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第11章 撮影

業界最速1000万overのカリスマ、七条ナツメがLLに電撃入店!!!


オレ、麗人、一条ハジメの顔の載ったトラックが新宿の街を駆け回る。またこの街に戻ってきてしまった。


「ナツメく〜ん、戻ってきてくれてボク嬉しいよ〜。ナツメくんは話題性バツグンだからね、ト・ク・ベ・ツに副主任からの入店にしてあげる〜」

「役職持ちですか?」

「そうだよ〜、LLの役職教えてなかったね?」


LLの役職

・代表 北条麗人

・代表代理

・総支配人 西京ユイガ

・支配人 南ゆうた

・副支配人

・部長

・主任

・副主任

・幹部補佐


「こんな感じかな〜?副主任から幹部扱いだからナツメくんは2部からの出勤でも良いよ〜」

「え、あ、ありがとうございます。役職があると何が変わるんですか?」

「良い質問だね〜、感心感心。ホストは歩合制なのはわかるね?その割合が変わったり、他の売れない子のマネジメントを任せることになるかな〜。要するに、運営にも携わってもらうよ、その代わりにちょっと特典もあるよって感じかな〜」

「なるほど」

「まだナツメくんは入ったばっかりだし、副主任はチームも持たせないから、とりあえず2部からの出勤やアクセの自由度が増えただけかな〜。まあ、頑張ってね♪」

「わかりました」

「あ!あと今日撮影入るから〜」


LLのチャンネルは動画投稿サイトで大人気だ。この業界を知らない人でも見ている人が多いレベルだ。その収益はLLの大きな利益にもなり、ホストの知名度向上にはもってこいのチャンスだ。


「あなたが七条ナツメさん?」

「は、はい。そうですが」


知らない男が声をかけてきた。夜職っぽくない格好しており、40代後半ぐらいだろうか。


「アタシ、カメラマン。撮影してる、OK?」


この人がLLのチャンネルの撮影をしている人なのか。カメラマンはマルコと名乗った。みんな、マルコDと呼んでいる。

話を聞くと、撮影、演出、編集まですべてLLの動画を管理してるそうだ。


「ナツメさん、マイク、つけてね?」


撮影が入る日は来店いただくお客様にも撮影の同意書が用意される。つまり、来店したお客様は撮影許可がある。


「ナツメさん、あまりカメラ意識しないでね?台本とかないから。途中、自己紹介、いいね?」

「は、はあ」


LLの動画はやはりリアルな光景をそのまま出しているようだ。


開店の時間になる。


「素敵な姫様のご来店です。ようこそいらっしゃいませー!!!」

「「「いらっしゃいませー!!!」」」


来店予約のないオレは、積極的に初回に着く。ヘルプも当然回って顔を売ることに専念する。久しぶりのホストでバタバタしていた。ただ本当に刺激的だ。バカみたいな額が一晩で動く。これは普通の仕事じゃ見られない景色だろう。


そんなこんなで1日の営業が終わる。すると、マルコDから呼び出された。


「ナツメさん、自己紹介、お願いね?」


オレは業界最速1000万overのことを中心に完結に自己紹介をする。


「ホストを始めたきっかけは?」

「知人に勧められたからです」

「実際、始めてどうだった?」

「毎日が刺激的で、お互い求め合ってて、元々のイメージと全然違いました」


などと当たり障りのない問答を繰り返す。


「ナツメさん、イケメンだけどあんまホストっぽくないね?なんで?」

「よくお客様からも言われます。それが逆に武器かもしれないです」

「以上で、終わりね。ありがとう」

「いえいえ、こちらこそありがとうございました」


数日後、スマホの通知の音で目が覚める。鳴り止まない通知に言葉を失う。


この間のインタビューの様子が公開されていた。LLのチャンネルが人気なコンテンツなだけあって再生回数は爆伸びしていた。


最速1000万player、宣戦布告


オレの顔が載ったサムネとしてもいない宣戦布告がLLの動画のトップにいた。


LLならではの本当のホスト生活はこれから始まりそうだ。

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