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伝えたかった事は その九

作者: ミナミナ


旅行先は今の時期はあまり観光客の少ない離島の大きな島にした


初めて船に乗ったあの子は外の景色をずっと見てた

子供みたいに目を輝かせて楽しそうに


高速船なので1時間ほどで到着


レンタカーの予約してた

港に自分の名前を書いてるウェルカムボードを持っている人がいて恥ずかしかった


帰る時の車はこの港の駐車場の中に置いてくれたら大丈夫ですからと言われて、


え?

鍵は返さなくていいんですか?


そのまま鍵を付けたままで

大丈夫ですので!


さすが離島だなぁと思った



島ならではの景色の良い観光地を周り

写真も沢山撮った

あの子もご機嫌だった

夕方までは


あのさ、ホテルはビジネスホテルで

部屋はシングルだから安心してくれ!


安心って、もったいないやん

ツインにすればよかったやん!


間違って何かあったらいかんやろ


ヘタレのおじさんは何もできないやろ


ぐっ、

ち、違うヘタレではない紳士なんだよ


童貞オヤジが紳士なわないやろ


ちょっ、ドウテイではない!

訂正しろ!


なんでもったいないことするかなぁ


まぁ、気にするなよ


いや、あんたは気にしなよ!



お金の事に関してはシビアで

無駄な出費は許さない

よく、部屋やトイレの電気の付けっぱなしで怒られてた



夜ご飯は夜景の綺麗なホテルのレストランを選んだけど

周りは熟年の夫婦ばっかり

あとは若い夫婦が少しだけ

平日なのに人が多い

なんか場違いな雰囲気


本当は旅館や民宿みたいなとこで

刺身や煮付けが食べたかったけど

部屋が同じになるのでやめたのが理由



接客の女性が

ご夫婦ですか?と、聞かれ


いえ、まったくの他人です

たかられてるだけです


あんた何言ってんの?


接客のおねーさん

ぷっふ

笑ってくれた


地酒が美味しいとかなり飲んでた

運転があるから自分は飲んでない

よくわからん創作料理もすごく美味しかった


そういえば

わたし酔ったら性格が変わるらしいと友達が言ってた!

かなり昔に聞いてたのを

食べてる途中に思い出した

こんなに飲んてるのはじめて見た



帰りの車内で酔っぱらいに絡まれた



おいしかたぁぁ 

ちょーしあわせだぁ

こんなにしあわせでいいとかいな


よかったね


おい、聞いてんのか?


聞いてますけど?


しあわせだーって言ってんの!


うん、よかったね


へたれのおっさん聞いてんのか?


聞いてるから!

ヘタレは訂正しろ!


しあわせだー!


エンドレスかよ・・



帰りに山の上からイカの漁り火漁を観る予定が酔っ払いがいるのでホテルに戻った

見たかったのに


まだ眠たくないのか自分の部屋に来てずっとしゃべってる酔っぱらい

しかも俺のベッドで!


だからぁさぁ

わたしもぉぉ

がんばってるからぁ


そうだねぇ


きいてんのかぁ?


頭をペシペシ叩かれる


聞いてないから寝かしてくれ!

眠くてたまらん


だからぁさぁ

だめなんだぁ

おいしかったねぇ


自由かよ・・



意識が飛んだ

そのまま朝まで床の上で寝てた



ツインにすればよかったよ




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