第一章「日常」 第三話「校舎裏にて」
どうも西連寺太陽です。
次回からここの欄は前回までのあらすじにしようかと考え中。
校舎裏に着くと、そこには耶俱矢さんが一人で弁当を食べていた。
「こんにちは」
一言声をかけてみる。
「………」
一回こっち見たのに無視された。完璧な無視だ。絶対気づいてたから今の。
仕方ないので隣に腰を掛け、コンビニ弁当を開ける。耶俱矢さんが遠のいた。どんだけ嫌われてんの…
「あら、いたのね。こんにちは希君」
「白々しいな!」
「あら、私は今気づいたのだけれど?」
「はいはい、そういうことにしておきますよ」
話しかけられたはいいがなんか悲しい。悲しいけどこれってあの耶俱矢さんなのよね…
「あなた、一人?」
「うん。いつもご飯は一人でここで食べてる。なんか落ち着くんだよね」
「教室に居辛いものね」
「え、なんで」
「だって友達いないじゃないの」
「おるわ!」
僕にだって友達くらいおるわ!友達くらい…
あ、あれ、急に自信なくなってきたぞ…
「と、ところであんたは何で今日一人でこんなところで食べてるんだよ」
「今日はちょっとね…」
「ふーん、そっか。僕はいつでもここでお昼食べてるからさ。いつでもおいでよ」
「うん、あんまり行きたくない」
「ひどいよ!?」
いや、ほんとにひどくない…?
「さて、わたしはそろそろお暇するわね」
「あ、うん。また放課後」
「また後で」
さて、昼休み終了まであと十分。コンビニ弁当は一口しか食べてない。
放課後部室で食うか…
*kaguya vision*
ど、どどどどどうしよ…希君いた…
いままでお昼どこにいっても見つからなかった希君が…!!
明日からあそこで食べようかな…?
でもでも!希君に会うためにわざわざ校舎裏で食べてると思われたくないし…
そ、そうだ、お弁当作ってきてあげよう。いつもコンビニ弁当食べてるみたいだし…!(部室のごみ箱から調査済みよ!)
よし、そうと決まれば明日はうんと早起きしなきゃ…!
希君、喜んでくれるかな……
いよいよ物語っぽくなってきましたね!
なってない?そうですか、ごめんなさい…