第一章「日常」 第四話「部活」
前回のあらすじ
希の従妹の耶俱矢は、クールな同級生かと思えば希のことが大好きなストーカーまがいなやつだった。だめだなこりゃ。
放課後、いつものように部室に向かうと
「お昼ぶりね、希君」
「…よ、昼ぶりだな」
ほんとひどい昼休みだった。
「俺はこれから昼飯を食うからな」
「え、なんで?」
「お前のせいで昼めし食えなかったんだよ!!!」
「え、ごめんなさい…」
「あ、ま、まぁわかればいいんだよ、わかれば…」
なんか居心地悪いな…
急にしおらしくなられると困る…
「ね、ねぇ、私のせいでお昼食べれなかったんだよね…?」
「ま、まぁ、そういうわけでもない…かな」
何でそんなこと言わせるんだよ…!
言いにくいだろうが。そして言えなかったよ。ザ・チキンとは俺のことだ!
言ってて悲しくなってきたゾ。
「ホントに?」
「ホントだ。」
「ホントのホント?」
「ホントのホントだ」
「よかったぁ…」
なにがだよぉぉぉぉぉぉぉ!?
ちょっとときめいただろうが!!!
「あ、別に希君がお昼食べれなかったことなんてどうでもいいんだけれど。ただ、それが私のせいだったらいやだから聞いただけであって…」
「あーはいはい。そんなことだろうとは思ってたよ」
あぁ、ちょっと期待したのに…
これが残念なところだな………
*
「さて、では希君もご飯を食べたということで、天文部の活動始めましょうか。」
「それはいいんだが…」
「なに?」
「いや、普段なんかやってたっけこの部。」
「星見たりしてるじゃないの」
「いままだ夕方だよな」
「そうだけど?」
「星、見えないよな」
「見えないわね」
「どうやって星見るんだよ!?」
「あなた今結論だしたじゃないのよ」
「見ないんだな!?活動できないじゃないか!」
何なんだよホント!!!!!
*
さて、夜になった。場面展開は早く済ませたいのです。
「誰に対する説明よ、それ」
「あれ、聞こえてた?」
「ええ、バッチリと」
地の文まで聞こえるとはこのおんななかなかやりおる…
「で?何の星をみるんだ?」
「適当に見ましょう」
「は?」
「だから、適当に星を見るのよ」
「それ、なんの計画性もないよね。」
「ないわね。」
「ダメじゃん!」
「星を見るのにわざわざ計画がいるわけ?」
「いや、なんか部活としてダメな気がしてきた」
「いいのよ。それっぽいことしていけば」
「ほんとてきとうだなおい」
こうしてまた、他愛もない時間を僕は過ごす。
でも、それは決して無駄な時間ではなくて。
とても心地のいい、落ち着く時間でもあって。
「わぁ、すごい…
ちょっと、希君も早く見なさいよ」
「あぁ、すぐ行く」
こうして僕はまた、星降耶俱矢という一人の女の子を意識していく。
西連寺太陽です。
こんかいもぐだぐだして終わりました!
次もぐだります!(予定)
そんなに早く物語を終わらす予定なんてないんで!!!