光闇戦争
かつて、混沌だったはじまりの地に、神は二つの世界を生み出しました。
神は自らの使いとして、まだ何もない世界に『精霊』『霊獣』と呼ばれる生命を創り上げました。
精霊達は、自らの持つ力で風を生み、水を湧きあがらせ、地を肥やし、世界を暖めました。
そうして豊かになった世界には草木が芽生え、生命が次々と生まれては栄えていきました。
精霊達の中でも最も強い力を持ち、『精霊龍』と呼ばれた存在、光を司るウィプスと闇を司るシェイドは、それぞれ精霊と霊獣を従え、世界の行く末を見守ることを決めました。
こうして、ウィプスと精霊達の寵愛を受けた世界『リヒト』と、シェイドと霊獣達の加護を受けた世界『ドゥルケンハイト』は誕生したのです。
ふたつの世界はお互い交流を深め、それぞれの文明をより良いものへと発展させていきました。
しかし、今からおよそ三千年前、世界の平和は壊されてしまいました。
ドゥルケンハイトが、突然リヒトに大量の兵を送り込んできたのです。
これをきっかけに、リヒトとドゥルケンハイト、ふたつの世界の血で血を洗う大戦争がはじまったのです。
……そう。『光闇戦争』です
戦争は月日が巡り、年を越えても続きました。
全ての国を巻き込んだ戦争は泥沼化する一方で、死体の山と嘆きの声ばかりが積みあがっていきました。
そんななか、光の精霊龍ウィプスに導かれた者が現れました。
精霊達の声を聴く耳を持つ『聖龍の巫女姫』。
彼女は精霊達から力を授かり、その力を封じた宝玉『エレメント』を作り上げました。
そして、エレメントに選ばれた六人の戦士と共にドゥルケンハイトへ赴き、ふたつの世界を切り離し、封印したのです。
こうして、光闇戦争は幕を下ろし、世界には平和が訪れました。
そして、役目を終えた『エレメント』は、精霊達の住まう地で、静かに眠っているのです。
……いつかまた、世界の平和が乱される、その時まで……




