卓球部の事情

始まるよー

「おい、お前ら！」

いきなり ガラッと部室のドアが開いて、騒ぎ立ている声がする。

「3組の前田、吉野に告白されてるってよ、見に行かね？」

「は、お前何言ってんの？卓球部はそんなのに関係ねーし、興味ないからどうでもいーよ。そんなことより早くドア閉めろ。ゲームやってんの外から見られて先生にバレるだろーが！」

これは青い春と書いて青春と呼ばれる、人生で一番輝く時期を自分達はそんなのと無縁だと全て諦めてしまっているとある卓球部の物語である。