第6話 勇者の剣
デュランダルは三日ほどカガネ村に滞在する予定だった。
村で何かするべき事があるという。
カガネ村は、害獣が多い以外は特に目立つところのない。
弟子入りの件にとっては好都合だったが、辺境の村にどんな予定があるのか、アッシュには分からなかった。
アッシュがデュランダルに弟子入りしたいと考えているのは、コルンにはすぐに分かった。
「勇者様に指南してもらえたら、もっと強くなれると思う。けど、ちょっと心配」
コルンはアッシュの頬についた傷を指でなぞる。
それはつい先日、害獣を追い払う時にできたものだ。
「危ない目にあってほしくないの。でも私がそう言っても聞いてはくれないよね。なら、なるべく心配させないでね」
アッシュはもちろんだと大きく頷いた。
勇者がカガネ村に滞在するようになってから2日目。
謹慎の罰を受けているアッシュだが、比較的村長の家の周りなら自由に動き回る事ができた。
昼ごはんの後、鍛錬のため家の周囲を走りこんでいた彼は、勇者たちの姿を見つける。
村長と話し込んでいる勇者は、近くの木に剣をたてかけていた。
アッシュは、デュランダルがいつも身に付けていた剣を見て、近寄る。
普段は人の物に無断で触れたりはしないが、好奇心に負け、触ってしまったのだった。
その時に、剣がまばゆい光った。
周囲が白く塗りつぶされ、驚いたアッシュが剣を落とすと、光はおさまった。
それを見たデュランダルは驚いた顔をする。




