表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

葬儀屋

宇宙葬

作者: 深水葉月


「さて。そろそろリストも集まってきたことだし。NAS○に行こうか。」

「え?NAS○ですか…?」

 “葬儀屋そうぎや”は、なにやら黒いリストをみて、それから閉じた。


「といっても、の期待しているように、ロケットには乗らないんだけどね。」

「…はあ…?」


「『宇宙葬うちゅうそう』だよ。

 『宇宙葬』は、故人の遺骨などをカプセルなどに納めてロケット等に載せ、宇宙空間(多くは地球を周回する軌道上)に打ち上げる散骨の一つの方法だよ。」

「…!わぁ!」

「初の宇宙葬とみられるものは、空中発射型ロケットのペガサスロケットによって1997年4月21日に行われたみたいだね。」

「死亡した者の遺体を納めた棺を宇宙船などから宇宙空間へ流すとでも思ったかい。

 其れは宇宙を舞台とした諸作品において行われる架空の葬儀方法だよ。

 架空フィクションでは、宇宙船内において長期にわたる航海中に乗員が死亡した場合に行われることがいね。これは水葬のイメージを宇宙に移転したものとも言えるよ。」

「そうだったんですか…!」

「あぁ。そうだ。さ、家に戻ろうか。

 これで君に教えることはもう、ないな。」


「…え?」

 この時、私は初めて“葬儀屋”の悲しそうな顔を見た。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ