我々はモブである。名前は出てない。
「ルドベック侯爵家が令嬢、マグノリア・ルドベック。貴様との婚約を破棄する!」
この3年間勉学に励み、友情を育み、将来の目標を見据え頑張ってきた。その集大成である卒業記念パーティーという大切な場で自らも卒業生である第三王子クリビア・コルツが己の婚約者に向けて言い放った。
その瞬間、パーティーの参加者である令嬢達は一斉に扇子を広げ口元へ運び、令息達は濃い色のドリンクが入ったグラスを口元へ持っていった。令嬢の扇子、令息のはめている指輪は魔道具であり、声の個性と方向性を消し発言の主を特定できないようになっていた。マナーの行き届いた令嬢達は音も無く自らの扇子を開くことができていたが、抑えきれぬ感情が扇子を開いた際の風圧に現れ、王子の顔が歪み、隣で王子の腕に絡みつくダリア・ブロンコス男爵令嬢のドレスの裾が揺れた。マグノリアは表情を揺らすことなく「承りました」と述べ、最上級のカーテシーを披露して以後は扇子の奥に感情を隠した。
「あーあーてすてす。本日は晴天なり」
「勇気を出して声を出してみますわ。ただいまマイクのテスト中!です。わたくしが誰だか皆さんおわかりになりますかしら?」
「いや、全然わからないね」
「おお、この魔道具すごいな。ほんとに誰の発言かわからないね」
「男女の別くらいか?わかるの」
「それも話し方のせいだもんな」
「それにしても、やるやるとは聞いていたけどほんとにやるとはねぇ」
「こんなとこで婚約破棄を宣言するメリットって何?!」
「常識的に考えれば、婚約を決めた家の家長にお伺いを立てるべきだけど、それだと絶対反対されるから、大勢の前で宣言してなし崩し的に破棄しちゃおうってことよね。そんな交渉力でこの先他国とどう渡り合っていくおつもりなのか…」
「世論を味方に ってやつかー」
「え、私達『世論』なの?」
「このパーティー、本来は俺たちが主役のはずなのに、あっという間に世論という名のモブにされたな」
「ていうか卒業したばかりでただの令息令嬢の俺らにどこまで証人としての価値があると?」
「まあ、ないよね。なかには当主もいるけど確か子爵が最高位じゃない?」
「せっかくの卒業パーティーなのにがっかりだわ」
「後でせいぜい美味い料理食って元を取ろうぜ」
「あ、それなら鴨肉のコンフィ、オススメ」
「おい、誰だか知らんがもう料理食ってんのかよ。入場してさほど経ってないだろ」
「えへへ。早食いは得意なのですわよ」
「貴族令嬢にあるまじき…! だがそこに痺れる憧れる!」
クリビアは顔を真っ赤にして不敬であるっと叫んでいるが、不敬罪を問うにあたっては“誰が”言ったのか確定させなければならないため、現時点では不可能である。
「ていうか第三王子と同学年ってとんだ貧乏くじじゃなかった?」
「どうせなら第一王子と同学年がよかった…」
「確かに。側近と婚約者狙いで王子の誕生と合わせて子作りするのはわかるけどさー」
「そう、だから高位貴族の令息令嬢がやたらいるんだよな。この学年。低位の貴族にとっちゃ気ぃ使うばっかで損しかない」
「高位貴族だって得はないだろ。あれの側近なんて泥舟に乗るようなもんだ。婚約者の方なんて気の毒の最たるもんだろ」
「あんなに素敵な方なのに。1年の時から卒業までずーーーーーっとブロンコス男爵令嬢との浮気現場を見せつけられて…」
「マグノリア様が気の毒過ぎて言葉もないわ」
「それにしてもブロンコス男爵令嬢の格好、すごいわね」
「側頭部に真っ赤なリボン、首元に大粒ルビーのチョーカー、左胸に真っ赤なダリアのコサージュとか。狙撃されたのかと思ったわ」
「頭と首と胸を撃たれて生きてるやつはいない。そんなしぶといのイニシャルGくらいだろ」
「やだ、ちょっと似てるじゃないイニシャルGに。しぶといところとかw」
「王子の目の色なんだろうけどな。ロイヤルレッド」
「ドレスが白なのはなんでなの? デビュタントか結婚式くらいじゃない? 白のドレスって」
「『王子妃としての新しい私デビュー』みたいな?」
「白いドレスに赤って【日の丸】みたい」
「あの頭のリボン、赤い石がみっちり縫い付けられててすごいよね」
「あれうちの姪っ子の持ってるのに似てる」
「あれでしょ?“マジカルララビープリンセス”の変身玩具」
「そうそう。姪っ子のはおもちゃだから赤いビーズでできたリボンだけど。ブロンコス男爵令嬢のはルビーかな」
「え。ムダに高価な代物だな。男爵家に用意できるの?そんなの」
「王子からのプレゼントかな。すげー小遣いもらってんのな」
「いや。民からの税で成り立ってる王家だ。そんなに現金はもらえないはずだ。婚約者へ贈るドレスなんかはそれ用の予算が組み込まれているから…」
「あ、なんかこれ以上は言ってはいけないようなあれだ」
さっきまで怒りで真っ赤だったクリビアの顔が青白くなっている。マグノリアのドレスは令嬢の瞳の色であるサファイアブルーに髪の色であるプラチナの糸で刺繍が施されている。侯爵家の家紋ルドベキアをアレンジしたデザインを。どう考えてもご自身で用意しましたよね、それ。すごく素敵でお似合いです。あの王子にプレゼントされなかったのは、もしや不幸中の幸いなのでは? それはともかく、これで婚約者用の予算が使い込まれていた日にゃ…。メーデーメーデーこれ以上はモブ卒業生の僕達私達には手に余ります。後でしれっと財務局と典礼局あたりにチクっとくくらいが精々です!
「と、ところで姪っ子何歳?」
「4つ」
「…4歳児とお揃いセンス」
「4歳児男爵令嬢が身分を弁えず、本気で王子妃狙うとか」
「いや4歳ならそういう夢みてもおかしくないな」
遠回しに、というかほぼどストレートに『ダッサ!』と言われているのである。当の男爵令嬢は羞恥に顔を真っ赤に染めた。それを見てもモブ卒業生達は皆、狙撃箇所が増えたな、としか思わない。クリビアは自分に不利な流れをなんとかしたくて再び口を開く。
「皆聞いてくれ! マグノリアは私の寵愛を受けているダリアに嫉妬するあまり、すれ違いざまに足を掛けて転ばせる、教科書を破る等の虐めを行った。これが王子妃に相応しい行いとは到底言えない!」
「わたくしはそのようなことはしておりません。証拠もなくそのようなことをおっしゃるのは殿下といえどいかがなものかと…」
「マグノリア様酷い! いつも私に意地悪なことばかり…」
「ダリアが言ってるんだ。これ以上の証拠があるか? なあ!」
怯えて震えるダリアを抱きしめつつ、こちらに同意を求め視線を向ける第三王子に対しモブに成り下がった卒業生達は一瞬黙り込み、互いに顔を見合わせる。
「なんという盛大な後出しジャンケン」
「被害者の証言だけじゃ証拠にはならないって法学でやったよな…?」
「うん。それに侯爵令嬢がやってないって仰ってるし、男爵令嬢の証言を採用するなら当然侯爵令嬢の証言も採用しなければならないわけで。そうなるとあっという間に矛盾が生じるんだよな。だから物証や第三者の証言が必要になってくるんだけど」
「男爵令嬢と侯爵令嬢の発言どっちを取るかって言ったら言わずもがな」
「しかも″シンドウ″令嬢の言うことだし」
「神童…? ブロンコス男爵令嬢のことか? 童って歳じゃないだろ。それに成績だって…」
「神童じゃないわ。振動よ。しょっちゅう落ち着きなく無駄に走り回ってる割には体幹が弱くてよく転んでるし、カーテシーも1秒もたずに震え始めるのよ。万が一王子妃になったとして戴冠式でティアラ落っことすわよ。間違いなく」
戴冠式では王子妃は膝を落とし、カーテシーの姿勢を保ったまま国王よりティアラを頭に載せてもらうのだ。プルプル震えてたら絶対ティアラは落っこちる。
「うわ。そんなの見たら笑わずにいられないよ。笑い堪えるのにこっちが震えてしまうな」
恥辱を受け、王子の腕にしがみついて震えるダリアを見て、それまでダリアをよく知らなかった生徒達もほんとだープルプルしてるーと納得する。
「あら。今は振動なのね。1年生の時はハツカだったわ。ハツカネズミみたいにチョロチョロ走り回って当時まとわりついていた男子生徒の婚約者の前で必ず転ぶの。『ひど〜い』って言いながら」
「それで付き纏う男子が20日くらいで変わるのよね」
「男爵令息、子爵令息、伯爵令息…って少しずつ爵位が上がってって」
「最終的に王子か。しかしいいのか? 王家の嫁が男爵令息のお古で」
「まあ、男爵令嬢が王子妃になんてなるわけないけど」
「突然ですが私、令嬢のマナー教本『嗜みシリーズ』のコレクターなんですけど」
「あれをコレクションする方がいるとは…」
「みなさま、自分の地位の教本しか見てないでしょうからご存知ないでしょうけど、爵位によって教材のページ数が違いますのよ。
男爵令嬢の嗜みが約50ページ、子爵令嬢が約80ページ、伯爵令嬢が約200、侯爵令嬢が500、公爵令嬢が1,000、王子妃が1,000の上下巻で2,000、王太子妃が2,500、王妃は1,000の上中下巻で計3,000」
「数字で見ると圧巻だな」
「無理、私には無理過ぎる」
「しかもこれ、マナーについてだけなので」
「これにプラス語学法律歴史とかか…。ほんと高位貴族の方々尊敬する」
「てことはもしブロンコス男爵令嬢がマジで王子妃になるとしたら、今から2,000ページ読破して身に付けるってことか」
「まあダブりもあるから、2,000-50で1,950ページかな」
「ブロンコス男爵令嬢が『男爵令嬢の嗜み』を理解してたらあそこに立ってるわけない。だから今から2,000ページのノルマは間違いない」
それを聞いたダリアは青褪める。そっと王子の腕から手を外そうとするが、そうはさせじとクリビアが脇を締めるものだから、二人してなんか変な動きになっている。
(やだやだ無理無理そんな勉強なんてできるわけない。私はここでお暇します!)
(やだやだ無理無理こんなところにひとりにしないで!)
ダリアはそれこそ4歳児並みの夢みる夢子さんだったので、王子妃の権利にばかり目が向き、義務については微塵も頭になかったのだ。クリビアもクリビアでダリアの無邪気な()笑顔にメロメロで、その辺りのことは全部全部吹っ飛ばしていた。
実のところ兄二人、王太子と第二王子で大体の仕事はこなせており、第三王子にはたいした仕事がなかった。このままだと単なる穀潰しとなり、卒業後のクリビアに対する予算は半減するため、息子可愛さに国王はルドベック侯爵家へ婿入りを打診した。マグノリアはルドベック侯爵家の一人娘で次期当主となることが決まっていたが、結婚願望はなく将来は親戚筋から養子を取るつもりでいた。なので婚約者はおらずクリビアとの婚約が後々破談になってもさほど痛手にはならない。そこを王家に付け入られてしまった形である。
国王は王子に城に残りたいのなら学園にいる間になんとかしろと発破をかけた。国王としてはクリビア自身が頑張って勉強をし、仕事を任せられるようになるか、それが無理でも学園内で優秀な人材を見つけ側近として採用ししっかり脇を固めるか、といったことを考えていたのだがまさかの男爵令嬢一本釣り。物理で脇を固めて逃げないようにしているがそうじゃない。脇を固めるってそうじゃない。
側近となり得る優秀な人材は卒業生の中にももちろんいた。しかし優秀であるが故にさっさとクリビアを見限り、モブ卒業生の一員として魔道具の指輪を駆使し、グラス片手にのびのびと意見していた。
さてそろそろ…と、マグノリアが口を開きかけた時、会場の入り口のドアがばばーんと開き、やんごとなき雰囲気を纏った二人が護衛騎士と共に入ってきた。
二人を認識するや否や、扇子を畳み、グラスを置き最上級の礼をする侯爵令嬢をはじめとするモブ卒業生たち。そのきちりと揃った様に、入ってきた国王陛下はこの世代は将来が期待できそうだと思う。ただし相変わらずクネクネと妙な動きをしている壇上の二人は除くが…。そのうち一人が自分の息子であることに頭痛を覚えながら陛下は告げる。
「面をあげよ」
揃って頭を上げ、扇子とグラスを装備した侯爵令嬢とモブ卒業生達を一瞥し、言葉を繋ぐ。
「うちの愚息が色に迷って、侯爵令嬢に婚約破棄を宣言したと聞いたが…なにゆえあのように奇妙な顔色でクネクネした動きをしておるのだ…?」
それは婚約破棄の宣言を聞いた伝令が陛下の元へ辿り着き、やれやれ末の息子も卒業してようやく子育てもひと段落だわい、と安堵の乾杯を繰り広げている陛下の機嫌をなるべく損ねない様にタイミングを見計らって報告している間に、第三王子と男爵令嬢が狙撃ファッションのセンスの無さと二人の未来が決して明るくないことを指摘され、あとは泥舟だのイニシャルGだの容赦なく言われまくっていたからだ。
けどそんなこと言えませんからね。モブ卒業生達、揃って小首傾げる。僕たち、私たちはただただ歓談をしていただけ!
「まあよい。息子よ。財務局から婚約者用予算の八割を今回の卒業パーティーに充てているが、婚姻式もあるのにどうするのかという問合せと典礼局から婚姻式の時に着ける王子妃のティアラからレッドダイヤモンドが外されていると血相変えて駆け込まれているのだが」
あ。チクるまでもなく向こうから来た。それはそうだ。局の人間が無能であるはずがない。モブ卒業生達は騒めく。
「王子妃のティアラに付いてるのってダイヤなんだ。てっきりルビーかと」
「あれだけの深い赤を持つダイヤなんてまずないんだ。ルビーだと勘違いしても仕方ないよ。国宝の名に恥じない逸品だね」
「え? てことはアレってもしかして…」
みんなの目が男爵令嬢の特に側頭部へ注がれる。
「嘘でしょ。まさか……砕いたの?」
「国宝を砕いて、マジカルララビープリンセスの【コスプレ】?!」
「くぉすぷ? なに?」
慌てたのは第三王子だ。
「違う! 側頭部じゃなくて首だ! あ、いやチョーカーだ。国宝を砕いてなどいない!」
「あら、王子自供しちゃった」
「だいたいダイヤはそう簡単に砕けないし」
それを聞いて陛下は目を据わらせた。さすがにペラペラと軽率に喋りすぎたかと緊張感が走る。卒業生達の様子に気づいた陛下は穏やかな口調で言葉を発した。
「よい。本来なら我々はいないはずだったのだ。王家に対して余程のことを言わない限り不敬には問わない。第三王子に関しては別だ。アレの自業自得なのだから、アレに関しては好きに発言して構わない」
国王陛下は自身の卒業パーティーを思い出していた。
あの時は侯爵令息が当時婚約者だった伯爵令嬢に婚約破棄を突きつけたのだった。やはり派手に着飾った男爵令嬢を腕にぶら下げて。その瞬間自分も含め関係者以外の卒業生はモブと化した。第一王子(当時)すらモブに落としてしまう婚約破棄、恐るべし。
その後侯爵令息の処分に関して意見を聞かれた自分はなるべく公平に適切な処分を心掛けて進言したと思うが、父親である侯爵が自分の顔を見た瞬間息子を切った。だって許せなかったのだ。在学中の3年間第一王子という位に恥じないよう常に自分を律し、勉学に励み、身体を鍛え、将来の側近に相応しい優秀な人材を探し、ハニートラップかと疑うような下位貴族令嬢の猛攻も微笑みながら躱しまくっていた。それには婚約者(当時)(現王妃)を始め、クラスメイトの協力が不可欠で、彼らに感謝を伝え互いの健闘を讃えあいたかった。彼らの中にはパーティーが終わり次第領地に帰る者もおり、自分もこの後は公務が入っている。パーティーは延長できないのに結局侯爵子息の婚約破棄騒動に終始した。
顔に出ちゃうのもしょうがないよね…?
ぱきり、という音で国王陛下は当時の思い出から現在に意識を戻した。音の主は隣にいる王妃で足元には粉々になった扇子が散らばっていた。第三王子のポンコツ具合を知る度にぱきりぱきりと扇子が犠牲になっていたのを、これならばそう簡単に折れないはず細工を施すのも苦労したのです!と献上されたレッドオークの扇子だったんだけど。今度は鉄扇を贈ろうと内心決意を固めていると王妃が言った。
「これ以上バカ息子のためにパーティーの時間を削ることはないわ。近衛。第三王子とその隣にいるのを捕らえよ。一人は学園の者に言って部屋を一つ用意してもらって。ルドベック侯爵令嬢、貴女には大変申し訳ないのだけど一緒に来てもらえるかしら?」
「かしこまりました」
逃げられないように近衛に押さえられ、ギャアギャアと互いを責めるクリビアとダリア。国王陛下のエスコートを受ける王妃に続いて退出するマグノリアの耳に会場に残る誰かの声が聞こえてきた。
「【何人か日本からの転生者いるだろ。この言葉がわかる奴、明日の昼にサクラカフェに集合な】」
関係者一同が退席したパーティー会場。
「では。残り時間も少ないけど仕切り直そう」
モブ卒業生の1人が声を上げる。
「マグノリア様の婚約解消と僕たちの無事の卒業を祝って。そして、こんな面白、げふん素敵な魔道具を開発し、量産した***公爵令息と***伯爵令息に感謝の意を。乾杯!」
「「「かんぱーい!!」」」
こうして残り少なくなったパーティーの時間をモブ卒業生達は余すところなく堪能したのだった。鴨肉のコンフィが速攻で無くなったのはいうまでもない。
その後、別室での話し合いでクリビアとマグノリアの婚約はクリビアの有責で破棄となり、クリビアは今までの半分の予算で王室預かり、王太子殿下の使いっ走りをすることになった。ルドベック侯爵家に対する賠償金は一旦王家から出し、クリビアの予算から少しずつ回収することにした。そのため、クリビアに与えられる予算は実質4歳児のお小遣い並みとなった。
ダリアに関しては後日登城したブロンコス男爵との話し合いで修道院へinし、賠償金はブロンコス男爵領の通行税を免除することで手打ちとした。
卒業パーティーの翌日。サクラカフェを訪れたマグノリアは集まった数人の男女と商会を作り、米と大豆を求めて東奔西走。味噌だ醤油だ日本酒だ醸すぞ醸すぞ醸すぞと張り切りたおし新興商会としては前代未聞の売上を叩き出したのはまた別のお話。