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絶対に叶えたい恋だから  作者: 神城 リーナ
彩編
4/30

誰よりも綺麗になりたい!!

私、どうしちゃったんだろ~?

私は自分の部屋に置かれたドレッサーの前に座って鏡を見つめながら鏡に映った自分の姿をただじっと見つめている。

そして


『はぁ~~~』


っと深~~~いため息をつく。

何回目のため息だろう・・

胸の辺りがなんだか凄くモヤモヤして何か落ち着かない。

今日新橋駅で彼の姿を見てから、彼の事ばかりが頭に浮かんできて何も手につかない・・・

今日始めて新橋駅で彼を見つけて、品川駅で降りるまで、たった10分間程度彼を見つめて居ただけの関係なのにあれからずっと彼の事ばかり考えている。


彼の顔を思い出すたびに胸のあたりが


『キュン』


として切なくなって、何も手につかなくなってしまう私。

今までこんな気持ちになんてなった事無い。


だからどうしたら良いのかさえ全く解らないの。


私が出会った?って良いのか白沢高校の彼について私は何にも知らない。

住んでる所も・・

年齢も・・・

電話番号も・・・

彼の名前さえも・・

何も解らない。


解っている事は


彼が白沢高校の男子高校生の服を着ていたから白沢高校の生徒さんなんだろうなて事は確定?

可愛い顔をしていたけど・・真逆、女の子が男子高校生の制服なんて着ないと・・思うから男の子だとは思う。

新橋駅で電車に乗ってたから私と同じ地域に住んでいるんじゃないか?

通学時間は、今日は7時30分頃に電車に乗ってたから、7時から8時の間に新橋駅で待っていれば会えるかも。

私と彼との接点は全く無い。

今彼について、私が解っているのは此れくらいしか無い。


『痛いな~せめて何か一つでも繋がりが有ったら、話も出来るのに・・今の私には其れさえも無い。この最悪の状態で私はどうすれば良いの?』


彼に告白するって手も有るけれど、今まで全然会った事も無い知らない人から突然告白されても、私だったら絶対に断る。

私彼に振られて避けられたら生きてく自信無いな。


今の私に出来る事!!


兎に角、彼に振り向いてもらえるようにする事。

あんなに可愛い彼なんだから、その彼にも振り向いてもらえる位綺麗になるしか無い!!


『世界中で一番綺麗になりたい!!』


ってもな~

私は鏡の中に映った、冴えない自分の顔を見て一気に落ち込んでしまう。


『こんな冴えない私なんかじゃ振り向いてさえくれないのかな~』


でも・・


彼・・


私と目と目が会った時、


『少しの間私を見てくれた!!』


でも、直ぐに視線逸らされちゃったけど・・


『はぁ~』


視線を逸らされた事を思い出し、私はまた深いため息をついてしまう。


私は彼と視線が合った時の彼の姿を思い出し、鏡の中の自分の視線を彼に合わせてみる。

こんな感じで私に見られたら・・

彼はどう・・感じてくれるのかな?


こんな感じで私が彼に微笑んだら・・彼はどんな反応してくれるだろう・・



『私は鏡の前で百面相』



今度は鏡の前に立って


自分の立ち姿がどう見えるのか・・・


そんな事を考えて色んなポーズを取ってみる。

でも・・


イマイチしっくりこないんだな~


そう思った途端に


『はぁ~』


深いため息・・


そんな時


「ただいま~~」


下で彩音姉さんのそんな声が聞こえた。


つづく・・・


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