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第20.5章 供花

今日は、お墓参りにきていた。

ママは、私を産んですぐに死んじゃった。

正直、写真で顔を見てもピンと来ないけどお姉ちゃんと私に似ている気がする。

だからかな、今もどこかで見守ってくれてる気がする。


パパが私とお姉ちゃんを男手一つで育ててくれた。パパは仕事で忙しくしてた合間を縫って行事にも参加してくれた。40過ぎても白髪一つ生えない若くてかっこいい自慢のパパ、寂しくなかったって言ったら嘘になっちゃうけどお姉ちゃんが親代わりしてくれたから全然平気だった。それに私たちのために頑張ってるのも知っていたからパパのことも大好きだった。


私が東京の学校に進学するって言ったら、パパは寂しそうな顔をしていたけれど先に上京して仕事をしてたお姉ちゃんの家で一緒に暮らすことになったら少し安心した顔をしてたっけ。


お姉ちゃんがいなくなって6年とちょっと、お姉ちゃんがいなくなってすぐに探しに行ったパパもいなくなっちゃった。


失踪届を出してからもう少しで7年、どこにいるの?はやく会いたいよ。


私はママのお墓にカーネーションを供え、お祈りする。


ママ、どうかお姉ちゃんに会わせて。パパにも会いたいよ。

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