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神槍使い  作者: 怠惰な男の子
2章~偉大なる魔術師(仮)~
26/58

24話

24話目っ!!

これは金曜日に予約投稿したもののため、今頃陸上の記録会です。

種目は走り幅跳びなので5メートル40センチをいけるように頑張りたいです!!

では、24話も楽しんでください。

 まずは直線に一閃で心臓を狙う。次に、上から頭を狙った後、地面に着く前に地面と水平にして足首を切断するようにしてから魔法で霧を発生させて、ブリューガングに『隠蔽』を掛ける。だがこれも前座だ。何故ならアブルは全ての攻撃を空間魔法で把握しているためミリアムが動かなくとも全て弾いているのだ。

 最初の一閃はアブルが受け流して、次の攻撃は本人が避ける。足首の攻撃はアブルがミリアムを抱きかかえて避ける。魔法の霧も空間を探知する魔法を使って対処し、『隠蔽』は音に注意して弾いていく

「もしアブルがいなかったらお前もう負けているんじゃないか?」


 攻撃を続けながらミリアムに尋ねるレオン。


「まあ、負けてはいないけど何発かは当たっていただろうね。でも!それはもしもの時の話。それにこれからイーゼって奴も戦闘に参加させるから心配するなら自分の心配しな!」


 そう言ってからイーゼを足で蹴り、無理矢理意識を覚醒させるミリアム。そして……


「この高級の魔力ポーションは主から貰った者だけど使わないとアタイが死ぬからね、イーゼ!アンタが飲みな!」


 そう言ってイーゼにポーションを投げるミリアム。本人も、イーゼに渡した物よりは質が落ちるが魔力を回復するためのポーションを飲んでいるので結構貰っているのだろう。

 そこからはさらに戦闘が激化した。

ミリアム側はイーゼが増え、さらにミリアムがイーゼの放つ魔法を幻術で増やし撹乱してくる。

 レオンは幻術で増えた魔法を一つ一つ鑑定眼で視て、本物を確認してから魔法を放ちブリューガングで対抗したりする。

 どちらも本気で戦っていた筈だった。事実、ミリアムは今できる事を全力でし、レオンを攻撃していたのだから。だが、レオンは違った。


「中々戦闘進まないし、ギア上げていくか」


 そう呟くとレオンを纏う空気が変わり威圧が増す。ミリアム達はそんなレオンの近くにいるのが危険と判断。少し離れる。

 数秒拮抗した後、緊張に負けて先に動き出したのはミリアム。すばやくアブルとイーゼに支持を出し、止め……というよりは、死なない範囲で動けなくするために攻撃を開始した。……のだが


「神槍ブリューガング第Ⅰ形態 【太陽の領域】」


 とレオンが言った後にイーゼの魔法とアブルの大太刀がレオンを狙って炸裂する。

 しかし、アブルの大太刀から聞こえてきたのは人を斬るような音では無く


キィ――ン!!


という金属音だけ。それに耳を疑ったミリアムがイーゼの放った魔法の起こした煙が晴れるのを待つ。

 そして中から出てきたのは無傷でありながら、さらに魔法を唱えているレオン。ブリューガングは槍の状態で黒い輝きを放っていた。

 それに反応して逃げようとするミリアムだが、そのミリアムに対しレオンは闇魔法を唱える。


『死神の呪い(デスチェーン)


 その魔法を唱えた瞬間、ミリアムは何十本も黒い鎖に巻きつかれる。それを見たアブルは鎖に攻撃をし、イーゼは魔法の元凶を殺そうと魔法を放ってくる。

 その行動をレオンが狙っていたとも知らずに。

 闇魔法『死神の呪い鎖』。その効果は極々単純なもので、鎖で相手を拘束するというものだ。だが、何故呪い鎖なのだろうか?それはこの魔法を一度放つと狙った相手を拘束するまでは延々と追い続けるのだ。さらに副次効果もあり、というよりはレオンはこの拘束の次に副次効果を狙ってこの魔法を放ったのだが……

 そしてレオンが完璧にミリアムを拘束した瞬間、イーゼの魔法が着弾、その次にレオンは斬られる。


「痛っ!!お前らやめろっ!!」


 二人が狙ったのはレオン。しかし苦痛に満ちた声は別の場所から聞こえた。その場所とはすなわちミリアム。

 この現象は『死神の呪い鎖』の副次効果が関係している。それは、身代わりだ。使用者が受ける痛みを全てこの鎖が巻き付いている対象に与えるのだ。では、何故怪我も一緒に受けているのか?それはレオンのユニーク魔法『念力者』にある。この魔法の説明を思い出そう。


『魔力を使わずに存在(生きている者は動かせない)を思い通りに動かせる』


 という効果だ。ここで着目するのは『生きている者は動かせない』という部分だ。これを裏返せば『生きていなければ何でも動かせる』という事になる。これを使いレオンは二人に受けさせられた怪我の存在も一緒に動かしたのだ。この記述だと一度攻撃を受けるのだが、痛みは『死神の呪い鎖』があるため全くないのであまり問題無い。

 しかし、これはさほど使える組み合わせでは無い。何故なら、これに抵抗するには精神の力で事足りるからだ。


「ゴホッ!ふざけるな!アタイの方が強いんだ!お前みたいな子供よりも」


 そう言い、ミリアムはアブルとイーゼの二人をさらに酷使させ魔法を放ってくる。だが全てが単純な魔法。故に、レオンの魔法を自分の魔法で打ち消した。

 火の矢が降り注ぐ範囲攻撃には水の壁のドームで出来た防御魔法を使って、闇の精神攻撃には聖なる光を出現させ威力を減衰、消滅させる。そして空間を切り裂く攻撃は素直に受けてミリアムにダメージを与えた。


(魔力の消費が激しいな。あまり連発出来る訳ではないか)


 そんな事を考えながらレオンは攻撃を避け続けた。

 それは『飛ぶ者』による高速飛行であったため誰の攻撃もレオンには当たらなかった。

 ようするにレオンが一段階ギアを上げただけだがもう詰んでいるのだ。ミリアムは。

 レオンはそのまま騒いでいるミリアムの傍へと行き首筋に小刀を落とした。……のではなく鎖の拘束を強め、窒息させ気絶させた。レオンが近づいたのは単純な理由で、魔法を操作しやすいからだ。

 その瞬間、アブルとイーゼが今まで活き活きと動いていたのは何だったのか?という位急に倒れる。それを不安に思ったレオンは二人に光魔法で回復を促したり、外傷だけは回復させた。そこで、ミリアムを見て……


「魔族は厄介な能力を持っているな。幻術は闇魔法で再現できるか?」


 と呟く。

 そこで皆さんお忘れだろうか?レオンが今何処にいるか。レオンがいる場所は空中に設置されたアブルに隔離空間。魔法を掛けた本人は気絶している。ようするに……


「へ?」


 浮いているレオンはともかく、アブルとイーゼ、ミリアムは隔離空間が消えた瞬間落ちていく事になる。

 レオンは急いで二人を救出に向かいなんとかクッション状態のブリューガングで受け止める。だが、そこで気付く。


「ミリアムの気配が消えた!?」


 嫌な事は続くようだ。

 二回目の同じ理由による驚きであった。


尚、ポーションのランクについては作者がまだ大雑把にしか考えていないため、後々説明をします。

それと、『念力者』の説明を『物体』から『存在』に変えました。

レオンの能力、何気にチートなのですよ。しかし、まだ本人が気づいていないため、キーワード追加はなしっ!!

あと、『死神の呪い鎖』と『念力者』の組み合わせですが、詳しい説明をします。

『死神の呪い鎖』は精神に痛みを与える魔法。『念力者』は意志の力で発動しているタイプに魔法なのでそれに反抗するにはレオンの意志の力、すなわち精神の力で抵抗するしかないのです。これで分からなかったら……ガンバっ\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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