【1-1】チュートリアルとエリル
体そのものを入れているから、もしかしたら日常的なものすべてこっちでやるかもしれないです!ログアウトは一部イベントシーンだけにするかもしれないです。
昨日投稿するといったのに遅れてごめんなさい。
そうして俺らはとうとうNFMOの世界にやってきてしまった。
「おい、ナメタいるか? 大丈夫か? 俺はとりあえず生きてる、というより正直体調とか気持ち悪さがないし最高にハイって感じなんだけど」
「メニュー画面がVRのように広がってる。VRゲームで遊んだことあるから、それを更にリアルにした感じだな」
実際VRで俺もアトラクションやゲームを遊んだことあるが、ナメタの言う通りそれをさらにリアルにして、しかも視覚・聴覚だけじゃなく、ほかの五感にも伝えてくる感じだ。これからチュートリアルNPCから開始して、10レベルまではチュートリアルクエストを終わらせてランデスと同じラインまで調整する予定。
「NPCもAIとして機能してるんだよな、本当にすごいな……未来的なオンラインゲームだな。現実世界との違いが分からなくなりそうだ」
それにしても、なんで初期地点のNPCをわざわざショタっ子にしたんだ。もっとロリロリで可愛いキャラが良かった……。
「なぁ、チュートリアルクエスト開始したいんだけど君から受けるんでいいんだよね?」
とりあえず話しかけてみないと進まない。いつもはダブルクリックで会話してたから、自分から声をかけるって新鮮な感覚だな。
「うん! そうだよ! 僕はお兄ちゃんたちに、これからNFMOの基礎を覚えられる場所に案内することができるよ!」
ショタっ子の見た目、もっと内気で物静かな感じかと思ってたけど、予想以上の元気さにちょっとギャップ萌えしてしまった。
「レン俺、ショタでも可愛ければいけるんだけど、今あの子に手出したらペナルティあるのかな?」
こいつ……なんかヤバいこと言ってる。まぁ、いつも通りだけど。こうやってゲームがリアルスケールになると、ナメタの毒も増しそうだから、とりあえずスルーしておこう。
「準備が出来たら教えてね! いつでも案内するよっ!」
「俺とナメタをとりあえずチュートリアルMAPに連れてってくれ」
「チュートリアルMAPは個別のステージになってるから二人ではいけないけど大丈夫?」
「大丈夫だ、頼んだ」
「りょ~かい!」
俺らはまずやるべきチュートリアルMAPに送られることになった。ログインとはまた違う感覚で、意識が切り替わるような、スッキリした目覚めに似た感覚とともにMAPの強制移動が行われた。
「なんだ、お使いクエストでのレベル上げとスキルの使い方、基本操作の説明だけなら、ものの数十分で終わるな。楽でよかった」
向こう側に可愛い女の子が泣いているのが見えた。近づくと頭の上に「?」マークが浮かび、クエスト開始可能なNPCであることが分かる。
「どうしたの? 可愛いお嬢ちゃん」
「あそこにいるモンスターに、ママに頼まれてた大事な砂糖を取られちゃったの! 倒して取ってきて~」
即受注。ロリコンではないが、小さい子は可愛い。なでたり愛でたりしたくなる。倒す前にちょっと頭撫でてから出発。モンスターの名前は知らないけど、アリみたいなデフォルメされた可愛いMOBを数体倒し、無事に砂糖を回収。
「ほら砂糖たくさん取ってきたよ。頼まれてたより多いけど大丈夫?」
リアルよりも体が軽く動くし、初期武器なんて無いのに殴ってるだけで妙に楽しいから、つい多めに倒してしまった。
「大丈夫! こんなにいっぱい! ありがとぉーおにいちゃん!」
このゲーム……控えめに言って最高だ。システムログを確認すると
[経験値+5]
[ボーナス経験値+2]
と二つ表示されていた。どうやらクエストの成果を上回るとボーナス経験値がもらえるらしい。その後も木を伐採させられたり、チュートリアル武器をもらってサクサク進めて、チュートリアルが終わる頃には30分が経過していた。
「15分程度で終わったが、レン、なんでそんな遅かったんだ?」
「クエストで求められてる以上の成果を挙げると、ボーナス経験値が入るみたいでさ。毎回少し多めにこなしてたらレベルが12になっちまった」
ラインを調整するとか言ってたくせに、結局こうなる。でもボーナスがあるなら、もらえるだけもらいたいよな?
「まぁ、いいか。とりあえず初期の町『エリル』まで来たから、ランデスを起こしてログインさせよう。俺が言ってくる」
「頼んだ」
10分程度で戻ってくるだろうと思いながら、俺は町にあるクエストの数や、店とNPCの配置を把握するために、軽くぶらつくことにした。
NPC≪ノンプレイヤーキャラクターの略ゲームとかでいる自分以外の町の商人などの操作されてないキャラクター≫
本作品は高度なaiを入れてるので人間のような会話が可能になってます
MOB≪ムービングオブジェクトの略、本来NPCやモンスターキャラクターに指すのですが、本作品はほぼモンスターに使っていきます。≫