやって出しましたが、案外くだらないことかもしれませんがね。

では、14日まではいつ更新されるかわからない次話をお楽しみください!!

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