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05砦の戦い

 帝国軍の残留部隊は、精鋭ではなく、それなりの戦闘力を維持するための傭兵が多かった。


 この世界では略奪は早いもの勝ちである、帝国でも正規兵でさえ戦闘時の略奪を黙認されていた。


 まして傭兵は生活がかかっている。


 降伏したのだと誤解し、5000の兵のうち半数以上が殺到した。


 砦の中に人影はなく、かなりの兵がはいってから突然鉄門がガシャンと閉められた。


 砦の上に弓兵があらわれ、真下に向かってうち続けた。


「ぎゃあああああああ」


「逃げ場がない」


 半狂乱になりあっという間に帝国兵は数を減らす。


「鉄門をあけよ」セラは命じた。


 ホーリーは、せっかく閉じ込めたのにまた開けるのかと不満だったが、とりあえず黙っていた。


 再び門が開き、恐慌状態の兵が我先にと逃げ出した。


「いまだ、かかれ」


 門の上から、はしごをおろし砦におりたセラの軍勢は、武器を槍に持ち替え恐慌した帝国軍を追い出した。


「そのまま追撃、一気に敵陣を落とす」


 恐慌は伝染し、帝国の兵は浮足立っていた、そこにセラの精鋭が突っ込んだ。


 勝負はあっけなく決まり、守将は捕らえられた。


 少年少女兵も縄をといてもらい、セラに感謝された。


「危険な役目をまかせてすまないね、感謝する」


「セラ様のためなら、おやすい御用です」


こうして砦の戦いは、セラの率いる軍の勝利となった。



「さて、本隊のほうをどうするか」


「セラになら良い考えがあるんじゃない?」


「神聖ちゃんの出番かな」


 セラとホーリー、透明化を解除したケルベロスが、捕虜だらけとなった帝国陣地で話していた。



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