第7話 後継者候補と旅立ち
「ーー運命、なのかな。こんな状況で」
デュランダルはすこしだけ悲しそうにする。
「勇者の剣は誰にでも扱えるものじゃない。私の仲間だって、触れないんだ」
勇者の剣は認められた人間しか扱えないといった。
触れて光るのは、剣にアッシュが認められた証拠だった。
そのため、アッシュは勇者の後継者として選ばれたのだった。
その話はまたたくまに村中にかけめぐる。
村人たちは驚いたが、アッシュに素質があったことを喜んだ。
コルンは心配そうな顔をしたが、最後には微笑んだ。
生まれた時からアッシュの面倒をみていた村長は、神妙な顔をしたままだった。
後継者となれば育成しないわけにはいかない。
そんな事情からアッシュはデュランダルの弟子になり、勇者達の旅に同行する事になった。
まさか村を離れる事になるとは思わず、アッシュは混乱する。
村の警備が心配だったが、村人たちのすすめもあり、旅に同行する事を決めた。
勇者や世界の力になってほしいと、いう彼らの願いにアッシュは答える。
そしてデュランダル達が来てから三日目の朝、アッシュは彼らと共に村を出る。
見送りの最後には、コルンからお守りをもたされた。
医療の本屋、高価な回復薬、綺麗な花の刺繍のお守りをアッシュは手にした。
不器用なコルンの作ったお守りは、見た目からするととても花には見えなかったが、言わないでおいた。




