表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/43

【1-7】.ワンワンキング強い

今回は主人公のチート能力が軽くチラリと見えましたね。


私も可愛くて大きい犬飼いたいです

ウルフキング討伐前に、バフ系スキルをいくつかピックアップしておく。

下位ジョブのスキルは、最終的に全部取れるとはいえ、序盤の立ち回りには少し影響が出そうだ。


クラスレベルに加え、ジョブレベル30×3で得られる120ポイントをスキルに割り振れる。

手始めに《石壁の守り》(5pt)と《睡眠への誘惑》(1pt)を取得。バフとデバフ、どっちも念のためMAXにしておいた。


「とりあえず取ったけど……効果あるかは知らん」


「うわ、弱そうなバフにポイント使わせちゃった……ごめん」


「優秀なバッファーさんだ〜。ありがとねぇ〜」


 ……まぁ、最終的に全部取ることになるし、気にすることでもないか。


「じゃ、ワンワンキング討伐いってみよかー」


 ボスフィールドに入った瞬間、フィールド入口に結界が張られ、他のパーティーが入れない仕様になった。


 おそらく、今は専用ボス戦だが、もっと強いボスになるとレイド形式の戦闘になるのだろう。


「うおっ、俺狙いかよ!?」


 突進が直撃。バフなかったら普通に即死してた。

 ヒールとポーションで必死に立て直す。痛覚はあるけど、まぁ“じんわり痛い”くらいで我慢できる範囲。


「25レベルのボスって聞いたけど、こっちが適正以上のレベルじゃないとキツくない?」


 ランデスも文句を漏らしつつ、雄叫び(シャウト)を絶え間なく撃ち続けている。

 盾役としては優秀すぎて、逆に怖いくらいだ。


盗む(スティール)連発したけど、特に取れるアイテムはなさそうだな。一気に畳みかける。ヘイトズレたらすまん」


「4連撃で一瞬タゲずらす、今いくぞ!」


 ナメタの判断は的確だった。俺はランデスにヒールとバフを入れ続けるが、正直回復が追いつかない。

 一瞬でもタゲが外れてくれるのは助かる。


「ナイス判断! これ、繰り返せばいけそうだな。盾あと1枚しかねーけど!」


 ランデスのHPはギリギリ。俺もマナポーションを連打しながら、ヒールとバフを回す。リソースがヤバい。


 そのとき――


 ウルフキングが空へ跳躍した。


「ちょ、飛んだ!? 見えないって……ってか、飛べるのかよ!?」


 視界から完全に消えるほどの高さ。嫌な予感がする。咄嗟にフィールドの端へ移動した。


「おい、端っこに避けろ! なんか来るぞ!」


「無理無理、スタミナ切れた……俺もうダメ~!」


 ナメタは合流できたが、ランデスはシールド張りっぱなしでスタミナが切れて動けない。


 次の瞬間――ウルフキングが隕石のごとく降ってきた。


「おいおい、適正レベルだとしても、これ即死技だろ……」


 ランデス、HP満タンから一撃で死亡。


「悪い、あとは任せろ」


 そう言ったものの、盾役が落ちたのはデカい。ヒール・バフ・タゲ取り……全部自分でやらなきゃならない。


 残りHPが3割を切ったあたりで、ウルフキングはデッドアタックのような連続技を放ってきた。


「俺が盾やる。ヒールもバフも自己完結する。ナメタ、お前は火力に集中してくれ! 死んでもいい、倒しきれ!」


「……了解!」


 気づけば、妙に冷静だった。まるで“ゾーン”に入ったかのような感覚。

 周囲がスローモーションに見える。アイテム欄も迷いなく選択できる。


「お前……バケモンか? バフ、ヒール、ポーション管理完璧とか、何者だよ……」


「偶然ゾーンに入っただけだよ。たまにあるだろ? 対人ゲーで……あの感じ」


 こうして、ウルフキング――ワンワンキングを討伐。


《称号:狼王討伐》獲得

《攻略ポイント:3》獲得

単語帳

CD クールダウン(再使用可能時間)

スキルやアイテムを次使えるまでの時間です



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ