第4話 夜盗の拠点
ある日、大量に退治してもいないのに害獣の襲撃頻度が少なくなった。
何かがあやしい。
そう感じたアッシュは、自主的に見回りを増やす事にした。
村人たちに心配をかけまいとしての行動だったが、それは判断ミスだった。
アッシュは内緒で、夜中に村を出ていく。
近くにある森の中を少し歩いたところ、洞窟に夜盗が拠点を作っていた。
彼らは害獣を狩って、革をはいだり、食料にしたりしていた。
村の者達に知らせるため、一旦その場を離れようとしたアッシュだが、夜盗に見つかってしまう。
「ガキが一人うろついてるみたいだぜ! とっとと捕まえて引きずりだせ!」
「お頭、あいつたぶん近くの村のガキです!」
アッシュの力は村一番で、武器である剣を自由自在に操れた。
「こいつ! ガキのくせになんつー腕をしてやがる」
「てめぇらへばってんじゃねぇ。情けねーやつらだな。囲んで勢いでおしこめ!」
「おらおら、取りかこんじまえばこっちのもんだ!」
しかしそれでも相手の数が多すぎたため、すぐに窮地に陥ってしまう。
アッシュは武器の剣を振り回したが、それはきちんとした技術や知識に元づくものではない。
相手もその点は同じだったが、数の有利が向こうにはある。
そのため、そのままではアッシュはやられてしまう運命だった。




