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ラプラスの悪魔が囁く  作者: なつ
第五章 誰の手の平の上にあるのか
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  8

 篠塚桃花は本を読んでいた。静かなひと時。ただ聞こえるのは、ページをめくる優しい音だけ。彼女はそれがたまらなく好きだった。ページをめくり、また、めくり、ぺら、ぺらと、ただその音だけが続いている。


 純正芹沢学園の図書棟に隠された一室のベッドの上。桃花のウェーブが掛かった髪が彼女の上で揺れている。彼女の息に応じるように、その揺れは微かなものだ。「確率の解析的理論」だ。その書物に感銘を受けた彼女は、あの日、他の四冊をそのまま残してきてしまった。そのことが、別の事件に繋がるなんて、その時彼女は考えもしなかった。それもラプラスの悪魔なら、分かっていたのかもしれない。


 ページをめくる。



 けれど、それはまた別のお話。





 おしまい


 最後までお読みいただきましてありがとうございます。ピーチスノウのシリーズの最初の事件でござました。今回は色々とありましたが大きな事件もなく、という終わりになっています。ですが、次回以降はミステリらしく本当の殺人にも関わっていくことになると思います。

 タイトルのところから別のシリーズにもつながっています。どうぞまた次の小説にまたお付き合いいたでけましたらと思います。



 なつ

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