第三話「香奈の事故の理由」
ここでがぜか、回想シーンです。
誰が思い出してるかは、私も知りません(笑
ま、香奈じゃないですかねぇ・・・(適当
香奈たちが中1の冬のこと。
香奈は、5人組に秘密にしていたことがあった。
実は、香奈には同い年の恋人がいた。
彼氏の名前は、杉浦海斗。
海斗と香奈は、両親が昔からの友達で、
3歳のときから、知り合いだった。
海斗は、生まれたときから、不治の病で、
今までずっと病院で暮らしていた。
「生きれて13歳。」
医者の言葉が、真実なら、海斗は今年中に・・・。
ー12月24日ー
学校の帰り道。
「えー!!香奈、もっちー家のクリスマスパーティこないの!?
もっちーの家、でかいよ!金持ちだから料理も豪華!!」
桃が大きなこえで言った。
「ごっごめんね。用事があって・・・。」
香奈がおどおど言った。
「そういえば、香奈、幼稚園のときから、
一度もおれらとクリスマス過ごしてないじゃん!」
巧が言った。
「なぁ〜に真剣になっちゃってんのよ。笑えるぅ〜ぷぷ」
あゆが巧をバカにした。
「ま、いいんじゃない?クリスマスなんて、
たいしたことないし。」
もっちーが言った。
「もっちー大人ぁ!」
あゆが言った。
「あはははは。」
4人の声が響く。
「あれ?香奈は?」
桃がきずいた時には、香奈は皆の歩いてる一本道にいなかった。
いけるわがけない。
今日は海斗との約束の日。
香奈は走って海斗のいる、病院へ向かった。
「がらっ」
「海斗。プレゼンともってき…」
香奈の目に映ったのは、
海斗とかなの知らない女だった。
「あんた誰?」
その海斗の言葉は、
辛い香奈の心を抉った。
「私、知らないよ。」
と、謎の女。
香奈の頬に涙が溢れた。
「もう、そんな時期か・・・。」
香奈が、かすれたこえで言った。
「意味が分からないんだけど。
さっさと消えてくんない?」
海斗も泣いていた。
「解った。てゆうか、病室間違えた。」
香奈はそう言って、海斗の病室から出た。
それから、香奈は元気がなく、
「大丈夫?」と、桃やあゆ、巧にいわれても、
無理に笑って、「へーき。」といった。
もっちーは頭がいいから、最初からそうなると解ってたから、
「大丈夫?」とはいわなかった。
やっと香奈の心の落ち着いた中2の夏。
香奈は決着をつけようと、海斗のいる、病院へ行った。
海斗の部屋につくと、
なぜか、ドアは開いていて、看護士さんがちょくちょく通っていた。
「え?」
中を見ると、海斗のお母さんが泣いていた。
「かっ香奈ちゃん…。」
海斗のお母さんがかすれたこえで言った。
香奈は、信じられなくて、
「何ですかぁ。おばさん。ふざけないで下さい。」
と、笑った。そう、信じたかったんだろう。
「今、死んだの。海斗、頑張ったのよ?
最後に、香奈ちゃんのこと大好きだって・・・。」
海斗のお母さんが言った。
香奈はあまりの衝撃で、涙が出なかった。
「嘘。嘘よ。バカなこといわないで・・・。」
香奈はその日死んだ。
決して自殺ではない。
病院の帰り道。
涙で信号がぼやけて、赤を緑と勘違いして、香奈は車に・・・・
「ねぇ。ねぇ。香奈。」
「なぁに?海斗。」
「俺は13歳、今5歳だから、8年後に死ぬんだって。
死ぬときがきたら、俺は、香奈を無視するから、
香奈も俺を無視してね。」
「解った。海斗が死んだら、私も死ぬね。」
「ダメ。きちんと生きてから、会いに来て。」
「解った。」
香奈は約束を一つしか守れなかった。